振動診断基礎講座

振動診断基礎講座 第10回<10月>

振動診断基礎講座 第10回<10月> ご挨拶

Nishimuraです。
月見をしながら、ちょっと俳句をひねって
みました。
「名月や、うさぎのもちつき振動診断」
字余り・・・

今月は振動の要因とその特徴の話の続きです。実践でお役立て下さい。

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第10回 振動の要因とその特徴 - ミスアライメント、ゆるみ -

前回に引き続き、今回は『ミスアライメント』と『ゆるみ』に関して紹介します。
この2点は生産ラインでは日常的に発生していますので、皆様も思い当たることが多いと思います。

ミスアライメントによる振動

ミスアライメントもアンバランスと同様に振動原因の大部分を占めます。カップリングのミスアライメントとしては、以下のパターンがあります。

① 芯ズレ(オフセット)
② 面ズレ(アングル)
③ 芯ズレと面ズレの組み合わせ(コンビネーション)

ミスアライメントのパターン

他に、Vベルトのプーリーや転がり軸受やすべり軸受の倒れによるミスアライメントなどがあります。
軸の曲がりは面ズレに似た特性でミスアライメントに含めて考えます。特色は軸方向、半径方向に振動を発生します。その程度は芯ズレの大きさによって変化します。ミスアライメントと軸曲がりは、軸方向を測定すれば診断できます。発生振動周波数は、回転周波数(fr)が普通ですが、ミスアライメント量が大きいと、2fr 3frも現れることがあります。

緩みによる振動

緩みによりガタガタしている時は、2frと緩んでいる部品の固有振動数が発生します。緩みとしてはボルトの締結部はもとより軸受クリアランスの過剰、フレーム・ハウジング・軸受台等のクラック等も該当します。
但し、緩みのみでは大きな振動は発生しませんが、アンバランス、ミスアライメントが存在すると大きな振動となる場合があります。

※ミスアライメント・ゆるみ振動による発生周波数を知るには、MD-330のFFT機能を
使用します。

 

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