環境保全

低炭素化社会の実現および循環型社会の形成、生物多様性保全のための取り組みを実施し、地球環境の保全を推進しています。

生物多様性への取り組み

基本的な考え方

旭化成グループは、事業活動において生物多様性に配慮し、生物多様性に及ぼす影響を軽減し、生物資源の持続可能な利用に努めることを方針とし、具体的な取り組みを「生物多様性保全に関するガイドライン」に定めました。このガイドラインに基づき、事業活動と生物多様性とのかかわりの把握を開始しました。また、生物多様性に配慮した事業活動を行うよう、RC教育等を通じて社員の意識啓発を図っています。

2015年度の主な取り組み

当社グループの「事業活動と生物多様性のかかわり」の調査では、多くの事業が生物資源の利用や生態系サービスの利用をしていることがわかりました。新規利用、原材料の変更に際しても、問題がないことを確認しています。また、各地区では、その地区の生物多様性に配慮した取り組みを行っています。

「SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク」の取り組み

SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク

2013年9月に設立された「SATOYAMAイニシアティブ推進ネットワーク」は、企業、研究機関、行政、NGO・NPO等107団体(2016年1月現在)で構成されます。国内における多様な主体がその垣根を越え、「SATOYAMA」をキーワードに、さまざまな交流・連携・情報交換等を図るためのプラットフォームを構築し、生物多様性の保全や利用の取り組みを国民的取り組みへと展開しています。当社グループも発起団体として参画しており、2015年度は、幹事会、総会、セミナー、実務者連絡会議、現地視察会の他、事例集の作成を実施しました。

富士地区の取り組み

富士地区柵内にある「あさひ・いのちの森」は、地域の皆様との植樹祭から丸8年を経て計画通りの大きな森へと成長を遂げています。企業の生物多様性保全への先駆的取り組みとして多くの見学者が訪れており、恒例の「ホタルまつり」は3日間で3,000人を超える来場者でにぎわいました。また、地元大学との連携の中で、地域希少種の移入・繁殖にも取り組んでおり、大きな成果を挙げています。

常葉大学によるドジョウの放流
あさひ・いのちの森ホタル
日本学生科学賞受賞者見学会

延岡地区の取り組み
「第5回あさひの森・高千穂」植樹祭を開催

2015年5月、旭化成・延岡支社は、宮崎県西臼杵郡高千穂町で「第5回あさひの森・高千穂」を開催し、植林活動を行いました。当社は、平成18年から、宮崎県が推進する「企業の森林づくり」制度を活用し、宮崎県日之影町と高千穂町で、計40ヘクタールあまりの山林を、スギ・ヒノキなどの人工林から、広葉樹を主体とした自然林に戻す植林活動を進めています。
天気にも恵まれ、旭化成グループの従業員・家族や、関係者の皆様、地域の皆様など総勢約550人が参加。1ヘクタールの敷地に、ナラ、ヤマザクラ、ケヤキ、カエデ、クヌギ、などなど2,500本を植えました。
旭化成・延岡支社では、今後も植林などの活動を通して、「水の町延岡、鮎の宝庫五ヶ瀬川と豊かな自然を守り、子孫に伝える」ことを目的に継続していきたいと思います。

参加したメンバーで
植樹作業

守山地区の取り組み
絶滅のおそれがある淡水魚「ハリヨ」の生息域外保全活動

旭化成・守山製造所は、地下水をくみ上げ工業用水として利用しています。設備の間接冷却水として利用した地下水は水質監視を行い、排水として周辺の河川に排出しています。守山製造所の排水は、農業用水としても利用され、地域の農業や水辺の生き物に欠かせない水となっています。
このような背景を踏まえ、生物多様性と事業活動が深く関係している「水」をテーマにした生物多様性保全活動を2010年度から開始しました。
2015年度からは、滋賀県、滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀県草津市)、守山市内自治会と協働で、水源地とその周辺に生息する生物の再生の取り組みとして、絶滅のおそれがある淡水魚「ハリヨ」の生息域外保全活動を開始しました。
ハリヨは、全長5cm程度のトゲウオの仲間で、滋賀県東部、岐阜県西濃地区および岐阜地区の平野部の湧水地のみで生息が確認されています。ハリヨはかつて守山製造所のある守山市内にも生息していた記録がありますが、湧水の枯渇、生息環境の悪化により個体数が激減し、野生の個体は1980年以降、守山市内から姿を消しました。
企業内の安全な池で保護・増殖を行うとともに、活動を通じて生物多様性保全の普及啓発を社内外に向けて行っていきます。

淡水魚ハリヨ
所内につくった保全池に「ハリヨ」の稚魚を放流