個人投資家のみなさまへ
旭化成グループの業績と今後の方針などをわかりやすくご紹介します。
決算のポイント 2016年3月期 第1四半期
決算についてのポイントをご紹介します。
業績全般(連結)
旭化成グループの当第1四半期における連結業績は、住宅事業の建築請負部門で引渡戸数が減少したものの、ケミカル事業やクリティカルケア事業で販売が順調に推移したことなどから、売上高は4,624億円で前年同四半期連結累計期間比(以下「前年同期比」)152億円(3.4%)の増収となり、営業利益は355億円で前年同期比89億円(33.4%)の増益、経常利益は365億円で前年同期比91億円(33.4%)の増益、親会社株主に帰属する四半期純利益は207億円で前年同期比37億円(21.7%)の増益となりました。
(億円)
2015年3月期 ('14年4月~'14年6月) |
2016年3月期 ('15年4月~'15年6月) |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 4,471 | 4,624 | 3.4% |
営業利益 | 266 | 355 | 33.4% |
経常利益 | 273 | 365 | 33.4% |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 |
170 | 207 | 21.7% |
セグメント別概況
セグメント別実績(億円)
売上高 | 営業利益 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
'14/4-6 | '15/4-6 | 増減 | '14/4-6 | '15/4-6 | 増減 | ||
ケミカル | 1,969 | 1,941 | -28 | 71 | 135 | 64 | |
繊維 | 309 | 330 | 22 | 22 | 39 | 17 | |
ケミカル・繊維 計 | 2,277 | 2,271 | -6 | 93 | 174 | 81 | |
住宅 | 1,055 | 1,099 | 44 | 84 | 61 | -23 | |
建材 | 123 | 122 | -1 | 9 | 12 | 3 | |
住宅・建材 計 | 1,178 | 1,221 | 43 | 89 | 68 | -22 | |
エレクトロニクス | 358 | 391 | 33 | 40 | 51 | 11 | |
医薬・医療 | 357 | 385 | 28 | 81 | 93 | 11 | |
クリティカルケア | 233 | 327 | 94 | -3 | 15 | 18 | |
ヘルスケア 計 | 590 | 713 | 123 | 78 | 107 | 29 | |
その他 | 69 | 28 | -40 | 4 | -1 | -5 | |
消去又は全社 | – | – | – | -39 | -43 | -4 | |
合計 | 4,471 | 4,624 | 152 | 266 | 355 | 89 |
<ケミカル・繊維>セグメント
ケミカル事業の石油化学系事業では、各製品において原油、ナフサ価格の下落に伴い製品市況が悪化しましたが、スチレンモノマーにおいては原燃料価格の下落がそれを上回り大幅に交易条件が改善しました。高機能ポリマー系事業では、エンジニアリング樹脂や省燃費型高性能タイヤ向け合成ゴムの販売量が増加しました。高付加価値系事業では、イオン交換膜を中心に円安の効果を受け、「サランラップ™」の販売量も増加しました。
繊維事業では、前期に新製造設備が稼働した再生セルロース繊維「ベンベルグ™」の販売量が増加したとともに、人工皮革「ラムース™」や再生セルロース長繊維不織布「ベンリーゼ™」などの販売も順調に推移しました。
<住宅・建材>セグメント
住宅事業では、リフォーム部門で改装・設備工事を中心に受注が増加し、不動産部門で大型分譲マンションの引き渡しが増加しましたが、建築請負部門で戸建住宅「へーベルハウス™」と集合住宅「へーベルメゾン™」の引渡戸数が減少しました。
建材事業では、軽量気泡コンクリート(ALC)「へーベル™」や高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマ™フォーム」の販売が堅調に推移しました。
<エレクトロニクス>セグメント
電子部品系事業では、水晶発振器用ICの販売量が減少しましたが、円安の効果に加え、スマートフォン向けでオーディオデバイスやカメラモジュール用電子部品の販売が順調に推移しました。
電子材料系事業では、リチウムイオン二次電池用セパレータ「ハイポア™」の販売価格が下落したものの、円安の効果に加え、各製品において高機能製品を中心に販売が堅調に推移しました。
<ヘルスケア>セグメント
医薬事業では、研究開発費などの販管費が増加したものの、骨粗しょう症治療剤「テリボン™」や血液凝固阻止剤「リコモジュリン™」の販売量が増加しました。
医療事業では、円安の効果に加え、透析関連製品やアフェレシス(血液浄化療法)関連製品の販売が堅調に推移しましたが、海外販売会社における販管費が増加しました。
クリティカルケア事業では、営業活動強化に伴う販管費が増加しましたが、着用型自動除細動器「LifeVest™」の業績が引き続き順調に拡大し、その他の除細動器などの販売も堅調に推移しました。
上期の見通し
前回予想※に対し、「ケミカル・繊維」セグメントを中心に円安の効果を受けることや、「ヘルスケア」セグメントにおいて販売が堅調に推移していることなどから、グループ全体として減収・増益となる見込みです。
なお、通期の連結業績予想につきましては、今回見直しは行っていません。第2四半期連結決算発表時に見直しを行う予定です。
連結業績予想(億円)
'15年4月~'15年9月 <前回予想> |
'15年4月~'15年9月 <今回予想> |
増減 | |
---|---|---|---|
売上高 | 9,590 | 9,550 | -40 |
営業利益 | 705 | 770 | 65 |
経常利益 | 715 | 770 | 55 |
親会社株主に帰属する 四半期純利益 |
440 | 475 | 35 |
<前提> | '15年4月~'15年9月 <前回予想> |
'15年4月~'15年9月 <今回予想> |
---|---|---|
ナフサ価格 (国産ナフサ:¥/kl) |
50,000 | 49,400 |
為替レート (相場平均:¥/US$) |
115 | 121 |
<前回予想> | <今回予想> | |
---|---|---|
一株あたり配当金(予定) | 10円(上期) | 10円(上期) |
セグメント別予想(億円)
売上高 ('15年4月~'15年9月) |
営業利益 ('15年4月~'15年9月) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
前回予想 | 今回予想 | 増減 | 前回予想 | 今回予想 | 増減 | ||
ケミカル | 3,810 | 3,800 | -10 | 270 | 290 | 20 | |
繊維 | 660 | 670 | 10 | 55 | 60 | 5 | |
ケミカル・繊維 計 | 4,470 | 4,470 | – | 325 | 350 | 25 | |
住宅 | 2,540 | 2,560 | 20 | 210 | 220 | 10 | |
建材 | 280 | 260 | -20 | 25 | 25 | – | |
住宅・建材 計 | 2,820 | 2,820 | – | 235 | 240 | 5 | |
エレクトロニクス | 800 | 780 | -20 | 80 | 85 | 5 | |
医薬・医療 | 750 | 740 | -10 | 125 | 140 | 15 | |
クリティカルケア | 630 | 670 | 40 | 20 | 40 | 20 | |
ヘルスケア 計 | 1,380 | 1,410 | 30 | 145 | 180 | 35 | |
その他 | 120 | 70 | -50 | 0 | 0 | – | |
消去又は全社 | – | – | – | -80 | -85 | -5 | |
合計 | 9,590 | 9,550 | -40 | 705 | 770 | 65 |
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