
2011年度(2011年4月1日〜2012年3月31日)における我が国経済は、欧州の財政危機による景気後退が世界経済へ波及することへの懸念が強まる中、上半期前半には堅調を維持していた中国をはじめとする新興国向けの輸出産業が下半期以降減速するなど、経済環境は大きく悪化しました。また、東日本大震災の影響による企業の生産活動停滞からの復旧は進んだものの、円高の長期化や原燃料価格の高騰などにより企業収益は圧迫され、厳しい事業環境が続きました。
このような状況の中で、当社グループの連結業績は、住宅事業が好調に推移したことなどから、売上高は1兆5,732億円で前年度比173億円(1.1%)の増収となったものの、ケミカル事業において原燃料価格の高騰や円高の影響を大きく受けたことなどから、営業利益は1,043億円で前年度比187億円(15.2%)の減益、経常利益は1,076億円で前年度比107億円(9.0%)の減益、当期純利益は558億円で前年度比45億円(7.5%)の減益となりました。
なお、このような厳しい状況ではありましたが、当年度の配当額については前年度と比べて3円増配の1株につき14円とさせていただきました。
当社グループでは、2011年度より、2015年度を最終年度とする中期経営計画「For Tomorrow 2015」を実行中で、「健康で快適な生活」「環境との共生」の実現をグループビジョンとし、グループをあげて“昨日まで世界になかった”価値の提供を目指しています。そのために従来から進めている、グローバルリーディング事業の展開を加速することに加え、環境・エネルギー、 住・くらし、医療関連分野の拡大を図り、新しい社会価値の創出を推進しています。これに基づき、本年4月には、米国における大手救命救急医療機器メーカーであるZOLL Medical Corporationを買収し、連結子会社化いたしました。
当社では、今後とも「For Tomorrow 2015」の実現を通じて企業価値の向上を図ってまいります。皆様におかれましては、従来と変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2012年8月