―PPEパウダーの製造は旭化成と三菱ガス化学の合弁―
旭化成工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山本一元)および三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大平 晃)は、この度共同で、下記の通り、シンガポールでPPEパウダーの製造設備を建設することで合意しましたのでお知らせいたします。
尚、PPEパウダーの原料である2.6キシレノール及び最終製品の変性PPE樹脂の製造設備につきましては、旭化成グループが単独で出資して、シンガポールの同じ場所に建設し、製造・販売を行います。
記
1. 背景
| (1) |
旭化成は、千葉県袖ヶ浦市に年産能力35,000トンの変性PPE樹脂製造設備を有する、米国GEプラスチック社に次ぐ世界第2位のメーカーです。
変性PPE樹脂は、現在IT(情報技術)関連製品の好調を背景としてアジアを中心に需要が増大しており、また日系ユーザーのアジアへの製造工場移転が加速していることから、変性PPE樹脂の安定供給とユーザーに密着した用途開発体制が望まれており、今回の計画はこれに対応するものです。
また、今回の製造設備建設は、旭化成が進めている中期経営計画(「ISHIN2000」)の中で競争優位事業として位置づけている機能樹脂・コンパウンド事業の強化・拡大策のひとつであり、本年4月に発表した、新日鐵化学株式会社からの欧米コンパウンド樹脂生産会社の株式譲り受けに次ぐものです。 |
| (2) |
三菱ガス化学は、四日市工場に年産能力変性PPE樹脂換算10,000トン相当の製造設備を有し、旭化成に次ぐ世界第3位のモノマ−からPPEパウダーまでを一貫生産しているメ−カ−です。変性PPE樹脂の製造及び販売は三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社が担当しています。
今回の共同製造設備建設は、エンジニアリングプラスチックスを三菱ガス化学の重点事業として拡大する方策の一環であり、三菱ガス化学が進めている中期経営計画「MGC進化21」の柱である「選択と集中」構想とも合致するものです。三菱ガス化学では、他のエンプラ事業(ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂)についても既に海外生産を確立しています。 |
2. 製造設備の内容
| 製造設備: |
原料からの一貫製造設備です。 |
| 生産能力: |
PPEパウダー 年産30,000トン |
| 立 地: |
シンガポール共和国ジュロン島 |
| 総投資額: |
約120億円 |
| 着工予定: |
2001年春 |
| 完成予定: |
2002年10月 |
3. 両社の分担内容
(1) 2.6キシレノールおよび変性PPE樹脂
旭化成グループの単独出資会社を設立して、製造・販売を行います。
資本金 :21.5百万USドル(旭化成グループ100%)
社名、代表者等詳細は工事開始までに決定します。
(2)PPEパウダー
旭化成グループ及び三菱ガス化学グループの合弁会社を設立して製造を行います。
資本金 :35百万USドル
出資比率:旭化成グループ 70%、三菱ガス化学グループ 30%
社名、代表者等詳細は工事開始までに決定します
尚、製造するPPEパウダーは出資比率に応じて両社が引き取る予定です。
| <年産能力> |
旭化成 |
三菱ガス化学 |
| PPEパウダー |
21,000トン |
9,000トン |
| (変性PPE樹脂換算 |
48,000トン |
21,000トン) |
以上
<参考資料>
変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂について
1.変性PPE樹脂の製法
メタノールとフェノールを主原料として、2.6キシレノールというモノマーをまず作ります。
これを重合して、PPEパウダーという固体にします。
PPEパウダーは成形が困難なため、PPEパウダーにPS(ポリスチレン)等をコンパウンドしたものを変性PPE樹脂と称しています。
2.変性PPE樹脂の特徴
変性PPE樹脂は、エンジニアリングプラスチックの一つです。
(エンジニアリングプラスチックとは、汎用の熱可塑性樹脂に比べて、強度、耐熱性などに優れ、主に電気・電子製品の機構部品や自動車部品として使用される機能性の高い樹脂のことです。)
変性PPE樹脂は、耐熱性、難燃性、寸法安定性、機械的特性等に優れた、性能バランスの良い樹脂です。
また、PS以外にも様々な樹脂で変性させることにより、通常の変性PPE樹脂にない特性を付与することも可能です。
3.変性PPE樹脂の主用途
パソコン・プリンター・FAX・DVD等の情報通信機器のハウジングおよび機構部品(シャーシ等)、TV等の家電製品のハウジングおよび内部部品、自動車の内外装部品(インストウルメンタルパネル、ホイールキャップ等)、自動販売機内部部品等が主な用途です。
以上
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