プレスリリース

2000年度

2000年9月25日

各 位
旭化成工業株式会社  
ヤンセン協和株式会社
日本初のSNRI「トレドミン錠」(抗うつ薬)の発売について
 旭化成工業株式会社とヤンセン協和株式会社の両社は、10月5日から新規抗うつ薬「トレドミン錠」(一般名:塩酸ミルナシプラン)の販売を開始いたします。販売方法は両社同一製品名で、1ブランド2チャンネルによる並行販売となります。なお、「トレドミン錠」は本年9月22日に薬価収載されました。

 「トレドミン錠」は、フランスのピエール ファーブル メディカメン社で開発されたSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)(注1)と呼ばれる新しいタイプの抗うつ薬で、既にフランスを始めとして各国で承認されています。同剤は、日本においては旭化成工業株式会社が開発を行ってきました。

 「トレドミン錠」は、現在主に用いられている三環系抗うつ薬(注2)、四環系抗うつ薬(注3)と同程度の効果が認められ、かつSSRI(注4)と同程度の安全性が期待される新世代の抗うつ薬です。

「トレドミン錠」の特色は以下の通りです。

  • 日本で初めてのSNRIで、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、脳内において細胞外のセロトニンとノルアドレナリンの濃度を増加させる。
  • 各種神経伝達物質受容体に親和性がほとんど認められないので、副作用発現が少ないことが期待される。
  • 高齢者の用法・用量が設定されている。

注1. SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)
  SNRI=Serotonin Noradorenaline Reuptake Inhibitor
  脳の神経伝達物質であるセロトニンおよびノルアドレナリンの神経終末での再取り込みを選択的に阻害し、抗うつ効果を発現させる薬剤。各種神経伝達物質受容体に対する親和性は極めて弱く、安全性が高いのが特徴である。
注2. 三環系抗うつ薬
  脳内神経終末でのセロトニンおよびノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するが、各種神経伝達物質受容体にも親和性を示し、これに基づく副作用が多い。

注3. 四環系抗うつ薬
  脳内神経終末のシナプス前にあるα2受容体を遮断することによりノルアドレナリンの放出を増加させる薬剤と、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用により細胞外のノルアドレナリン濃度を増加させる薬剤とがある。
注4. SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
  SSRI=Selective Serotonin Reuptake Inhibitor
  脳内神経終末での選択的なセロトニンの再取り込み阻害作用を有する。

製品及び発売概要
製 品 名: トレドミン錠15、トレドミン錠25
一 般 名: 塩酸ミルナシプラン
薬価収載日: 平成12年9月22日
薬   価: 15mg1錠:37.40円、25mg1錠:56.90円
発 売 日: 平成12年10月5日
提 携 先: ピエール ファーブル メディカメン社
製造発売元: 旭化成工業株式会社
販 売 元: 旭化成工業株式会社、ヤンセン協和株式会社
効能・効果: うつ病・うつ状態
用法・用量: 通常、成人には、塩酸ミルナシプランとして1日50mgを初期用量とし、1日100mgまで漸増し、食後、分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、高齢者には、1日30mgを初期用量とし、1日60mgまで漸増し、食後、分割経口投与する。

以上