2001年9月1日

各 位
旭化成株式会社

旭化成が小型機器向け組み込み型日本語音声入力システムを開発。
かな漢字変換機能をオムロンソフトウェアが提供。
〜カーナビ、携帯電話などでハンズフリーでの日本語入力が可能、
目的地検索や電話帳作成作業も大幅に簡略化 〜

旭化成株式会社( 本社:東京、社長:山本一元、以下旭化成 )は、このたびカーナビや携帯電話などの組み込み用途に利用できる、日本語の音声入力システムを開発しました。本システムをカーナビや携帯電話に用いることにより、ハンズフリーで目的地などの検索が可能になるほか、携帯電話の電話帳作成なども大幅に簡略化されます。
本システムは旭化成の音声認識技術に加え、オムロンソフトウェア株式会社( 本社:京都、社長:佐野登、以下オムロンソフトウェア )の漢字変換および辞書の技術を使用しています。


今回の開発は、音声認識エンジン「VORERO(VOice REcognition RObustR)」を開発する旭化成と、日本語かな漢字変換システム「モバイルWnn(うんぬ)」および「音声認識用辞書」を開発するオムロンソフトウェアとが、各々のノウハウを提供し合い、組み込み用途などへの利用を目指し進めてきたものです。

VOREROは、旭化成独自の高い認識率を有する組み込み機器向けの音声認識エンジンで、人の発声した言葉に含まれる単語を高い成功率で認識することや、言葉をひらがなに変換することが可能です。モバイルWnnはVOREROによって変換されたひらがなを独自の辞書を用いてさらにかな漢字に変換します。

人の音声を認識し、かな漢字に変換するソフトウェアは既にパソコン向けに製品化されています。しかしながら、これらのソフトウェアはプロセッサやメモリサイズなどのコスト的な制約が厳しい組み込み型機器では動作しませんでした。一方、組み込み機器向けに製品化されている従来の音声認識ソフトウェアでは、単語認識を認識する機能は提供されていますが、音声からひらがなへの変換を行う機能は未だ提供されておりません。本システムでは、語彙の構成音を調査した辞書を用いることで、音声の情報に加えて発音の前後関連の情報を加えることにより、さまざまな候補から最も妥当性の高い言葉を選択し、認識結果とすることに成功しています。

また今回新たに設計された辞書と音声認識エンジンとの連携によって、様々な目的別辞書を用いた音声認識を実現することが可能となりました。例えば「人名」と発声した場合に人名用の辞書を呼び出したり、「アミューズメント」と発声した場合には、アミューズメント施設用の辞書を呼び出すといったことで、より確実な声による日本語入力を可能にします。

今後、旭化成はカーナビや携帯電話などの情報機器メーカーに向けて本システムを提供すると同時に、話し言葉特有の付属語の除去に対する対応や目的別辞書の充実を図っていく予定です。

<VOREROとは>

VOREROは旭化成が開発した不特定話者対応の音声認識エンジンで、1)必要とするメモリサイズが小さく、組み込み機器の標準プロセッサであるARMR、SH、MIPSおよびx86系のCPUで動作し、2)雑音の存在する日常空間で高い認識性能を発揮するばかりでなく、3)日本語、北米英語対応が可能である。さらに、4)自然発声の中からキーワードのみを聞き分けるスポッティング機能や、5)キーワード以外の言葉や雑音を無視するリジェクション機能を備えています。携帯電話、PDA、車載機器、情報家電、ゲーム、玩具、PCソフトなどの音声によるコマンド制御や情報検索など、幅広い分野での応用が可能なミドルウェアです。2002年度で数億円の売上を見込んでおります。

   *VORERO, VOice REcognition RObustは旭化成株式会社の商標および登録商標です。
ARMは英国ARM社の登録商標です。

<モバイルWnnとは>

モバイルWnnはオムロンソフトウェアが開発した携帯電話など組み込み機器向けの日本語入力システムです。1)連文節変換 2)最終単語学習機能 などの機能をはじめ、 3)最小3万語から20万語までの辞書データ、4)人名・新語・方言などへも対応したオプション辞書を備え、あらゆるモバイル情報機器上で快適な日本語入力を実現します。また 5)モバイル情報機器に特有のリソース制限にも対応。例えばROM側で500KB、RAM側で70KB前後のリソースで動作し、携帯電話メーカーをはじめとした十数社の採用実績があります。

以上




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