2004年7月22日

各 位
旭化成ホームズ株式会社

都市部の中層住宅エリアで自然の恵みを生かす住まい
ロングライフ住宅「ヘーベルハウス かぜのとう」新発売

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:岡本 利明)は、都市部の中層住宅エリアにおいても生活空間を中庭に開くことにより、風を始めとする自然の恵みを生かした心地よい暮らしを可能とする、環境共生的視点の3階建ロングライフ住宅「ヘーベルハウス かぜのとう」を、平成16年7月31日(土)より発売します。
  「かぜのとう」は、縦方向に伸びる3階建住宅の高さを生かし、自然の風の心地よさを感じさせる塔状の建物です。縦方向に連続して設けた大きな中庭空間(吹き抜け)から各階に風を取り込み、階段室の竪穴空間を通して屋上階(4階の高さ)まで風を吸い上げ、建物内部にあまねく風を通します。
  実際に窓を開いて風を取り込む生活を可能とするため、1階の生活空間と道路との間に中庭を挟み心理的な抵抗感を緩和した他、中庭の格子戸による防犯性能の確保や、床から伝わる輻射系の涼しさの提供などをしています。同じく生活空間の一部としての2階の中庭空間は、周囲を背の高いヘーベル壁で囲い、近隣からの視線を遮りプライバシーを確保しました。
  また、自然の光の暖かさを最大に享受できる中庭空間「空の間」は、2階に設けました。これにより、1階の日当たりが期待しにくい中層住宅エリアにおいても、室内空間「冬の間」と中庭空間「空の間」を一体的につなぎ、太陽光の恵みの心地よさの活用を実現しました。
  更に、大地の恵みを生かした「地中熱利用冷暖房システム」を導入しました。特に1階土間仕様の「夏の間」では、地下で冷やした水をヒートポンプを通さず床暖房パネルに直接循環させ、自然の涼しさを感じることができます。
  その他、緑や水の恵みを生かすために「屋根緑化システム」「雨水利用給水システム」なども採用し、都市における環境共生的な暮らし方を総合的に提案しています。
  今回のプロトタイププランにおける本体価格は3.3平米あたり90万円(消費税込み)、初年度販売目標は200棟を予定しています。



1. 開発の背景
    当社では、環境共生住宅というテーマを検討する上での重要な要件として、 (1)建物の長期耐用化=ロングライフ化(2)自然の恵み=外部自然環境の活用(3)住まい方の工夫、という3つの視点からの環境負荷軽減を挙げ、取り組んできました。特に(2)については、当社が事業戦略として推進する「ロングライフ住宅 の実現」のための重要な要素でもある「住まう人の心の充足」を自然との関りから捉え、自然に対して開いた真に心地よい暮らしと環境負荷低減を両立させるコンセプトとして提唱してきました。平成14年7月には、「都市的自然主義(※1)」をキーワードに、居住環境を設備機器で調節することを最小限にとどめ、家そのものが持っている力で「自然の恵み」を上手に取り込んで暮らすことができる住まい「ヘーベルハウス そらから」を発売しました。
  「そらから」では、都市部の中でも主に住宅地の、多少余裕のある敷地を想定していましたが、更に都心部の中層住宅密集地においても、自然に対して開いた心地よい生活を求める声が多数存在しました。今回の「かぜのとう」は、設計自由度を更に拡充したシステムラーメン構造の持つ高い空間構成力を生かし、夏期の暑さが特に厳しい都市部の中層住宅エリアにおける3階建住宅において、都市の自然に“賢く開き”、風を始めとする自然の恵みを生かした心地よい住まいを実現しました。

  (※1) 都市的自然主義とは、「本当に気持ちのよい暮らしは、暑くもなく寒くもないという無刺激の状態ではなく、夏の夕涼みや冬の陽だまり、風の音や虫の音、草木の季節の変化といった自然が与えてくれる心地よい刺激の中にある」といった、都市でのライフスタイル(住まいに対するこだわり・価値観)の一種を、そのように名付けたものです。
   
2. 商品の特徴
  (1) 建物内部全体を風が吹き抜ける「塔」
      「かぜのとう」は、一般的には外部に大きく開くことが難しい都市部の中層住宅密集地において自然の風を取り込み、その恵みを生かして夏の涼を感じやすくした「塔」のような建物です。システムラーメン構造の高い空間構成力を生かし、内部壁の無い連続空間や連層の吹き抜けなどを設け、建物内部にあまねく風が渡る形状を実現しました。
  外部環境との接点として、限られた間口の中でも縦方向に連続する大きな中庭空間(吹き抜け)を設けました。各階とも、大きな窓を通して室内空間を中庭に開くことにより、自然の風を内部に取り込みます。耐力壁が不要なことから室内空間全体を一体的な連続空間とすることができ、室内に取り込んだ風は各階の階段室の竪穴空間へと流れ込み、その頂上であるペントハウスの開口部に向かって吸い上げられ、外部へと吸い出されます。
  また、近隣が密集する都市部の3階住宅エリアにおいて、実際に窓を開いて風を取り込む生活を可能とするための工夫をしました。1階の「夏の間」は、道路との間に中庭を挟んで距離をとることで心理的な抵抗感を和らげ、中庭の格子戸により防犯性能を確保し、夏期にも冷たい地中の温度を利用した輻射系の涼しさを提供するなどしています。2階の中庭空間「空の間」は、隣接する「冬の間」と空間を連続させる開放的な暮らしをしやすくするため、周囲を背の高いヘーベル壁で囲うことでプライバシーを確保しています。
   
  (2) スカイデッキにより宙に浮かせた中庭空間「空の間」  
      中層密集地においては1階の日当たりは期待しにくいことから、スカイデッキにより宙に浮かせた2階の中庭「空の間」を設け、「冬の間」とともに一体的な連続空間として、冬の暖を感じられるようにしました。システムラーメン構造の特性を活かした連層の吹き抜けにより中庭空間を重層化することで、都市部の3階住宅エリアにおける太陽光の暖かさを最大に享受できる空間です。通常の腰高の手摺ではなく背の高いヘーベル壁を採用することにより、空に向かって大きく開きながら、近隣からの視線を遮ってプライバシーを確保し、内部と外部が一体となる心地よい大空間を実現しました。
     
  (3) 地域コミュニティとの接点となる1階中庭
     1階道路側に設けた中庭(およびピロティ)は、外部からの風の取り込み口であり、生活空間と近隣社会との間に一定の距離を保つ緩衝地帯であるとともに、周辺環境の一部でもある「地域コミュニティ」との接点となります。そのため、中庭やピロティから外部への出入口は、内・外の様子や雰囲気を窺い知ることができる格子戸で仕切り、防犯性能を確保しながら社会に対して程よく開いています。
     
  (4) 地中熱利用冷暖房システム
      大地の恵みを生かす設備仕様として、旭化成建材(株)の鋼管杭「EAZET」を熱交換器に転用した「地中熱利用冷暖房システム(※2)」を採用しました。夏期は外気温よりも低く、冬期は外気温よりも高い地中の温度を利用することでヒートポンプの効率を高めたこのシステムは、地球環境問題からもクローズアップされているCO2排出量が少なく、大都市のヒートアイランド現象の抑制効果にも注目されています。
  特に1階土間仕様の「夏の間」では、冷暖房室内機や床暖房の機能の他、地中で約15度に冷やした不凍液をヒートポンプを通さずに床暖房パネルに直接循環させ、地下のひんやりとした自然な涼しさを感じることができます。室温を下げるために冷風を吹き出す通常の冷房とは違い、身体で直接感じる輻射系の涼しさであるため使用中にも窓を開くことを妨げませんので、風通しをよくすることとともに、暑さの厳しい都心部において自然の恵みを生かして涼をとる有効な方法です。

  (※2) 本年7月より、ヘーベルハウス全商品にて選択可能な設備として、仕様化しました。
       
  (5) 屋根緑化システム、雨水利用給水システム
      その他にも環境共生的な設備として、屋根緑化システムや雨水利用給水システムなどを用意しています。
  屋根緑化システムは、都市において自然とふれあう場として緑の恵みをもたらし、室内の遮熱効果とともにヒートアイランド現象の抑制効果も期待されています。ヘーベルの工場生産廃材の再利用によるエコヘーベル人工土壌を使用した、当社独自のシステムです。
  雨水利用給水システムは、自然の恵みである雨水を地下タンクに貯留し、トイレ排水や屋外散水に利用するものです。これにより、屋根緑化の自動潅水システムにも雨水を利用することができます。
       
3. 商品概要
 
(1) 構  造 骨  組 システムラーメン構造
    外壁 ALCコンクリート(ヘーベル)
    ALCコンクリート(ヘーベル)
    屋  根 ALCコンクリート(ヘーベル)
     
(2) 本体価格 3.3平米あたり消費税込み90万円(今回のプロトタイプの場合)
      
(3) 販売地域 関東、東海、関西、山陽(一部を除く)、九州北部
      
(4) 販売目標 (年間)200棟
     
(5) 発 売 日 平成16年7月31日(土)
     
(6) 展 示 場 市ヶ谷 街かど住宅展示場(東京都新宿区)
     

<ロングライフ住宅「ヘーベルハウス かぜのとう」 参考画像>

<ロングライフ住宅「ヘーベルハウス かぜのとう」 プロトタイプ>

以上




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