プレスリリース

2005年度

2005年8月31日

各 位
旭化成ケミカルズ株式会社

世界最大規模の膜分離活性汚泥法(MBR)による排水処理設備を中国で受注
― 石油精製及び化学排水処理施設で2件採用 ―

  旭化成ケミカルズ株式会社(社長:藤原 健嗣、本社:東京都千代田区)ではこのたび、世界最大規模の膜分離活性汚泥法(MBR:メンブレンバイオリアクター、以下MBR)による排水処理設備を中国で2件受注いたしましたので、お知らせいたします。

1. 今回の受注内容
    MBRは、省スペースながら高度な処理水質が得られるということで、近年産業排水処理から下水処理へと本格的な用途展開がなされてきています。弊社では、高付加価値事業の一つである膜事業の中で今後成長期待できるこの分野に2004年に本格参入しました。これまで国内2施設での受注実績があり、今回は海外で初のそれも大規模プラントでの採用となりました。
  【受注内容】  
    <プロジェクト1>
   
(1) 場 所 中国海南省(海南島)
 
(2) 使用者 中国石油化工集団(SINOPEC)
 
(3) 用 途 石油精製及び化学排水処理
   
(4) 処理能力 10,800t/日
   
(5) 稼動時期 2006年春予定
     
    <プロジェクト2>
   
(1) 場 所 中国広東省恵州市
 
(2) 使用者 中国海洋石油(CNOOC)とシェルとの合弁工業区
 
(3) 用 途 石油精製及び化学排水処理
   
(4) 処理能力 25,000t/日
   
(5) 稼動時期 2006年春予定
     
2. MBRとは
   下水処理や排水処理ではこれまで活性汚泥と処理水を処理する工程を最終沈殿池で行っていましたが、この工程に膜を用いる技術がMBRです。MBRでは、反応槽に浸漬させた精密ろ過膜のろ過により固液分離を行います。MBRの特長として、以下のものがあげられます。
   
  (1) 施設のコンパクト化
    曝気槽内の活性汚泥濃度を従来の2〜3倍にでき、小型化が可能です。また固液分離は膜ろ過のため沈殿池、消毒装置、汚泥濃縮槽が省略できます。
   
  (2) 高度な水処理
    懸濁物質、大腸菌群の完全阻止、用途を限定すれば、処理水の再利用が可能です。
   
  (3) 容易な維持管理
    従来法に比べ、汚泥が流出することがなく、日常管理も容易です。
   
   また主な適用先としては、敷地が狭い、高度処理が必要、処理水の再利用、塩素等の消毒法の配慮が必要な場合、汚泥の沈降性が悪い場合などで以下の用途に期待されています。
     
    a) 有機化学工場排水処理
    b) 食品工場排水処理
    c) 下水処理
    d)  合併浄化槽
     
  【旭化成ケミカルズの「マイクローザ」MBRの特長】
     独自の製膜技術である高結晶性ポリフッ化ビニリデン(PVDF)中空糸膜を用いており、耐久性、耐薬品性が強く、高強度が特長です。また独自のモジュール構造により、低曝気量で膜面上の汚泥蓄積を抑制し低いランニングコストを実現しました。
  独自のPVDF膜とモジュール構造をもつ「マイクローザ」MBRは、その優れた性能・耐久性と高度な運転ソフト技術力および「マイクローザ」除濁膜(地下水や河川を除濁し飲料用水等にするための膜処理技術)で培った実績が、ユーザーであるSINOPEC,CNOOCおよび現地設備メーカーであるUE社(United Envirotech Ltd. 本社シンガポール)に評価され、今回の採用に至りました。
     
3. 旭化成ケミカルズの水処理事業戦略
    弊社では、高付加価値事業の一つである膜分野を今後の有力な成長領域とし、その中核となる水処理事業の強化を図っております。弊社の精密ろ過膜「マイクローザ」MF及び限外ろ過膜「マイクローザ」UFは、大量水処理、エレクトロニクス、自動車、医薬食品および環境関連などの各分野において、最先端の膜ろ過技術により世界各国で幅広い採用実績があります。今回の「マイクローザ」MBRは上記の精密ろ過膜「マイクローザ」MFを使用したシステムであります。
  今後も水不足が深刻化している東南アジア、米国、欧州などの地域での水処理事業の推進を加速していきます。
  本年秋には、静岡県富士市のマイクローザ工場の「マイクローザ」MF生産能力を現在の年産2万本から5割増の3万本とし、世界最大規模の生産能力とするとともに、中国における組立工場の検討をしています。今後もさらなる生産能力の増強、新膜の研究開発および販売体制強化に取り組み、この分野での世界トップグループの地位を揺ぎないものにしていく計画です。

<「マイクローザ」資料>

以上




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