2006年6月20日

各 位
旭化成株式会社


透析医療施設向け電子ファイリングシステム「eカルテ棚@透析」を発売
〜透析記録などの紙文書を電子化し効率的に一元管理〜

 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蛭田史郎、 以下:旭化成)は、透析治療(※1)を実施する医療施設向けに電子ファイリングシステム 「eカルテ棚@透析」を開発しました。
 この「eカルテ棚@透析」は、透析記録やカルテ・検査結果・看護記録・紹介状など、 透析医療施設において発生する多量の紙文書を、極めて簡単な操作で電子化し一元的に管理できる システムです。 株式会社リコー(以下:リコー)のデジタル複合機“imagio MP C3500* ”やバーコードプリンターなど と組み合わせて提供するもので、旭化成とリコーは、リコーがシステムを販売することについて、 基本的に合意しました。7月1日より首都圏で販売を開始し、順次全国に拡大します。
 なお、本年6月23日〜25日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される 『第51回(社)日本透析医学会学術集会・総会』において「eカルテ棚@透析」の展示を行います。

1.開発の背景
 旭化成グループでは、本年4月にスタートした中期経営計画 『Growth Action – 2010』において、「グローバル型事業の拡大」と「国内型事業の高度化」を戦略の柱とし、 なかでも医療事業を、戦略的な投資を行う高成長追求事業のひとつとして位置付けています。
 「eカルテ棚@透析」は、こうした事業戦略を背景に医療支援サービス事業(※2) として開発されたものであり、この度、複合機の国内トップメーカーであるリコーと連携し、 両社のリソースを活用したシステムソリューションとして販売を開始することに合意しました。
 
2.「eカルテ棚@透析」の特長
  (1) 透析治療で発生する多量の紙文書を効率的に一元管理
  透析記録やカルテ・検査結果・看護記録・紹介状など、透析治療で発生する多量の紙文書を、効率的に一元管理することが可能です。
  (2) “imagio MP C3500”がバーコードを認識し適切なフォルダに自動登録
  帳票ごとにバーコードを添付し、それを“imagio MP C3500”でスキャンする だけの極めて簡単な操作で、自動的に患者名や文書の種類・透析治療クールなどを判別します。 サーバー上の適切なフォルダに自動的に登録されるため、面倒な書誌情報の入力が不要となり、 効率的にファイルを電子化することが可能となります。
  (3) 多彩で簡単な検索機能や閲覧機能を搭載
  ログイン以外の操作を、マウスだけで行える簡単操作を実現しました。 患者名・文書の種類・期間などを簡単に検索でき、電子化したファイルは、拡大・縮小表示やページめくりを スムーズに行うことができます。また、PDF形式で保存されるため長期保管も安心です。
  (4) 患者様の個人情報を保護する高度なセキュリティを実現
  閲覧や印刷など、電子ファイルへのアクセス履歴を全て記録するため、 不正なアクセスなどによる患者様の個人情報流出を防止します。
 
3.サービス開始時期
 2006年7月1日(土)
 
《ご参考》
(※1)透析治療
  腎不全患者の血液を体外に誘導し、人工腎臓を介して本来尿中に排出される 老廃物を除去した上で、浄化された血液を体内に戻す療法。旭化成のグループ会社である旭化成メディカル 株式会社は、透析治療に使われる人工腎臓の国内最大手の製造販売会社。
 
(※2)医療支援サービス事業
  旭化成グループの各事業会社間のシナジーの発揮により、 医療分野の新規事業創出の企画を行う目的で、2004年11月に持株会社内に医療支援サービス企画室を設置。 今回の「eカルテ棚@透析」はその開発商品の第一弾。
 
* “imagio MP C3500”は、株式会社リコーの登録商標または商標です
 

以上




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