1.設立の背景 |
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旭陽産業は、2003年8月に旭陽国際貿易(上海)有限公司(董事長:藤田保、本社:上海市)を100%出資で設立し、旭化成せんいグループの中国ビジネス拠点として活動を展開してきました。
同社は、中国に進出した日系企業や中国現地ユーザー向けに、日本で培った糸加工、生地コンバーター機能を活かした積極的な販売活動を行ってきました。
これは、旭化成せんいグループの中期経営計画“せんいGrowth Action–2010”の基本戦略である「海外市場の積極拡大」を推進する重要な役割を果たしており、今後もその機能の充実と強化を進めていく方針です。
一方、旭化成商事にとっては、同社が中期経営計画で掲げる事業基盤強化を図るため、繊維の衣料・資材事業における国内アパレル縫製基地の中国シフトへの対応、樹脂事業における日系を中心とする中国国内モルダーへの原料供給拠点構築が重要な戦略的課題となっています。しかし、同社にはこれまで中国の事業拠点が無かったため、かねてより中国現地法人設立についての検討を行なっていました。
こうした両社の戦略を踏まえ、両社提携による中国ビジネス推進の可能性が検討され、この度、旭化成商事が旭陽国際貿易(上海)有限公司に資本出資する形で、合弁契約書の締結、中国当局への届け出等の手続きを完了し、両社合弁での事業開始に至りました。
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2.設立の意義 |
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今回の合弁会社設立により、旭陽産業が持つ衣料事業における糸加工、生地コンバーター機能と、旭化成商事が持つ製品(縫製品)ビジネス展開機能とを組み合わせた連携効果が見込めます。さらに、旭化成商事の資本参加により、事業拡大に向けた資金的基盤が整うと同時に、旭化成商事にとっては、単独で現地法人を設立する場合に比べ時間と費用が節約できることにもなります。 |
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3.合弁会社について |
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合弁会社は、社名を「旭化成紡織品貿易(上海)有限公司」とし(2007年1月に変更登記は完了)、登録資本金は140万米ドルで、出資比率は旭化成商事50%、旭陽産業50%となります。同社は当面、繊維の衣料・資材事業の事業展開に注力します。 |
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(合弁会社の概要) |
会社名 |
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旭化成紡織品貿易(上海)有限公司 |
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英文名:ASAHI KASEI FIBERS INTERNATIONAL(SHANGHAI) CO.,LTD. |
資本金 |
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登録資本140万米ドル |
出資比率 |
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旭化成商事株式会社 50%、旭陽産業株式会社 50% |
本社 |
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上海市外高橋保税区 |
事務所 |
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上海市延安西路2201号 国際貿易中心1607室 |
董事長 |
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藤田保(旭陽産業株式会社 代表取締役社長) |
事業内容 |
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繊維・樹脂・化学品の輸出入業務および中国内取引
当面は、繊維事業の展開に注力 |
従業員 |
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日本人 3名(常勤役員含む)、中国人 5名、(計)8名 (4月現時点) |
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<ご参考> |
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旭化成商事株式会社 |
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本 社 |
: |
大阪市北区堂島浜1丁目2番6号 |
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資本金 |
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98百万円(旭化成株式会社100%出資) |
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代表者 |
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代表取締役社長 北野義臣 |
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事業内容 |
: |
各種繊維原料・織物・編物・製品・不織布・資材・合成樹脂関係卸売 |
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旭陽産業株式会社 |
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本 社 |
: |
福井県福井市大手2丁目7番15号 |
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資本金 |
: |
80百万円(旭化成せんい株式会社100%出資) |
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代表者 |
: |
代表取締役社長 藤田保 |
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事業内容 |
: |
化合繊織物・編物・加工糸等の製造・販売 |
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