2008年7月15日

各 位
旭化成株式会社



先進医療機器事業への新規参入について
〜日本メドトロニックと戦略的な提携へ〜

 
 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蛭田 史郎)は、このたび、日本メドトロニック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:島田 隆)が本年7月11日に薬事承認を取得した植込み型心電用データレコーダ「Reveal DX」※1(リビールDX)の国内における独占的な販売権を取得することに合意し、先進医療機器※2事業に新規参入することとなりましたので、お知らせします。
 両社では、今回の販売提携にとどまらず、他製品の提携についても継続して協議を進めていく予定です。
 
※1 「Reveal」は Medtronic,Inc.の登録商標です。
※2 先進医療機器・・・医薬・エレクトロニクス・インフォメーション&コミュニケーションテクノロジー(ICT)などの技術を複合的に用いた医療機器(コンバージェンス医療機器)や植込み型医療機器などの総称
 
1.背景、経緯
 当社では、現在実行中の中期経営計画「Growth Action – 2010」において、医療機器事業を高成長追求事業として位置づけ、グループ会社を通じて透析事業やアフェレシス(血液浄化)事業などを中心に、積極的に事業拡大を図っています。
 一方、約20兆円といわれる世界の医療機器市場では、インターベンションなどの低侵襲性医療機器や植込み型医療機器がすでに過半を占めており、更に、薬剤放出ステント、インシュリンポンプ、カプセル内視鏡といったコンバージェンス医療機器が出現し、今後も高い成長が見込まれています。
 当社では、昨年6月に新事業本部内に「先進医療機器センター」を設立し、当社グループ内の医薬・医療、エレクトロニクスなどの知見を活かせる先進医療機器事業への参入を検討してきました。その過程で、日本における更なる事業拡大を模索していた日本メドトロニックとの提携を協議してきましたが、このたび日本メドトロニックが7月11日付で薬事承認を取得した「Reveal DX」について、当社が同機器の国内での独占販売権を取得する販売提携契約を締結しました。
 更に両社では、今後他の「Reveal」シリーズについてもマーケティングや販売面での提携の可能性について協議を続け、お互いの強みを活かしたシナジーを追求していくとともに、当社では先進医療機器事業を当社グループの医療機器事業の新しい柱として、強化・拡大を図っていきます。
 
2.植込み型心電用データレコーダ「Reveal DX」について
 「Reveal DX」は、胸部皮下に挿入することで、原因不明の失神に対して高精度の心電図診断を実現し、失神の原因が不整脈由来かどうかを的確に特定することができる日本初となる診断機器です。
 日本では、毎年20万人の失神患者が病院に搬送されていると推定され、そのうち20〜30%の方が原因不明失神とされていますが、「Reveal DX」を用いることにより従来不可能であった長期間にわたる検査時間を確保でき、専門機関で精密検査を受けても特定できない失神の原因診断を進めることができます。このような特徴から、従来にない診断機器として、厚生労働省の「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」において早期導入が検討されていました。
 
<ご参考>
先進医療機器センターについて
  先進医療機器センターは、先進的な医療機器を国民の皆様にいち早くお届けするとともに、日本の優れた技術を取り入れた医療機器を開発することをミッションとしています。特に、当社グループの医薬・医療やエレクトロニクスの技術を活かしたコンバージェンス医療機器、住宅やICTの知見を生かした医療機器の事業開発に取り組んでいます。
 
日本メドトロニック株式会社 (Medtronic Japan Co., Ltd.) について
  メドトロニックが提供する先端医療技術は心臓疾患を始め、パーキンソン病、糖尿病、脊椎疾患、脳疾患、慢性的な痛みなど慢性疾患を広くカバーしています。1975年に設立され、30年以上の歴史を持つ日本メドトロニックは、慢性疾患に苦しむ人々に安らぎ、喜び、希望が届くよう、これからも日本に根差した事業活動を行ってまいります。
ウェブサイト http://www.medtronic.co.jp
 
以上
 

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