2010年1月22日

各 位
旭化成建材株式会社



穂積工場の生産設備1ラインの廃止について
 

 旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 宏史)は、このたび、穂積工場(岐阜県瑞穂市)のALC生産設備1ラインの廃止を決定しましたので、お知らせいたします。
 今回の穂積工場の1ライン廃止によって、当社の生産体制は、全国で3工場4ライン(境工場(茨城県猿島郡):2ライン、穂積工場、岩国工場(山口県岩国市):各1ライン)となります。
 
 
ALC オートクレーブ養生した軽量気泡コンクリート (autoclaved lightweight aerated concrete)。当社では、「ヘーベル」、「ヘーベルライト」、「ヘーベルパワーボード」等を製造販売しています。
 
1. 背景および目的
   わが国の建築市場は、2007年度以降、建築基準法改正、資材価格高騰、米国金融危機に端を発する世界同時不況などの悪化要因が重なり、非常に厳しい状況にあります。また、今後の市場見通しとしても、少子高齢化、人口・世帯数の減少等に伴う建築着工の減少により、中長期的にみて大幅な回復は見込めないものと思われます。
 当社のALC事業にとっても、これら市場の影響は避けられず、健全な事業の継続を図るためには、需要の減少に対応した生産体制の見直しが急務でした。
 これに対し当社は、関係者各位のご理解とご協力を得て、既に昨年10月に白老工場(北海道白老郡)の生産を終了し、北海道地区への供給を境工場へ移管することで、北海道・東北・関東地区(東日本エリア)における生産体制の改善を図りました。
 この度の穂積工場の1ライン廃止の決定は、近畿・中部・北陸地区(中日本エリア)の生産体制の見直しのみならず、中国・四国・九州地区(西日本エリア)の需要に対応してきた岩国工場の生産効率の改善ならびに境工場の更なる生産効率の向上も目的としております。これによって当社の全国のALC生産体制について適正・効率化が進展し、今後の収益の改善に寄与するものと考えております。
 
2. 内容
   穂積工場は、中日本エリア向けのALC生産拠点として、現在2ラインが稼動しておりますが、このうち1970年より稼動しているラインを廃止し、1ライン体制とします。
 なお、これにより穂積工場の生産能力は現在の生産量に対して4割弱減少しますが、中日本エリアへの供給を充足させるため、生産余力のある境工場と岩国工場の稼働率を上げることで対応してまいります。
 
3. 今後の対応について
  (1) スケジュール
    2010年9月末対象ライン生産終了(予定)
2011年3月末対象ライン撤去(予定)
 
  (2) 従業員について
    本計画の実施に伴い、穂積工場の一部の従業員につきましては、当社他工場などへ再配置することを予定しております。
 
  (3) 穂積工場の概要
   
工場所在地 岐阜県瑞穂市別府
生産量 非公表
従業員数 約190人(2009年12月末時点)
生産品目 ALC(軽量気泡コンクリート)
 
4. 業績への影響について
   本件に伴う業績への影響については、現在精査中であり、現時点では決まっておりません。旭化成グループの通期業績の見通しについては、本件の影響も含め、平成22年3月期第3四半期決算発表時(2月3日予定)に公表する予定です。
     
 
 
以上
 
 

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