〜新しいフォルムの3階建て。黒い、ヘーベルハウス誕生。〜
「フレックス GENB(げんぶ)」新発売

2012年10月31日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:平居 正仁)は、都市における3階建て市場の商品ラインナップ拡充のため、これまでにない印象となる黒色の吹付けを採用した、重量鉄骨システムラーメン構造の3階建て「ヘーベルハウス フレックスGENB(げんぶ)」を2012年11月3日より発売します。今回の新外壁色は、耐熱性に優れ古代から建材として使われる火山岩の1つ「玄武岩」をモチーフにした黒壁で、システムラーメン構造ならではの建物のたくましさや、ALCコンクリート外壁の量塊感を引き立たせる色となっています。

 また「フレックスGENB」はその建物フォルムも新しく、ヘーベルの壁が内部をくるみ、建物を支え、暮らしを守るようなイメージをかたちづくっています。垂直に立ち上がる袖壁「バートスラブ」を象徴的に使用し、水平に伸びるシャープな庇「ドミノスラブ」と組み合わせる「スラブ・フレーミング・デザイン」により、美しくもたくましい外観を実現しました。また、ファサードには開放的な大開口を配していますが、建物外部に突き出した「バートスラブ」が万一の災害時には防火壁の役割を果たし隣家との延焼を防止するほか、日常では隣家との視線を遮りプライバシーを守るなど、都市に求められる機能性も兼ね備えています。加えて、一坪サイズのペントハウスを新たに用意したことで、都市部の床面積を大きく取り難い敷地でも屋上空間を積極的に利用できるようにしました。

 当社では、今回の商品により3階建て商品のデザインバリエーションを増やし、より幅広いお客様の嗜好にお応えすることで、更なる都市3階建てブランドの強化を図ります。

FREX GENB

(画像はウェブサイトhttp://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/にてダウンロードできます。)

I.開発の背景

 当社は市場にて大きな強みを持つ3階建て住宅商品として、システムラーメン構造の躯体システムを中心に積極的な商品展開をしています。都市の3階建てに求められる耐震性・耐火性を最大の強みとして提案する中で、2011年11月には敷地対応力、空間提案力、デザイン性を格段に進歩させた3階建て商品「ヘーベルハウス フレックスmonado(モナド)」を発売しました。その後現在まで、市場規模の限られる3階建て市場において受注は順調に推移しています。

 これまで当社商品の目指す「ロングライフデザイン」は、象徴的な白い外壁色で表現することが多く、頑強な「白い箱」という商品イメージが浸透していると認識しています。都市型3階建てブランドの更なる強化を課題とする中で、今回の黒い外壁色での提案が当社商品の新たなイメージとしてバリエーションに加わり、より幅広い顧客のデザイン嗜好への対応が可能になると期待しています。

U.新商品の特徴

 都市型3階建ての提案では、狭小敷地や隣家が迫る周辺環境など、条件による必然性から外観デザインが画一的になりやすく、また敷地によっては建物の3方向を隣家に囲われ、ファサードのみが建物の印象となるケースも多く見られます。そのような厳しい条件の中でも存在感のある美しい外観デザインや、豊かな室内空間、屋上の有効活用などを提案しています。

1.「玄武岩」をモチーフにした力強い新・外壁色「玄武」の採用

 当社はより幅広い外観デザインを実現するため多種の吹付け色を用意していますが、今回の新外壁色「玄武」はこれまでの最暗色として実現し、新たな外観バリエーションを提案するものです。単色ではなく、黒色の中にも多彩な混色があることにより自然な岩肌感を実現し、これまで以上にALCコンクリート「ヘーベル」の壁の厚み、量塊感を活かす新色となっています。

 「玄武」という名称は、耐熱性に優れ古代から建材として使われる火山岩の1つ「玄武岩」に由来します。「玄(黒い)武(強く勇ましい)」という言葉のイメージが、災害時においてシェルターの役割をなすALCコンクリート「ヘーベル」のイメージと重なることから、商品名・外壁色名に採用しました。

黒みがかった火山岩「玄武岩」
黒みがかった火山岩「玄武岩」

新外壁色「玄武」
新外壁色「玄武」

2.新たなデザインコンセプト「スラブ・フレーミング・デザイン」

 これまで当社のフラットルーフの商品デザインは、長く愛されるロングライフデザインとして、ALCコンクリート「ヘーベル」の「箱」を組み合せることで重厚感・量塊感のある外観を目指して参りました。

 これに対し今回の新商品のデザインは、「壁の建築」と呼ばれるヨーロッパの石造建築をモチーフとしたもので、はじめに自立感のある鉤型の「壁」をかさねくるむように配し、それらに屋根や床を架け渡すという造形イメージです。今回このデザインコンセプトを「スラブ・フレーミング・デザイン」と名付け、新たな印象のデザインで提案しています。

■鉤型の壁と、重量鉄骨構造による自由な造形が力強い外観を生む

(1)垂直にそびえる「バートスラブ」(袖壁)の導入

 垂直に高くそびえる外壁を建物外部に突き出した大きな袖壁を導入し、「バートスラブ」と名付けました。これと水平に伸びる庇「ドミノスラブ」とのコンビネーションで、これまでにないモダンな外観を生み出します。これまでにも導入していた「ドミノスラブ」は通常の庇よりも薄く、壁の延長でない水平な床としての存在を印象付けます。更に白い吹付け色を使用することでよりシャープなラインと、洗練されたデザインを構成します。

2つのスラブが生み出すモダンな外観デザイン
■2つのスラブが生み出すモダンな外観デザイン

(2)日常のプライバシーを守るほか、火災時の延焼防止などの機能性も兼備

 大きな袖壁「バートスラブ」により、隣家からの視線を遮りプライバシーを守ることで、都市部においても大開口を設置し、明るく開放的な住空間を実現します。また、万一住宅密集地において火災が起きた場合には隣家からの延焼を防止することが重要ですが、高い耐火性を誇る「ヘーベル」の袖壁が防火壁となり開口部をしっかりと守ります。このように美しいデザイン性はもちろん、都市型住宅に求められる機能を兼ね備えた造形となっています。

3.都市で求められる様々な空間活用のアイデアを提案

 システムラーメン構造が可能にする大空間の魅力をベースに、ピロティガレージやその上部を利用した天井高2.8mの2階リビングなど、従来からの提案も含め、都市の3階建てに求められる機能的な設計アイデアを改めて再度盛り込み、提案しています。

 今回導入した新アイテムとしては、狭小地における床面積の小さな3階建てでも屋上空間を積極的に活用できるよう、これまでなかった1坪サイズの小さなフラットルーフペントハウスと階段躯体を開発しました。太陽光パネルの設置とともに、当社の得意とする屋上利用を積極的に提案することで、都市の限られた敷地を最大限に活用した快適な住まいづくりを実現します。

V.商品概要

1.構造   重量鉄骨システムラーメン構造
2.販売地域   関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部
3.販売目標   (年間) 100 棟
4.発売日   2012年11月3日(土)

以上


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