〜家族の将来に多様に対応する「+1住戸」を備える新しい住まいの提案〜
簡単な工事でどちらの住戸にも変更可能な「どっちでもルーム」を設置

「ヘーベルハウス ロンド・コンパクト」新発売

2013年1月30日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:平居 正仁)は、都市部の建替え市場に向け、自己居住用住戸に加え、面積と用途に可変性を持つ「+1住戸」を設けることで、二世帯住宅など家族の同居や副収入を得るための賃貸活用、更には様々な用途での自己利用など、多様な対応を可能とする「ヘーベルハウス ロンド・コンパクト」を2013年2月9日(土)より発売しますので、お知らせします。

 今回の商品の特徴は、利用価値の高い都市部の敷地に自宅を建設する際に、当初から多様な用途を想定した住戸を1世帯加えて建設することを提案することです。

 建築的な工夫としては、自己居住する住戸(メイン住戸)と「+1住戸」(サブ住戸)との間に、簡単な工事でどちらの住戸にも切り替え可能な「どっちでもルーム」を設置。これによりメイン住戸とサブ住戸の面積を、家族の状況に合わせて変化させることが可能となりました。

 サービス面では、サブ住戸を賃貸住宅とする際に、賃貸住宅1住戸だけでも同社の100%子会社である旭化成不動産レジデンス(株)による30年一括借上げシステムの対象とするサポートサービスをセットしました。これにより、建設工事費の上昇分を賃貸収入で賄うことが可能となるため、安心して「+1住戸」の建設が可能となります。

 これらの工夫により、まだ元気な親世帯としばらくは離れて暮らす子世帯の将来同居、近年の晩婚化により同居を継続するお子様の今後など、将来が不確定な家族の今後に対応が可能となります。更に親子での同居とならなかった場合でも、サブ住戸が賃貸住宅であることから老後の副収入や誰かが同じ建物に住まっている安心を得ることが可能となります。収入が必要なければ、自分の趣味の空間として利用したり、地域の人との交流の場とするなど、多様な用途に対応することで、安心で心豊かな暮らしの実現に貢献します。

 今回のプロトタイプはメイン住戸109.77m2(33.21坪)、サブ住戸54.26m2(16.41坪)、合計164.03m2(49.62坪)の2階建て(ヘーベルハウス キュービック)で本体価格は4,200万円(消費税込)です。

I.開発の背景

 旭化成ホームズでは、1975年に「二世帯住宅」を世の中で初めて商品化し、その後も「くらしノベーション研究所」を中心に、家族社会学や心理学的視点も含め各種の生活実態調査などを実施し、時代の変化を反映した二世帯住宅商品を上市することで高い評価を頂いてきました。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」

 1月18日に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の世帯数の将来推計」によると、全世帯に占める「単独世帯」の割合は非婚・晩婚化の影響などにより2010年の32.4%から15年には33.3%、35年には37.2%と増え、その中の65歳以上の世帯主の単独世帯は2010年に498万世帯から15年には600万世帯、35年には762万世帯と急激に増加していきます。

 当社では、従来より都市部の利用価値の高い敷地に、二世帯住宅や賃貸住宅を併設するアパート併用住宅を供給してきましたが、近年の非婚晩婚化や30代を中心とした子世帯世代の経済基盤の弱体化などにより、家族の将来像が描きにくいケースが増えており、住まいの提案のバリエーションにおいて、住まい方の分野からの提案が重要という認識を強めています。昨年発売した「2.5世帯住宅」もこのような視点から開発された住宅です。今回の商品では、従来から提案してきた親子同居型二世帯住宅と異なり、まだ元気な親世帯が、将来高齢化が進んだ時点での子供世帯との同居を可能とし、親族同居が叶わなかった場合でも、賃貸住宅としたり趣味の教室などとして自己使用するなど副収入源や地域・社会との繋がりを保つ用途に対応することで、不確定な今後のライフステージの変化に対応可能な住まいを提案するものです。

U.新商品の特徴

 都市部の建替え市場を想定しているため、プロトタイプの設定は当社のお客様の敷地の平均的面積である50坪程度を想定し、2階建ての「ヘーベルハウス キュービック」により、延床面積164.03m2(49.62坪)と比較的コンパクトなものとしました。1階に自宅用の玄関と「+1住戸」の玄関を備え、1階の一部を54.26m2(16.41坪)の1LDK住戸とします。この「+1住戸」は、隣接する自宅部分の「どっちでもルーム」を簡単な工事で取り込むことで69.53m2(21.03坪)の2LDKへと拡大することができます。

「どっちでもルーム」により、世帯間でボリュームを融通する、可変なゾーニングが実現
「どっちでもルーム」により、世帯間でボリュームを融通する、可変なゾーニングが実現

1.どちらの世帯にも切り替え可能な「どっちでもルーム」

 賃貸住戸と住宅部分の仕切り壁には、「界壁」という防火・遮音性能を備えた壁面の設置が必要となります。「どっちでもルーム」を実現するために、当初の住戸区分に従って「界壁」を設置することに加え、現在は通常の間仕切壁で良くても、将来の形状で「界壁」が必要となる壁を当初から界壁で施工します。これにより、接続世帯を切り替える際には、界壁の一部に開口部(ドア)を設置する工事と従来の界壁に設置されていた開口部(ドア)部分の閉鎖の工事のみとなり、影響域を最小に留めることができます。

 加えて、「どっちでもルーム」の電気設備配線についても、簡単に属する世帯を切り替えることが可能なように、専用の回路設計を行うことで切り替え工事を簡単に行えるようにします。

当社一般の間仕切壁部
当社一般の間仕切壁部

界壁部
界壁部

2.旭化成不動産レジデンス(株)による30年一括借上げ制度適用

 今回の商品発売に合わせ、旭化成ホームズ(株)の100%子会社である旭化成不動産レジデンス(株)が展開する賃貸住宅の30年一括借上げ制度を、今回の商品で供給される1住戸だけの賃貸住宅に対しても適用することといたしました。(対象は個別の地域・立地条件による)これにより、単純に自宅部分のみを建築する場合に比較して、「+1住戸」を加えることによって増加した建築工事分を賄うことはもちろん、自宅部分のローン返済の足しにしたり、将来の収入源とするなど、安心して建築が頂けます。

3.ライフステージに合わせた住まい方

 「ヘーベルハウス ロンド・コンパクト」は、さまざまな家族の状況に合わせて安心で心豊かな暮らしを提供することを目指した住まいです。60代で元気な親世帯と離れて暮らす子世帯、高齢化してこの機会に子世帯との同居を考える親世帯、高齢化して単独の子と共に暮らしながら将来に不安を抱く世帯、更には離れて暮らす高齢な親世帯を迎えようと考える30代家族など、さまざまな想定に対応して暮らしを展開することが可能です。

 例示として、将来同居を想定したパターンを説明します。

V.商品概要

1.販売地域   関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部
但し、賃貸住戸30年一括借上げサービスについては、立地の制限があります。
2.販売目標   (年間)100棟
3.発売日   2013年2月9日(土)

【プロトタイプ配置・平面図】

プロトタイプ配置・平面図

【プロトタイプ外観図】

プロトタイプ外観図

以上


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