中国におけるポリアセタール合弁会社の持分譲り受けについて
〜 ポリアセタール事業のアジアでの拡大を目指す〜

2013年6月10日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、DuPont China Holding Co.,Ltd.(本社:中国広東省深特区、社長:蘇孝世、以下「デュポン」)より、中国におけるポリアセタール※の製造・販売合弁会社「杜邦-旭化成ポリアセタール(張家港)有限公司」(以下「ADZ」)のデュポン持分全株式(50%)を譲り受けることを決定しましたので、お知らせします。

 これを受け、当社とデュポンは、速やかに中国政府の承認取得等必要な手続き、及び取引先への説明を開始します。なお、譲り受けの時期や会社名称等の詳細については、承認取得後正式決定する予定です。

1.背景、経緯

 ADZは、当社とデュポンの合弁会社として、2004年より中国でのポリアセタール・コポリマーの製造および販売を展開し、拡大を続ける中国のポリアセタール需要に対応するための事業運営を行っています。

 一方当社では、機能樹脂事業をアジア拡大事業と位置付け、差別化グレード開発による用途開拓力を武器に、リーディングポジションを獲得する戦略を推進しています。この戦略に基づき、ADZの事業運営においても、差別化グレードの投入等による生産基盤の拡充と収益の向上を目指し、これまでデュポンとの間で協議を行なってきましたが、最終的にデュポンの全持分を譲り受けることで合意に至りました。

2.今後の展開

 ポリアセタールは、他樹脂からの代替が難しいことから独自の市場を形成しており、今後も中国をはじめアジアで自動車向けを中心に需要の伸びが見込まれています。当社は世界唯一のホモポリマーとコポリマー併産メーカーとして、本譲り受けにより、差別化グレードの製造・販売体制を強化し、中国をはじめとするアジアでの一層の事業拡大を目指します。

<ご参考>

杜邦-旭化成ポリアセタール(張家港)有限公司の会社概要

(1)資本金 32百万米ドル
(2)出資比率 旭化成ケミカルズ50%、デュポン50%※
(3)製造設備 ポリアセタール・コポリマー 20,000トン/年
(4)立地 中国江蘇省張家港
  • 本譲り受けは、旭化成株式会社の中国現地法人である旭化成(中国)投資有限公司とデュポン間で行われ、譲り受け後の出資比率は旭化成ケミカルズ50%、旭化成(中国)投資50%となる予定です。

以上


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