インドネシアでのポリアミド66樹脂コンパウンド品の現地生産開始について

2013年8月8日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、アジアにおける機能樹脂事業の強化の一環として、本年8月より、自動車向けポリアミド66樹脂※1(商標:「レオナ」)コンパウンド品※2のインドネシアでの現地生産を開始しましたので、お知らせします。

 インドネシアでのポリアミド66樹脂コンパウンド品の現地生産は、樹脂メーカーとして初めてとなります。なお、生産については、現地コンパウンドメーカーであるニッピサン・インドネシアへの委託生産となります。

※1 ポリアミド66樹脂… 主な用途は自動車、電気・電子部品、OA機器。耐熱性と耐油性に優れ、特にガラス繊維強化グレードは強度剛性が高いので、金属代替により需要が世界的に拡大している。
 
※2 コンパウンド品… 合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などの添加材を混ぜて機能性を付与したもの。

1.背景

 当社は、機能樹脂事業をアジア拡大事業と位置付け、優れた技術開発力をベースに、リーディングポジションを獲得する戦略を推進しています。特にコンパウンド事業は、世界4極体制を構築し、自動車用途を中心に事業拡大を進めています。

 一方、インドネシアでの自動車生産台数は、2012年の年産100万台が2016年には年産150万台に迫る勢いで拡大しており、今後、自動車用途のポリアミド66樹脂の需要も更に高まると見込まれています。

 当社では、これまでインドネシアでのポリアミド66樹脂コンパウンド品の供給については、タイの現地法人である旭化成プラスティックス(タイランド)からの輸出で対応してきました。しかし、今後の需要拡大に伴い、日系の自動車部品メーカーを中心とした顧客のニーズに迅速に対応するため、本年8月より日本ピグメント株式会社との合弁会社であるニッピサン・インドネシアでの生産委託を開始しました。同社には、既に当社の変性PPE樹脂(商標:「ザイロン」)等のコンパウンド品の生産委託をしています。

2.生産委託の内容

(1)委託開始時期 2013年8月
(2)委託対象品種 ガラス繊維強化グレード等自動車用途のポリアミド66樹脂
(3)生産能力 ポリアミド66樹脂分のみで年産4,000t

<ニッピサン・インドネシアの概要>

(1)社名 ニッピサン・インドネシア(P.T. NIPPISUN INDONESIA)
(2)設立 1993年4月
(3)立地 Kawasan Industri MM2100 Cibitung - Bekasi 17520 West Java
(4)事業内容 樹脂コンパウンド、樹脂用着色剤の製造及び設計・開発

以上


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