熟年夫婦と単身の子が、今も将来も快適に暮らす
LDKリフォーム「おとな3人リビング」を新発売

2013年8月23日
旭化成ホームズ株式会社
旭化成リフォーム株式会社

 旭化成リフォーム株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:森田 敏晴)は、旭化成ホームズ株式会社くらしノベーション研究所(所在:東京都 新宿区、所長:松崎 昭夫)による調査結果などを踏まえ、「熟年夫婦と単身の子」(以降、「おとな3人世帯」)が快適に暮らすためのLDKリフォーム商品「おとな3人リビング」を、2013年8月26日(月)より発売します。

 新商品「おとな3人リビング」は、近年増加しているおとな3人世帯に向け、今の暮らしの質をより豊かにするとともに熟年夫婦の将来の暮らしにも配慮した暮らし方を提案するリフォーム商品です。具体的に提案しているLDK空間の主な特長は、(1)おとな3人が集うリビングをスッキリさせる収納「パーソナルファニチャー」、(2)家族の家事協力を促す「回遊型キッチン」、(3)通常はリビングとして使い、時には家族の気配を感じながら篭れる趣味空間となる「マルチコーナー」の3つです。

 今回の調査では、おとな3人ぐらしは各個室で過ごすことが多いのではないかという予想に反し、リビングを中心に過ごすことが多いということがわかりました。それとともに、生活の中心となるリビングには各人が持ち込むモノが増えるため雑然となることが多く、それに起因すると思われる「妻の不満」が高いことや、妻の「家族関係の満足度」には夫や子の家事協力の度合いが影響することもわかりました。今回の新商品「おとな3人リビング」ではこの結果を踏まえ、おとな3人が集まっても雑然とならずスッキリし、それぞれ心地よい居場所を確保しながら、家族の家事協力を促すLDK空間を提案しています。

 また、おとな3人世帯では子の将来的な居住形態が不確定なため、間取りの変更を伴うリフォーム工事に踏みきれないことが想像されます。今回の新商品は、子の将来的な居住形態に影響を受けないリビング・ダイニング・キッチンに限定して間取り替えをするLDKリフォームなので、おとな3人が同居している「今」の楽しく快適な暮らしを実現しながら、高齢期・介護期にはマルチコーナーを両親の寝室として利用できるよう配慮するなど、必ず訪れる熟年夫婦の将来の変化にも柔軟に対応することができます。今回の新商品のように現段階で確定している暮らしに必要な箇所以外は全て元の間取りのまま残すことで、将来の不確定要素を気にせず、おとな3人の今現在の暮らし、および熟年夫婦の将来の暮らしをより快適にするための間取り変更に踏みきっていただけるようなリフォーム提案を更に強化していきます。

I.開発の背景

 近年の晩婚化・非婚化・離婚率の上昇などから、熟年夫婦と単身の子で暮らす「おとな3人世帯」が増えつつあります。2010年の国勢調査の結果によると、団塊世代を中心とする60代の世帯主の家族構成では、夫婦のみで暮らす世帯を抜いて「親と単身の子」で暮らす世帯の方が多くなっています。

 当社においても、リフォーム訪問アンケートの結果から推計すると、リフォーム工事の主な対象となる築20年以上のヘーベルハウスの世帯主は60代前後が多く、60代世帯の約4分の1が「おとな3人世帯」と考えられます。このような「おとな3人世帯」の居住志向が当社のリフォーム受注に与える影響は大きいため、くらしノベーション研究所と旭化成リフォームが協働して「おとな3人ぐらしとすまい」調査を行い、その「意識」と「暮らし」や暮らしの変化である「リフォーム経験」などの実態を調査しました。

■60代の世帯主の世帯類型(国勢調査より作成)
60代の世帯主の世帯類型(国勢調査より作成)

■おとな3人世帯の割合(旭化成リフォーム調べ)
おとな3人世帯の割合(旭化成リフォーム調べ)

II.「おとな3人ぐらしとすまい」調査の概要と主な調査結果

 「熟年夫婦と単身の子」という家族構成で暮らす「おとな3人世帯」の居住志向を調べるために、次の2種類の調査を行いました。(1)一般調査:築20年以上の木造戸建住宅に「夫婦+単身の子(28〜39歳)」で同居する家族、および同じく築20年以上の木造に「2人で住む夫婦+別に暮らす単身の子(同上)」という家族を対象に、それぞれ約100組に対するウェブアンケート、(2)ヘーベリアン調査:築20年以上のへーベルハウス(当社が建設した戸建住宅)に「夫婦+単身の子(30歳以上)」で同居する家族を対象とした郵送アンケート(回答数38組)。また、ヘーベリアン調査の結果をもとに、一部のお宅には訪問ヒヤリング調査も実施しました。

 これらの調査の結果、今回の商品発売にあたっても参考とした、次のようなことがわかりました。

  • おとな3人世帯の両親は単身の子との同居暮らしを否定しておらず、夫・妻・子とも同居の便利さ、安心さ、楽しさなどのメリットを感じている。
  • おとな3人世帯でも、別々に暮らす世帯でも、全般的には家族関係に満足しているという回答が多い中、おとな3人世帯の妻では不満回答がやや多く見られた。詳しく調べると、妻が満足している場合は、子や夫が家事参加・生活自立している傾向にある。
  • おとな3人世帯の妻は、夫婦のみの妻に比べ、モノが増えた雑然さに対する不満がより高い。
  • おとな3人ぐらしでも、各自が好きなことをして長くいる場所は、個室ではなく「リビング」が最も多い。飲食・TV視聴なども、家族がそばにいる状況でそれぞれ行ったり、共に行ったりしている。
  • おとな3人世帯では、夫婦のみ世帯に比べ、今の場所で家を建て替えて住み続けたいという意向が強い。ただし、ヘーベルハウス当該世帯の場合は、建替え意向は非常に少なく、適宜リフォームしながら住み続けるという意向の方が強い。

V.商品の特徴

(1)パーソナルファニチャー

 おとな3人が集まるリビングやダイニング(LD)は、それぞれが使用するいろいろなモノを持ち込むため雑然となりがちです。LDが雑然とならずスッキリとした居心地よさをいつも保てるように、省スペースで意匠性に優れた「パーソナルファニチャー」をLDやマルチコーナーに設置し、自分のものは自分で整理できるだけの収納量を確保します。

パーソナルファニチャー

(2)回遊型キッチン

回遊型キッチン

 20年ほど前に建設されたプランでは、キッチンが近年ほどオープンではなく、家族の家事協力を促しにくい動線計画が多いようです。同時に多人数が出入りしやすい「回遊型キッチン」に改装することで、キッチンを妻だけのスペースから家族みんなの場所へと変え、家族の家事協力を促し、妻が「母親」役から解放されることも期待できます。

(3)マルチコーナー

 隣接する和室をリビングに取り込み、「スライドスクリーン」で仕切ることができる「マルチコーナー」を設けます。普段はリビングの一部として使用しますが、必要に応じて建具を閉めることで、趣味を楽しみたい時などは周囲を気にせず没頭することができ、別に住んでいる子(世帯)が帰って来た時の宿泊室としても使えます。

 また、ヘーベルハウスでも20年以上前の和室はタタミの厚さ分の段差(約3cm)が標準仕様だったので、和室からマルチコーナー(段差無しタタミコーナー)に改装することがバリアフリー化にもつながります。

マルチコーナー

マルチコーナー

W.商品概要

1.工事対象 既存へーベルハウス各商品
2.販売地域 へーベルハウス販売全エリア
(関東、東海、関西、山陽一部、九州北部)
3.販売価格 添付プロトプランで525万円(税込)
4.販売目標 200棟(年間)
5.発売日 2013年8月26日(月)

◆回遊型キッチンのイメージ

回遊型キッチンのイメージ
キッチンを囲む壁を取り払うことで生まれる視線のつながりと回遊型による動きやすさが家族の家事協力を促します。

◆プロトプラン平面図(1階のみ)

プロトプラン平面図(1階のみ)

(画像はウェブサイトhttp://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/にてダウンロードできます。)

以上


ニュース


ページ上部へ