ヘーベルハウス45周年、全商品で標準仕様化
耐久型断熱「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」誕生
~2階建て全棟でZEH水準の断熱性能を実現へ~

2017年4月26日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:川畑 文俊)は、2017年5月1日より、戸建住宅「ヘーベルハウス」の断熱構法として新たに開発した「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」を全商品に標準採用しますのでお知らせします。
 新断熱構法は、創業以来45年にわたり一貫して採用してきた外壁・床・屋根の構造部材「ALCコンクリート・ヘーベル」をそのままに、断熱層を強化して省エネ・断熱性能を格段に高めたものです。都市の住まいは火災・地震・水害などから住まい手を守るシェルターであるべきという「ロングライフ住宅」思想の下、ZEHの普及という時代の要請に応えます。

 従来はZEH水準を満たす断熱性能を選択仕様として提供してきましたが、今回の開発では「外壁ヘーベル」の内側や「床ヘーベル」上の断熱材を大幅に厚くし、これに合わせて鉄骨躯体も一部見直すことで、全戸建商品共通の新断熱構法を完成させ標準仕様としました。これにより、「ヘーベルハウス」の2階建て戸建住宅の断熱性能は、全ての商品で国の定めるZEH水準を上回ります。また、耐火建築を含めて3・4階建ての戸建住宅商品についても、僅かな仕様変更で同断熱性能を上回るようになりました。

 「ヘーベルハウス」の安心・安全性に加え、新断熱構法でさらに室内環境の快適性が向上します。また、高断熱化住宅を省エネと創エネでエネルギー収支をゼロにするZEH化も容易となりました。なお、当社では限られた屋根面積に高容量の太陽光パネルを設置する技術を独自に開発しており、一般的な床面積35~40坪のZEH化に必要となる約5kWの太陽光発電パネルなら10坪ほどの屋根面積で搭載できます。「狭小3階建てでのZEH」や、「光・風・眺望を満喫する屋上利用を併用するZEH」など、豊かで楽しい都市型住宅の提案でZEH化を加速してまいります。

都市部の狭小3階建てに太陽光発電を約5kWを搭載しZEHを実現
都市部の狭小3階建てに太陽光発電を約5kWを搭載しZEHを実現

Ⅰ.耐久型断熱「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」概要

 断熱性能は建てた後の改修が特に難しいため、「ヘーベルハウス」は主要断熱部材には性能の経年変化が極めて少なく長期にわたり高い性能を発揮し続ける旭化成の「ネオマフォーム」を採用しています。外壁・床・屋根に「ヘーベル」と断熱材を重ねた二重の構造を形成し鉄骨躯体を連続的に包むことで、将来のライフスタイルの変化によるリフォーム時や、ストック流通のための改装でスケルトン状態にしても建物躯体の基本性能を損ねません。

 新断熱構法は、シェルターとしての機能を求められる外壁には、耐火性・遮音性など複合性能をもつ厚さ75mmの「外壁ヘーベル」の内側に厚さ45mmの「ネオマフォーム」を採用します。更に、住まいの耐久性に大きく影響する1階床には、完全無機質素材である厚さ100ミリの「床ヘーベル」の上にこれまでの3倍の厚みとなる60mmの断熱材を重ねて断熱層を強化します。これにより、2階建てではほぼ全棟で外皮平均熱還流率が0.6以下となり、当社の販売エリアにおけるZEHの断熱基準を上回ります。

ヘーベルハウス2階建て商品「キュービック」の断熱構成
※「ヘーベルハウス」2階建て商品「キュービック」の断熱構成

Ⅱ.「ヘーベルハウス」のZEHプラン例

 新断熱構法で外皮がZEHに必要な高い断熱水準を満たすため、省エネ設備等と太陽光発電パネルの搭載によって容易にZEH化できるようになりました。また、一般的にZEHには多くの太陽光パネルを搭載することから屋上利用は難しいケースが多いのですが、当社は限られた屋根面積に高容量の太陽光パネルを配置する技術を独自に開発しています。「ヘーベルハウス」の販売地域において一般的な床面積35~40坪程度の住まいのZEH化に必要な5kW程度であれば、約10坪の屋根面積でも搭載できます。

 そのため、都市部の狭小3・4階建てなど屋根面積が限られる厳しい条件でもZEH化が可能です。また、発電スペースのほかに眺望や自然の恵みを感じ家族がふれあう特別な場所としての「屋上利用」との併用も提案できるなど、屋上利用のパイオニアとして、都市型住宅における一層楽しく豊かなくらしを提案してまいります。

例:2階建て約34坪で屋上利用をかなえるZEH
例:2階建て約34坪で屋上利用をかなえるZEH

Ⅲ.その他

  • 新断熱構法名称
    耐久型断熱「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」
  • 対象商品
    戸建住宅「ヘーベルハウス」全商品を対象
  • 販売地域
    関東、東海、関西、山陽、九州北部
  • 発売日
    2017年5月1日より