サノフィと旭化成ファーマ関節リウマチ治療薬「ケブザラ皮下注」について日本における販売に関するライセンス契約締結のお知らせ

2017年12月8日
サノフィ株式会社
旭化成ファーマ株式会社

 サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジャック・ナトン、以下「サノフィ」)と旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柴田 豊、以下「旭化成ファーマ」)は、関節リウマチ治療薬「ケブザラ皮下注(一般名:サリルマブ(遺伝子組換え))」(以下「ケブザラ」)について、日本における販売に関するライセンス契約(以下「本契約」)を締結したことをお知らせします。

 「ケブザラ」はインターロイキン6(IL-6)受容体に対するヒト型モノクローナル抗体で、関節滑膜での炎症に重要な役割を果たしていると考えられているIL-6の作用を抑制する薬剤です。「ケブザラ」は、サノフィとRegeneron社が共同で開発を行い、米国、カナダ、欧州で2017年に承認されています。日本では、サノフィが2017年9月27日、「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」の効能・効果において製造販売承認を取得しました。本契約に基づき、旭化成ファーマが流通・販売を、サノフィおよびRegeneron社が製造を担い、サノフィはコ・プロモーションを行います。

 関節リウマチは、痛みや腫れを伴う自己免疫の異常による慢性の全身性炎症疾患であり、日本には70万人以上の関節リウマチ患者さんがいると言われています1。現在は、メトトレキサートや生物学的製剤での早期の寛解導入を目指す治療が行われていますが、既存の治療では十分な効果が得られないケースもあり、新たな治療選択肢が必要とされています。サノフィと旭化成ファーマは、本契約を通して、関節リウマチ患者さんに新しい治療の選択肢をご提供することで、日本の患者さんや医療関係者へさらなる貢献をしていきたいと考えています。

  1. 1 厚生労働省 リウマチ・アレルギー対策委員会報告書 平成23年8月

サノフィについて

  1. サノフィは、健康上の課題に立ち向かう人々を支えます。私たちは、人々の健康にフォーカスしたグローバルなバイオ医薬品企業として、ワクチンで人々を守り、革新的な医薬品で痛みや苦しみを和らげます。希少疾患をもつ少数の人々から、慢性疾患をもつ何百万もの人々まで、寄り添い支え続けます。
    サノフィでは、100カ国において10万人以上の社員が、革新的な医科学研究に基づいたヘルスケア・ソリューションの創出に、世界中で取り組んでいます。
    サノフィは、「Empowering Life」のスローガンの下、ヘルスジャーニー・パートナーとして人々を支えます。
    日本法人であるサノフィ株式会社の詳細は、www.sanofi.co.jpをご参照ください。

旭化成ファーマついて

  1. 旭化成ファーマ株式会社は、「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献する」というグループ理念のもと、旭化成グループのヘルスケア領域の事業会社として医療用医薬品、診断薬の分野で事業を展開しています。詳細はホームページwww.asahikasei-pharma.co.jpをご覧ください。

Regeneron社について

  1. Regeneron社(NASDAQ:REGN)は、重篤な疾患に対する治療薬の創薬を行うバイオ医薬品企業です。医科学者が創設し、約30年間にわたり率いてきた企業として、科学を医療ソリューションとして実現する力を発揮し続けています。自社研究によりFDA承認に至った新薬は6品目、現在開発中の治療薬候補は数十品目にのぼります。当社の医薬品とパイプライン品目は、眼疾患、心疾患、アレルギー・炎症性疾患、疼痛、がん、感染症および希少疾患の患者さんのニーズに応えることを目的としています。
    Regeneron社は、最適化した完全ヒト抗体が得られる「VelocImmune」を含む独自の「VelociSuite」技術や、世界最大級の遺伝子解析施設であるRegeneron Genetics Centerをはじめとする様々な野心的プロジェクトを通じ、従来の医薬品開発プロセスの加速と改善に取り組んでいます。詳細はwww.regeneron.com/にてご覧いただけます。
以上