平成19年全日本選抜柔道体重別選手権大会

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塘内完全復活!見事、優勝し世界代表のキップを手にする!!

増渕、飛躍を期待させる嬉しい初優勝!!

高井、2度目の優勝を飾り世界代表へ大きな一歩となる!!

4月7・8日(土・日)両日、平成19年全日本選抜柔道体重別選手権大会が、福岡市福岡国際センターにおいて行われた。昨年まで男女別々に行われていた大会が一つの大会としてスタート。

男女7階級112名の選手が出場して、競技が行われました。尚、本大会は9月に行われます、ブラジル世界柔道選手権大会の日本代表最終選考会も兼ねております。

当部より、初日、66kg級に内柴正人、73kg級に高松正裕。大会2日目には、81kg級に塘内将彦、90kg級に斎藤制剛、増渕樹、泉浩、100kg超級に高橋宏明、高井洋平の8名の選手が出場しました。

81kg級で塘内が、ベテランらしい安定した試合内容と持ち前の勝負強さをみせ決勝戦もカイロ世界選手権大会銅メダルの小野選手を下し、見事、2回目の優勝を飾り世界選手権代表の座を手にしました。

90kg級では増渕が、齋藤との同門対決を見事な内股『一本勝ち』で勝利し、嬉しい初優勝を飾った。

100kg超級では、高井が準決勝で元世界王者の井上選手との接戦を制し、決勝戦も安定した試合内容で『優勢勝ち』を収め、見事2回目の優勝を飾り、世界選手権代表へ大きく近づいた。

今大会の結果、9月に行われます、ブラジル世界柔道選手権大会に当部から81kg級の塘内、90kg級では泉が優勝は逃したが、過去の実績から選ばれ2名が代表に決定しており、100kg級、100kg超級は4月29日(土)に行われます、全日本柔道選手権大会で代表が決定します。

詳細は以下の通りです。

66kg級

1回戦

内柴 技有
(巴投)
篠崎
(了徳寺学園)

内柴は、1回戦篠崎選手との対戦。序盤に気負って前に出たところを巴投げで合わされ「技有」を奪われる。

その後、ポイントを奪い返そうと果敢に攻める。一方的に攻めるも反則が与えられるのが遅く、終盤「指導1」を奪うが試合終了。

『優勢負け』を喫し、優勝候補内柴がまさかの初戦敗退。世界代表のキップを逃した。

結果

優勝 秋本 啓之(筑波大学)
2位 梅津 敏昭(綜合警備保障)
3位 鳥居 智男(了徳寺学園)
3位 篠崎 悠(了徳寺学園)

73kg級

1回戦

高松 GS効果
(横分)
海老沼
(警視庁)

高松は、1回戦海老沼選手との対戦。試合開始より激しい攻防が続く。先に組んで先に仕掛けるもポイントを奪う事が出来ない。高松ペースで試合が進むも決定的なポイントを奪う事が出来ず5分間が終了しゴールデンスコアー(GS)へ。GS開始37秒、背負投を仕掛けるも戻り際を横分けで「効果」を奪われ『優勢負け』を喫した。

結果

優勝 金丸 雄介(了徳寺学園)
2位 稲澤 真人(ダイコロ)
3位 大束 正彦(東海大学) 
3位 海老沼 聖(警視庁)

81kg級

1回戦

塘内 有効
(袖釣込腰)
石川
(大阪府警察)

準決勝

塘内 GS効果
(隅落)
吉永
(新日本製鉄)

決勝

塘内 GS有効
(袖釣込腰)
小野
(了徳寺学園)

塘内は、最近の大会は好成績を残し絶好調。今大会も万全の調子で臨んだ。1回戦、石川選手との対戦。試合開始より、組手争いが続き、先に塘内が袖釣込腰、大外刈と仕掛ける展開。再三袖釣込腰で相手を浮かすも今一歩のところで防がれてしまう。試合終了間際、再度、袖釣込腰を仕掛け「有効」を奪い勝負を決め、準決勝進出。

準決勝、吉永選手との対戦。同大学出身で手の内を知ってか組手争いが続き、お互いに技が出ない。決め手がないまま5分間が過ぎ、勝負はGSへ。GSでは、開始早々から塘内が果敢に攻め込む。GS4分18秒、塘内が奥襟を持ち、自分の組み手になった瞬間、隅落しで「効果」を奪い試合時間合計9分18秒の接戦を制し、弾みを付け決勝戦へ。

決勝戦、カイロ世界選手権大会銅メダルの小野選手との対戦。試合開始より、長身の相手に自分の組み手になれない。しかし、組み手に自信がある塘内は、徐々に自分の組み手になる。その後、何度か袖釣込腰、内股で攻めるも相手の守りは堅くポイントを奪う事が出来ない。決め手がないまま試合時間5分が経過し、勝負の行方はGSへ。GS開始より、果敢に攻め込み1分34秒塘内が渾身の力を振り絞って袖釣込腰を掛けると相手は堪らず横から落ち「有効」を奪う。

『優勢勝ち』で勝負を決め、3年ぶり2度目の優勝を飾り、3度目の世界挑戦のキップを手にした。

結果

優勝 塘内 将彦(旭化成)
2位 小野 卓志(了徳寺学園)
3位 橋口 幸治(大阪府警察)
3位 吉永 慎也(新日本製鉄)

90kg級

1回戦

GS一本
(一本背負投)
横野
(警視庁)
齋藤 一本
(腕挫腹固)
岩田
(兵庫県警察)
増渕 有効
(一本背負投)
上坂
(大阪府警察)

準決勝

技有
(大内刈)
増渕
齋藤 効果
(双手刈)
今井
(綜合警備保障)

決勝

増渕 一本
(内股)
齋藤

齋藤、増渕、泉と順当に1回戦を勝ち上がり、準決勝へ駒を進めた。準決勝1試合目、増渕と泉との同門対決。序盤から激しい攻防が続き、増渕は内股、大内刈、泉は大外刈、足技とお互いに一歩も引かない。試合が動いたのは終盤、増渕が組み勝ち、押し込むような大内刈で「技有」を奪う。その後、ポイントを奪い返そうと泉は攻めるも増渕はポイントを守りきり試合終了。初の決勝進出を決めた。

準決勝2試合目、齋藤と今井選手との対戦。試合開始より手足の長い相手に攻め倦みペースを掴めない。しかし、実力で勝る齋藤は、徐々にペースを掴み、試合終盤、組際の双手刈で「効果」を奪い、『優勢勝ち』で勝負を決め、3年連続、決勝戦へ駒を進めた。

決勝戦は、3連覇を目指す齋藤と初優勝を目指す増渕との同門対決。先に仕掛けたのは増渕、開始早々から果敢に攻め場外際に追い込み内股で浮かすも受けの強い齋藤は間一髪のところで防ぐ。齋藤も内股、大内刈と反撃するも決定打にかける。その後も激しい攻防が続き、3分33秒一瞬、自分の組み手になった増渕が、思いっきりの良い内股に行けば見事に決まり『一本勝ち』先輩齋藤を破り、嬉しい初優勝を飾った。

尚、この階級の世界代表は過去の実績から泉が代表に選ばれました。

結果

優勝 増渕 樹(旭化成)
2位 齋藤 制剛(旭化成)
3位 泉 浩(旭化成)
3位 今井 敏博(綜合警備保障)

100kg超級

1回戦

高橋 有効
(指導2)
鈴木
(中央競馬会)
高井 一本
(崩上四方固)

(北海道警察)

準決勝

高井 有効
(小外刈)
井上
(綜合警備保障)

決勝

高井 効果
(指導1)
鈴木
(中央競馬会)

高橋は、1回戦鈴木選手との対戦。開始早々から相手の掛け逃げ気味の技にペースを崩し攻め込めない。試合中盤、消極的と見られ「指導1、指導2」と与えられる。ポイントを奪え返そうと果敢に攻めるも相手の守りは堅く、ポイントを奪えないまま試合終了。『優勢負け』を喫した。

高井は、1回戦森選手に逆転の『一本勝ち』で勝利し勢いに乗って準決勝へ。準決勝、元世界王者の井上選手との対戦。事実上の決勝戦と言われる対戦は今大会、一番の盛り上がりとなった。試合開始より、前に出て圧力をかける。相手も内股で応戦する。試合が動いたのは、1分34秒井上選手の内股を上手く返し、「有効」を奪い試合を優位に進める。その後も激しい技の攻防が続き、試合終了。『優勢勝ち』で3年連続決勝進出を決めた。

決勝戦、高井は、鈴木選手との対戦。お互いに同高校、大学出身で手の内は知り尽くしている。しかし、実力で勝る高井は、序盤よりペースを掴み試合中盤、消極的な相手に「指導1」が与えられポイントでリードする。終始、試合を優位に進め、一本こそは奪えなかったが危なげない試合内容で『優勢勝ち』。2年ぶり2回目の優勝を飾り、世界選手権代表に大きく近づいた。

結果

優勝 高井 洋平(旭化成)
2位 鈴木 龍(中央競馬会)
3位 片渕 慎弥(中央競馬会)
3位 井上 康生(綜合警備保障)

その他の階級の結果

60kg級

優勝 野村 忠宏(ミキハウス)
2位 福岡 政章(綜合警備保障)
3位 平岡 拓晃(了徳寺学園)
3位 江種 辰明(警視庁)

100kg級

優勝 鈴木 桂治(平成管財)
2位 穴井 隆将(天理大学職員)
3位 山本 宜秀(明治大学)
3位 猪俣 秀和(セコム上信越)

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