全日本柔道選手権大会

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高井、井上選手に一本勝ちするも準決勝敗退!3位に留まる!

大健闘!最軽量組、塘内・谷口共に5位入賞を果たす!!

 4月29日(祝・火)東京、日本武道館において、全日本柔道選手権大会が開催され、推薦選手3名と各地区の予選を勝ち上がった35名の選手、計38名の選手が出場して行われました。
 当部より東京地区代表として高井洋平。九州地区代表として塘内将彦、谷口徹の計3選手が出場し、優勝候補に上げられていた高井が準々決勝で井上選手に一本勝ちし勢いに乗るかと思われたが準決勝で鈴木選手に敗れ3位入賞に終わった。また、共に最軽量組の塘内、谷口は重量級に競り勝ち、大健闘の5位入賞を果たした。
 尚、今大会は、無差別級の日本一を決定する大会で、8月に行われます、北京オリンピック100kg超級の代表選考を兼ねた大会となっております。

詳細は以下の通りです。

2回戦

塘内 一本
(大外返)
豊島
(香川県警)
谷口 判定
(3−0)
加藤
(愛知県警)
高井 一本
(大外刈)
後小路
(福岡県警)

 2回戦、塘内は豊島選手との対戦。序盤より得意の組み手を活かして先に先にと技を仕掛ける。徐々にペースを掴み得意の袖釣込腰で再三相手を浮かすがポイントを奪う事ができない。しかし防御にまわる相手に対して指導、注意と反則が与えられて有効ポイントでリードする。尚も休む事無くラスト5秒相手の大外刈を上手く返して大外返しで豪快に 『一本勝ち』を収め初戦を突破した。
 優勝候補の高井は2回戦。九州代表の後小路選手との対戦。一回り小さい相手に開始早々しっかりと組、大内刈で「技有」を奪い主導権を握る。その後も果敢に攻め込み1分30秒大外刈を見事に決め『一本勝ち』。幸先の良いスタートを切った。
 初出場谷口は2回戦、155kgの加藤選手との対戦。体重差約80kgの相手に開始早々、持ち前のスピードでリズムも掴む。小内刈、小外刈と相手バランスを崩す作戦で攻め込む。試合中盤、低い姿勢からの思いっきりの良い背負投で大きく浮かし投げるまではいかなかったが会場を大きく沸かした。その後も谷口ペースで試合が進み、試合時間6分が終了。旗判定となったが文句無しで旗が3本揃い『判定勝ち』全日本選手権大会初勝利を収めた。

3回戦

塘内 判定
(3−0)
吉永
(新日本製鐵)
谷口 判定
(2−1)
加藤
(千葉県警)
高井 判定
(3−0)
筒井
(平成管財)

 3回戦、塘内は同階級の試合巧者吉永選手との対戦。これまで吉永選手に負け無しの塘内は自信を持って試合に臨む。試合開始より激しい組み手争いが続き、足技を出しながらチャンスを窺う。その直後、得意の袖釣込腰で相手を大きく宙に浮かしポイントは奪えなかったが試合の主導権を握る。試合中盤、横四方固で抑込も11秒で逃げられてしまう。
その後も塘内ペースで試合が進み試合終了。旗判定となり終始攻めていた塘内に旗が3本揃い『判定勝ち』全日本3回目の出場で初のベスト8進出を果たす。
 高井は、長身の筒井選手との対戦。長身の相手に序盤より果敢に攻め込むが懐の深い相手に攻め倦む。試合中盤、場外際に追い込み大内刈で投げるも場外の合図でポイントにはならない。終始高井ペースで試合が進むもポイントを奪えないまま試合終了。旗判定となり3本高井に揃い、4年連続のベスト8進出。
 谷口も3回戦、同階級寝技のスペシャリスト加藤選手との対戦。試合開始より持ち前のスピードを活かした攻撃を多彩に仕掛ける。試合中盤、寝技に引き込まれるも谷口も寝技には自信があり、鉄壁の守りで加藤の寝技を防ぐ。激しい攻防が続くが徐々に谷口がペースを掴み出す。試合終盤、組際の朽木倒しで相手の背中をつけるも審判からポイントのコールはない。しかし大きな判定材料となる。試合終了までお互いに攻め好試合となる。勝敗は旗判定となり技の効果、数で上回った谷口が2−1で判定を制し初出場、ベスト8進出を決めた。

準々決勝

塘内 判定
(0−3)
鈴木
(平成管財)
谷口 一本
(大外刈)
石井
(国士舘大学)
高井 一本
(合 技)
井上
(綜合警備保障)

 準々決勝、塘内は、前年度優勝の鈴木選手との対戦。試合開始より2階級上の相手に果敢に挑む。内股、体落と攻め込むも相手の守り固く崩す事が出来ない。攻防が続くも勝敗が付かず旗判定へ。僅差の技数で相手に旗3本揃い惜しくも『判定負け』を喫した。
 高井は、井上選手との対戦。共に優勝候補、北京オリンピック100kg超級代表争いの2人の試合に会場は今大会1番の盛り上がりとなった。高井は気迫十分で試合に臨む。試合開始より大外刈、大内刈と果敢に攻め、何度も井上選手を大きく崩し腹這いにする。井上選手の攻撃にも体を使って捌き、隙を与えない。試合が動いたのは試合時間残り17秒、井上選手の内股を上手く透かし「技有」を奪いそのまま抑え込み合技で『一本勝ち』。激しい攻防を制し、3年ぶりの準決勝進出を決めた。
 谷口は、優勝候補の石井選手との対戦、今大会好調の谷口に期待がかかる。谷口は序盤から果敢に大外刈、背負投、足技と攻める。しかし、石井選手のパワーに組み負け大外刈を受けるがそれを力で踏ん張り会場を沸かせる。しかし、直後に再度大外刈を受け『一本負け』を喫し、敗退するも大健闘の5位入賞を果たした。

準決勝

高井 一本
(小外刈)
鈴木
(平成管財)

 準決勝、高井は、鈴木選手との対戦。昨年準々決勝で敗れており屈辱を晴らしたく試合に臨む。開始直後、先に組得意の大内刈で相手を大きく投げるも勢い余って「有効」に留まる。その後も守る事無く果敢に大内刈、内股と攻める。しかし、試合中盤小外刈を不用意に受けてしまい『一本負け』を喫し、決勝進出の夢は途絶えた。

試合結果

優勝 石井 慧 (国士舘大学生)
2位 鈴木 桂治(平成管財)
3位 高井 洋平(旭化成)
3位 棟田 康幸(警視庁)
5位 塘内 将彦(旭化成)
5位 谷口 徹 (旭化成)
5位 生田 秀和(総合警備保障)
5位 井上 康生(綜合警備保障)

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