第51回九州柔道選手権大会

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塘内と大鋸が決勝戦で激突!! 斉藤3位、木村は5位で出場を決める!!

 3月8日(日)福岡武道館で第51回九州柔道選手権大会が開催され、当部より6名の選手が出場致しました。
 1回戦で谷口徹が敗れ、3回戦では増渕樹も敗れるという波乱がありましたが、塘内、斉藤、大鋸の3名が順当に勝ち進み、決勝戦では塘内と大鋸が対戦し3−0の僅差で塘内が優勝を決めました。

詳細は以下の通りです。

1回戦

斉藤 技有
(内股)
青木
(鹿屋体育大学)
谷口 有効
(小内刈)
川波
(九州電力)

 

 斉藤は少ないチャンスを逃さず得意技の内股で技有を奪い、2回戦に進む。

 谷口は膝の怪我の影響で本来の動きではなく、試合中盤で有効ポイントを先取された後も流れを変えることがで出来ず試合終了となる。前回の九州柔道大会では3位になり本戦でも、ベスト8に入る実力者であったが、力を発揮することなく終わった。

2回戦

斉藤 判定
(3−0)
浦邊
(福岡拘置所)
増渕 判定
(3−0)
野田
(福岡大学)
大鋸 一本
(送襟絞)
徳廣
(佐賀県警察)
塘内 技有
(小内刈)
楠本
(長崎県教育センター)
木村 一本
(袈裟固)
古宮
(山香農業高校教諭)

 

 斉藤は積極的に攻めるが決め手がなくポイントを奪うことが出来なかったが判定3−0で3回戦に進んだ。

 塘内は体格さがある楠本に対し、厳しい組み手で動きながら捨て身の小内刈で技有を奪い、そのまま逃げ切る。

 増渕の対戦相手は今年の新入部員である野田嘉明。両者果敢に攻め合うが時間内で勝負がつかず、判定に持ち込まれ3−0で辛くも増渕が3回戦進出を決めた。

 木村は一方的に相手を攻め込み指導2を奪う。その後も木村のペースで試合が進み、残り時間1分、大外刈で有効ポイントを加え、そのまま袈裟固で抑え込み一本勝ち。

 大鋸は試合開始50秒、バランスを崩して倒れた相手に対し素早く送襟絞で一本勝ち。

3回戦

斉藤 一本
(崩袈裟固)
野下
(長崎県警察)
増渕 一本
(上四方固)
松尾
(熊本県警察)
大鋸 一本
(合技)
松村
(熊本県警察)
塘内 一本
(内股)
帖佐
(鹿児島県警察)
木村 判定
(3−0)
青山
(福岡県警察)

 

 斉藤は得意の寝技のパターンに持ち込み袈裟固で一本勝ち。危なげなく4回戦に進む。

 塘内は重量級相手に怯むことなく攻め込み、豪快に内股で一本勝ち。

 試合開始早々、増渕は不用意に相手の寝技を受けて抑えられ、逃れることが出来ず、まさかの敗退。

 木村の相手は昨年の大会で2位の選手であり、体格でもはるかに勝る相手だが、焦るこ となく冷静に相手の動きをみて対処し、判定ではあるが勝利した。

 大鋸は大内刈で技有を奪いそのまま横四方固で抑え込み一本勝ち。

4回戦

斉藤 一本
(内股)
松崎
(福岡県警察)
大鋸 一本
(大外刈)
木村
塘内 有効
(小内刈)
松尾
(熊本県警察)

 

 斉藤の対戦相手は昨年優勝している松崎であるが、斉藤は相手より先に技をだしてペースをつかむ、松崎は斉藤の技を返そうと接近していくが、斉藤は上手く崩して内股に入り見事一本を決める。

 今大会で最軽量の塘内は終始動きまわり相手を翻弄する、試合終盤に組際の小内巻で有効ポイントを奪い、準決勝に進んだ。

 大鋸、木村の旭化成同士の戦いは試合開始早々、大鋸の大外刈が見事に決まり一本。大鋸が準決勝に進み、木村は敗者復活戦にまわった。

準決勝戦

塘内 一本
(合技)
斉藤
大鋸 判定
(3−0)
後小路
(福岡県警察)

 

 塘内と斉藤の戦いは塘内の内股(技有)、体落(一本)が決まり塘内が勝利した。

 大鋸は相手の釣り手を徹底的におさえて技を封じ込み、小外刈、払腰で攻めポイントは奪えなかったが判定3−0で決勝進出を決めた。

3位決定戦

斉藤 判定
(3−0)
木村

 

斉藤、木村の対決は技の掛けた数で勝った斉藤が僅差で3位を決めた。

5位決定戦

木村 一本
(上四方固)
松尾
(熊本県警察)

 

 全日本選手権出場枠は5名なので、この1戦は重要な戦いであった。これまでの戦いで大鋸と斉藤に敗れはしたが、最後まで集中力を保ち、攻めの柔道を貫いた木村が小外刈で投げた後、上四方固で一本勝ちして最後の出場権を獲得した。木村は全日本選手権初出場である。

決勝戦

塘内 判定
(3−0)
大鋸

 

 両者、手のうちを知り尽くしている事もあり、技が決まる場面は無かったが緊迫した試合であった。時間内で決着がつかず判定の結果、3−0で塘内が優勝を決めた。

結果

優勝 塘内  将彦(旭化成)
2位 大鋸  新 (旭化成)
3位 斉藤  制剛(旭化成)
3位 後小路 裕朗(福岡県警察)
5位 木村  純 (旭化成)

 以上が4月29日の全日本選手権大会に出場が決まった九州地区代表である。

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