平成21年全日本選抜体重別選手権

一覧へ戻る

66kg級内柴 圧倒的強さで5度目の優勝!!
73kg級大束 接戦を制し嬉しい初優勝!!

 4月4日・5日(土・日)の両日、福岡国際センターにおいて平成21年全日本選抜体重別選手権が行われ、この大会は各階級の日本一を決める大会であり、オランダ・ロッテルダムで行われる世界選手権の日本代表を決める最終選考会となっており、選抜された8名の選手が出場し、男女共に7階級、総勢112名の選手が出場し盛大に開催された。

 旭化成柔道部からは8名の選手が出場し内柴・大束・塘内の3選手が日本代表に選ばれました。

詳細は以下の通りです。

66kg級

1回戦

内柴正人 一本
(袖釣込腰)
小倉武蔵
(筑波大2年)
寺居高志 一本
(掬 投)
江種辰明
(警視庁)

準決勝戦

内柴正人 一本
(掬 投)
篠崎悠
(了徳寺学園職員)

決勝戦

内柴正人 有効
(横四方固)
江種辰明
(警視庁)

66kg級決勝戦 内柴 対 江種(警視庁)

 1回戦は開始23秒、袖釣り込み腰で一本勝ちと、圧倒的な強さをみせ、2回戦でも豪快な掬い投げで北京五輪からの勢いを、そのままに安定した力を発揮し勝ち上がった内柴。
 決勝の相手は60kg級から階級を上げ今年、1月の嘉納杯を制したベテラン江種との対戦となり序盤、内柴は積極的に前に出て相手にプレッシャーをかける。その後も一本背負い、巴投げと完全に内柴ペースで江種に「指導1」が与えられる。
 残り時間3分20秒江種が肩車で有効を奪うが、そのまま内柴が横四方固めで押さえ込むも4秒で逃げられる。
 残り2分31秒終始攻め続ける内柴に対し、江種は疲れが見え始め掛け逃げによる「指導2」が江種に与えられポイントで並ぶ。
 試合終了間際、残り23秒寝技の展開になり、横四方固めで押さえ込み19秒で逃げられるも有効ポイントでリードして、残り4秒となり勝負がつき、そのまま試合終了。
 5度目の優勝を決める。

内柴コメント

 今回の試合では確実に勝つことを考えて練習してきた、試合が終わってまだまだやりたりないくらいの力が残っていて、この気持ちを次につなげたいと思う。

73kg級

1回戦

大束正彦 有効
(指導2)
海老沼聖
(警視庁)
千葉大介 GS判定
(2-1)
粟野靖浩
(筑波大3年)

準決勝戦

大束正彦 GS判定
(3-0)
中矢力
(東海大2年)

決勝戦

大束正彦 GS判定
(3-0)
金岡真司
(警視庁)

73kg級決勝戦 大束 対 金岡(警視庁)

 両者、大学の同級生対決であり、互いに手の内を知っているため大束は積極的に前に出て背負い投げ、大内刈りといった技を出すが攻めきる事が出来ない。
 残り4分22秒お互い組み合わないという事で、両者に「指導1」その後も大束は内股、背負い投げで攻め、金岡は長い手足を活かし組際の足技で応戦する。
 試合時間5分が過ぎ両者決めてなく延長戦に入るが、お互い組み手が不十分で引き手が取れず、延長戦を含めた8分間でも優劣がつかず旗判定となり終始前に出ていた、大束に旗が3本あがり嬉しい初優勝をかざった。

大束コメント

 試合の内容は良くなかったが優勝出来たことは嬉しいと思う。世界代表になってスタートラインに立ったので、これから一つ一つ優勝出来るように日々、精進したい。

81kg級

1回戦

塘内将彦 有効
(指導2)
武藤力也
(神奈川県警)

準決勝戦

塘内将彦 一本
(内 股)
中井貴裕
(流通経済大1年)

決勝戦

塘内将彦 一本
(一本背負)
高松正裕
(桐蔭学園高教員)

81kg級決勝戦 塘内 対 高松(桐蔭学園高教員)

 この階級での第一人者の塘内将彦は安定した勝ち上がりで決勝まで上がり、決勝は階級を上げ今年度から母校の教員となり出場した高松正裕との対戦。
 立ち上がりから両者が激しく攻め合う展開となり、組み手で塘内は優位にたち主導権を握る。中盤、高松が掛けた体落しが掛け逃げの指導となり「指導1」。
 その後も塘内ペースで試合が進むが2分53秒、高松が一瞬の隙を付き、一本背負投に飛び込むと塘内は堪えきれず背中から落ちて「一本」となり惜しくも優勝を逃す。
 優勝を逃した塘内だが講道館杯、嘉納杯、ワールドカップトビリシで優勝した実績が評価され世界選手権の代表に選出される。

塘内コメント

 まず、優勝し代表になりたかったが、代表に選ばれたからには全力で期待に答えられるよう頑張る。

90kg級

1回戦

増渕樹 技有
(肩 車)
小野卓志
(了徳寺学園職員)

100kg級

1回戦

野田嘉明 有効
(大外返)
高橋達也
(総合警備保障)

準決勝戦

野田嘉明 一本
(合 技)
穴井隆将
(天理大学職員)

100kg超級

1回戦

高井洋平 一本
(大内刈)
生田秀和
(総合警備保障)

準決勝戦

高井洋平 有効
(大外返)
高橋和彦
(新日本製鉄)

各階級の結果

 8月26日〜30日オランダ(ロッテルダム)で行われる世界選手権の代表選考会を兼ねた、今回の大会で7階級中の6階級の代表が決まり旭化成から内柴、大束、塘内、3人の代表が決まり100kg超級は4月29日の全日本選手権後に選出となる。
 代表になった選手は世界選手権までに、いくつかの国際大会に出場しシード権を獲得する為に、ポイントを取りに行く事になり、今後もハードなスケジュールが予想される。

 優勝・準優勝・代表は次の通りである。

60kg級

優勝 平岡 拓晃(了徳寺学園職員)
準優勝 福岡 政章(綜合警備保障)
代表 平岡 拓晃(了徳寺学園職員)

66kg級

優勝 内柴 正人(旭化成)
準優勝 江種 辰明(警視庁)
代表 内柴 正人(旭化成)

73kg級

優勝 大束 正彦(旭化成)
準優勝 金岡 真司(警視庁)
代表 大束 正彦(旭化成)

81kg級

優勝 高松 正裕(桐蔭学園高校教員)
準優勝 塘内 将彦(旭化成)
代表 塘内 将彦(旭化成)

90kg級

優勝 西山 将士(新日本製鉄)
準優勝 小野 卓志(了徳寺学園職員)
代表 小野 卓志(了徳寺学園職員)

100kg級

優勝 穴井 隆将(天理大学職員)
準優勝 猪又 秀和(セコム上信越)
代表 穴井 隆将(天理大学職員)

100kg超級

優勝 高橋 和彦(新日本製鉄)
準優勝 佐藤 武尊(了徳寺学園職員)
代表 4月29日(日本武道館)
全日本選手権後決定

一覧へ戻る



ページ上部へ