第50回記念 西日本実業柔道団体対抗大会

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1部 Aチーム12連覇達成!!Bチームは初戦敗退。
3部 軽量級中心ながらも、抜群の実力を発揮し9年ぶりの優勝!!

 5月9日(日)兵庫県尼崎市記念総合体育館に於いて西日本実業団体対抗大会が行われ、当部より、1部2チーム・3部1チームが出場しました。

 1部Aチームは12連覇となる優勝を飾りましたが、Bチームは初戦で惜しくも敗れました。

 3部は、軽量級中心のメンバーながら、抜群の実力を発揮して9年ぶりとなる優勝を飾りました。

 なお、大会最優秀選手賞となる、銅金賞に当部より大鋸、新人賞となる松本賞に齋藤涼。1部の優秀選手に増渕、3部の優秀選手に寺居と白井がそれぞれ選出されました。

 各試合の詳細は以下の通りです。

1部

1回戦

旭化成A 5-0 日本エースサポート
先鋒 木村 一本
(合 技)
松浦
次鋒 西潟 一本
(払 腰)
合田
中堅 田中 一本
(合 技)
中島
副将 増渕 優勢
(指導3)
森上
大将 谷口 一本
(体 落)
三浦
旭化成B 1-2 新日本製鐵
先鋒 辻 引き分け 松宮
次鋒 千葉 一本
(袈裟固)
森田
中堅 西田 引き分け 吉永
副将 出口 優勢
(指導3)
川端
大将 野田 優勢
(技 有)
斎藤俊

準決勝戦

旭化成A ②-2 九州電力
先鋒 谷口 一本
(後袈裟固)
次鋒 西潟 引き分け 近藤
中堅 木村 優勢
(技 有)
川野
副将 大鋸 反則勝 山本
大将 増渕 優勢
(指導3)
川波
代表戦
大鋸 反則勝
(指導4)
川野

 先鋒戦は谷口と森選手の対戦。中量級らしく動いて相手を翻弄する谷口だが組際の脇固めを受けてしまい崩れると相手の執拗な腕への攻撃が抑え込みへと繋がり、後袈裟固で抑え込まれ一本負けを喫してしまう。

 次鋒戦は西潟と近藤選手の対戦。長身の西潟は両襟をしっかり持ち、左右の払腰で攻め立てるも動きが硬く、なかなかポイントを奪う事ができない。両者動きのある試合だったがポイントなく引き分け。

 中堅戦は木村と川野選手の対戦。重量級同士の対戦となり迫力のある攻防が見られた。終始木村のペースで試合は進むが、中盤に木村のフェイントからの小外掛を仕掛ける相手は上手く返し、技有を奪われる。腰の重い相手に取り返そうとするも指導2までしか奪えず、まさかの敗退。

 副将戦は大鋸と山本選手の対戦。先の九州選手権で負けているだけに借りを返したい大鋸は、開始から強力な圧力をかけ相手に技を掛けさせない。何とか動いて間合いを取りたい相手に対し大鋸は先を読んで圧力をかけ、新ルールの直接下半身を攻撃する反則により反則勝ち。逆転に望みをつなげた。

 大将戦は増渕と川波選手の対戦。逆転には技有以上のポイントが必要な場面。増渕は開始から積極的な攻めで相手からポイントを奪いに行く。残り1分までに指導3まで相手に与える攻撃で何とか同点に並び終了。代表戦に持ち込んだ。

 代表戦、旭化成は主将の大鋸、九州電力は川野が登場。開始から大鋸は組手で相手を圧倒し反則ポイントを積み重ねる。相手の動きに合わせ先に攻める大鋸は、中盤に4つ目となる指導を相手に与え、反則勝ちで勝利。逆転で決勝戦進出を決めた。

決勝戦

旭化成A 4-0 ダイコロ
先鋒 大鋸 優勢
(指導3)
合田
次鋒 塘内 一本
(袖釣込腰)
稲葉
中堅 増渕 一本
(合 技)
谷本
副将 西潟 引き分け 佐々田
大将 木村 一本
(横四方固)
宮下

 先鋒戦の大鋸が準決勝戦での逆転勝ちの勢いそのままに合田選手を圧倒し指導を積み重ね、指導3で優勢勝ち。

 次鋒戦は塘内が稲葉選手との激しい組手争いの中、足技を出して攻める。2分43秒に組際の一瞬を逃さず、得意の袖釣込腰で重心の低い相手を一回転させ一本勝ち。

 中堅戦、増渕が長身の谷本選手に39秒に小外掛で技有を奪うと、50秒には前に出る相手に対し、背負投で技有を追加し、合わせ技で一本勝ち。

 副将戦、西潟は佐々田選手と対戦。がっぷりと組み合って西潟は左右の払腰で攻めるも両者ポイントなく引き分け。

 大将戦は木村が宮下選手と対戦。49秒にフェイントからの小外掛で崩し、素早い寝技の移行を見せて横四方固にガッチリと抑え込むと12連覇に華を添える一本勝ちで勝利した。

3部

1回戦

旭化成 3-0 道草道場
先鋒 寺居 一本
(合 技)
飛田
中堅 河添 一本
(小内刈)
村田
大将 白井 一本
(大外刈)
笹木

2回戦

旭化成 3-0 関西医療学園C
先鋒 寺居 優勢
(有 効)
松浦
中堅 河添 一本
(腕拉十字固)
村田
大将 白井 一本
(大外刈)
笹木

3回戦

旭化成 3-0 肥後銀行
先鋒 寺居 優勢
(指導3)
野中
中堅 河添 一本
(反則勝)
大将 白井 一本
(大外刈)
杉山

4回戦

旭化成 2-1 広島拘置所
先鋒 寺居 優勢
(技 有)
大森
中堅 河添 一本
(小外掛)
武田
大将 白井 一本
(片羽絞)
丸山

準決勝戦

旭化成 3-0 関西大学柔友会
先鋒 寺居 優勢
(技 有)
下川
中堅 齋藤涼 一本
(横四方固)
高橋
大将 白井 優勢
(技 有)
川原

 今大会、確実にポイントを挙げている先鋒の寺居は重量級相手に怯まず、組手で相手の姿勢を崩し先に攻め続ける。2分50秒得意の大内刈で技有を奪う。その後も試合をコントロールして試合終了。寺居の優勢勝ちで流れを引き寄せる。

 中堅戦は怪我の為、交代して河添に代わり、齋藤涼が出場。初戦にもかかわらず落ち着いた試合運びを見せ、1分2秒得意の三角締めの形からの上四方固で抑え込み一本勝ち。

 大将戦は白井が130kgの相手を54秒技有、1分15秒有効を背負投で奪い、危なげなく勝利。決勝進出を決める。

決勝戦

旭化成 2-0 大阪刑務所A
先鋒 寺居 引き分け 鈴木
中堅 齋藤涼 一本
(上四方固)
井出
大将 白井 一本
(腕がらみ)
阿部

 先鋒の寺居は鈴木選手を組み止めて攻め立てるが、後一歩のところで決まらない。しかし、体格差がありながらも相手の技を上手く捌く。両者ポイントなく引き分け。

 中堅戦は齋藤涼と井出選手の対戦。体格差がある中、齋藤は巧みに寝技に引き込み34秒三角締めからの上四方固に抑え込み、一本勝ち。

 大将戦は白井と阿部選手の対戦。開始直後から積極的な組手を見せる白井は1分8秒、得意の背負投で技有を奪うと、そのまま寝技に入り、腕がらみで相手に参ったをさせて一本勝ち。

 3部で軽量級中心ながらも抜群の強さを見せつけ、9年ぶりの優勝を果たしました。

最終結果

1部

優勝 旭化成A
2位 ダイコロ
3位 新日本製鐵
3位 九州電力

2部

優勝 東レ滋賀A
2位 戸高鉱業社
3位 日柔整請求サービス
3位 十全会 おおりん病院

3部

優勝 旭化成
2位 大阪刑務所A
3位 近畿通関
3位 関西大学柔友会

女子

優勝 日本エースサポートA
2位 日本生命
3位 仁康会 小泉病院A
3位 日本エースサポートB

個人賞

銅金賞(男子最優秀賞) 大鋸 新(旭化成)
岡林賞(女子最優秀賞) 船越 亜美(日本エースサポートA)
米澤賞(2部最優秀賞) 角 明典(東レ滋賀A)
松本賞(男子新人賞) 齋藤 涼(旭化成)
松本賞(女子新人賞) 西原 沙紀(日本エースサポートB)

各部優秀選手

1部 増渕 樹(旭化成)
佐々田 裕良(ダイコロ)
森田 祥一(新日本製鐵)
2部 黒澤 平(東レ滋賀A)
崎村 和幸(戸高鉱業社)
木村 元太(日柔整請求サービス)
3部 寺居 高志(旭化成)
白井 勇輝(旭化成)
鈴木 康太郎(大阪刑務所A)
女子 石川 栄美子(日本エースサポートA)
武田 三友紀(日本エースサポートA)
児山 沙月(日本生命)

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