第41回全日本実業柔道個人選手権大会

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73kg級で齋藤涼が接戦を勝ち抜き見事、2連覇達成!!
81kg級は垣田と海老が激闘の末、垣田が優勝!!海老が2位!
100kg級で増渕と野田が同門対決!増渕が優勝!!野田が2位!
100kg超級で辻が健闘の2位入賞!大鋸が惜しくも3位入賞!

8月27・28日(土・日)に兵庫県・尼崎市記念公園総合体育館に於いて全日本実業柔道個人選手権大会が行われ、当部より、初日に行われました73kg級に白井、齋藤涼、81kg級に塘内、谷口、千葉、垣田、海老が出場し、2日目に行われました90kg級に河添、田中、100kg級に増渕、出口、野田、100kg超級に大鋸、木村、辻が出場しました。


初日に行われました、73kg級で齋藤涼は接戦が続く中、抜群の勝負強さで接戦をものにし、見事2連覇を達成しました。81kg級では垣田と海老が決勝に進出し、同門対決となり、延長戦にもつれ込む接戦となりましたが垣田が勝利し初優勝を飾りました。


2日目に行われました100kg級で、増渕と野田が決勝に進出し、2階級目となる同門対決となり、増渕が勝利し階級変更後、初優勝を飾りました。100kg超級では、辻が初の決勝進出となりましたが惜しくも敗れ2位に留まり、大鋸が安定した力を見せるも準決勝で敗退し3位に留まりました。


尚、高井、大束、西潟は怪我の為、棄権しました。

各試合の詳細は以下の通りです。

73kg級

2回戦

白井 一本
(上四方固)
岩本
(ナチュラル)
齋藤涼 一本
(横四方固)
野津
(クラレ岡山)

3回戦

白井 GS・有効
(背負投)
鳥居
(S・T・O)
齋藤涼 一本
(上四方固)
高本
(K.Kスポーツ)

4回戦

齋藤涼 一本
(横四方固)
成田
(帝京科学大学柔道クラブ)

準々決勝戦

齋藤涼 GS・判定
(3-0)
吉薗
(ダイコロ)

準々決勝戦、両者組手にこだわる中、齋藤は大外刈、寝技で攻める。最初の4分間では決着が付かず、延長戦に突入。齋藤は安定したペースで攻め続け、判定にもつれ込むも3-0の判定勝ちを収める。

準決勝戦

齋藤涼 GS・有効
(内股返)
赤迫
(自衛隊体育学校)

準決勝戦、序盤から激しい攻防を見せる両者。決め手が出ず、延長戦に突入。
ここでも勝負が付かないかと思われたラスト2秒に齋藤が相手の内股を上手く返し有効を奪い勝利。2年連続となる決勝進出。

決勝戦

齋藤涼 GS・有効
(内 股)
鳥居
(S・T・O)

決勝戦、昨年同様、鳥居選手との対戦。静かな立ち上がりの中、相手はペースを掴もうと組み際の技を繰り出す。齋藤は相手の巴投に小外掛を合わせ有効ポイントかと思われたがポイントなし。2分56秒、攻め手の少ない齋藤に指導1。
齋藤はここから攻めのペースを上げると4分36秒、相手が場外に下がる反則をして指導1で並ぶ。その後、延長戦に突入。攻めのペースが上がり始めた齋藤は足技を出し相手を崩しに掛かる。1分18秒、相手の背負投を大外刈に切り返すもポイントなし。その後も、攻防が続く中、2分36秒、齋藤が片襟の内股で相手をコントロールして有効を奪い、優勢勝ちを収める。勝負強さを発揮し、見事2連覇を達成。

81kg級

1回戦

千葉 一本
(合 技)
長谷川
(大阪府柔道整復師柔道連盟)
海老 一本
(不戦勝)
 
垣田 一本
(不戦勝)
 

2回戦

谷口 GS・技有
(巴 投)
平尾
(パーク24)
千葉 一本
(肩 固)
乙名
(戸高鉱業社)
海老 一本
(合 技)
ガンバートル
(京都医健専門学校)
塘内 GS・有効
(内 股)
海老沼
(パーク24)
垣田 判定
(3-0)
吉永
(新日本製鐵・広畑)

3回戦

千葉 一本
(横四方固)
高野
(千葉消防局)
海老 一本
(合 技)
庄本
(明治東洋医学院専門学校)
塘内 一本
(袖釣込腰)

(ダイコロ)
垣田 優勢
(技 有)
松原
(和歌山柔栄会)

4回戦

千葉 優勢
(有 効)
齋藤
(JAKE・JAPAN)
海老 一本
(背負投)
菊池
(金沢学院クラブ)
塘内 一本
(体 落)
中濱
(京葉ガス)
垣田 一本
(合 技)
山口
(東洋水産)

準々決勝戦

千葉 GS・一本
(横四方固)
平尾
(パーク24)

千葉は先にペースを掴み、技を出していく。しかし最初の4分で決着が付かず延長戦へ突入。なおも闘志むき出しに前に出る千葉は組手で相手の頭が下がった時に巴投げに行くと、小外刈に合わされ、有効。そのまま寝技に移行し、横四方固で抑え込まれ、一本負けを喫してしまう。

海老 一本
(巴 投)
山本
(九州電力)

両者組手争いを続ける中、一進一退の攻防を見せる。疲れの見え始める相手に対し、残り1分を過ぎた時に海老が得意の巴投を決めて、一本勝ちを収める。

塘内 一本
(内 股)
黒岩
(了徳寺学園)

開始19秒、場外際での相手の内股を受け、捌こうとするも、相手が上手く体を浴びせてくると塘内は背中から倒れ、一本負けを喫した。

垣田 一本
(合 技)
日蔭
(国士舘柔道クラブ)

開始30秒に垣田は、左変形組手の相手に対し、自分の組手になると同時に背負投を仕掛け、技有を奪う。その後も相手の攻撃を捌き、背負投で技有を追加し、合技で一本勝ちを収める。

準決勝戦

海老 一本
(背負投)
平尾
(パーク24)

海老の準決勝戦の相手は今大会台風の目となった平尾選手。海老は開始より積極的な組手を見せる。徐々に疲れの見える相手に対し、海老は得意の背負投で一本を奪い、決勝進出を決める。

垣田 一本
(内 股)
黒岩
(了徳寺学園)

垣田は組み際の技を仕掛けてくる相手に対し、間合いを取り内股を仕掛ける。
相手が潰れて逃げようとするところを逃さず、そのまま内股で相手をコントロールし、一本勝ちを収め、決勝進出を決める。

決勝戦

海老 GS・有効
(出足払)
垣田

両者、手の内を知っているもの同士の対戦となる。開始から厳しい組み手争いから、背負投、巴投の応酬となる。垣田が1分22秒に体落、2分55秒に背負投で海老に指導1を与える。海老も負けじと攻め手を増やし、3分14秒、背負投を掛ける。残り20秒からお互い背負投を掛け合うも決まらず、最初の5分が終了し、延長戦へ突入。延長戦開始47秒、海老が背負投で大きく崩すも決まらない。1分46秒、垣田の背負投が有効と判定されるも取り消されポイントなし。2分2秒に垣田が出足払を掛けると有効となり、垣田が同門対決を制し、初優勝を果たしました。また、海老は今後の試合に繋がる内容を見せ2位入賞となりました。

90kg級

1回戦

河添 一本
(内 股)
星野
(徳島刑務所)

2回戦

田中 一本
(巴 投)
信國
(三井柔道クラブ)
河添 一本
(不戦勝)
 

3回戦

田中 一本
(内 股)
高田
(まるや接骨院)
河添 GS・有効
(背負投)
花本
(京葉ガス)

100kg級

2回戦

増渕 一本
(合 技)
大森
(河内厚生会)
野田 一本
(背負投)
土井
(近畿通関)
出口 一本
(大外刈)
山川
(近畿通関)

3回戦

増渕 一本
(内 股)
羽田
(十全会・聖明病院)
野田 GS・有効
(体 落)

(京葉ガス)
出口 優勢
(有 効)
奥井
(東芝)

4回戦

増渕 一本
(大外刈)
杉淵
(センコー)
野田 一本
(背負投)
志村
(東芝)

準々決勝戦

増渕 一本
(内 股)
延城
(パーク24)

開始から有利な組手の増渕は狙い澄ました内股で一本を奪い勝利を収める。

野田 優勢
(有 効)
今井
(ALSOK)

開始1分、相手の帯取返で有効を奪われるも、持ち前の粘り強さを見せ、相手の片襟の反則を誘い出し指導を重ね指導2として同点とする。その後、大外刈で有効を奪い、優勢勝ちを収める。

準決勝戦

増渕 一本
(背負投)
新井
(ぎふ柔道クラブ24)

増渕は相手を場外際に追い詰め、相手が前に出てくる所をタイミングよく背負投を仕掛け、一本勝ちを収め、決勝進出を決める。

野田 一本
(総合勝)
奥井
(東芝)

野田は序盤から厳しい組手を見せ相手の体力を奪う。徐々にスタミナが切れてきた相手に指導が重ねられる。野田は得意の背負投で技有を奪うと、その後も攻撃の手を休めることなく相手を追い詰め、3つ目となる指導を奪い、総合勝ちを収め、決勝進出。

決勝戦

増渕 一本
(内 股)
野田

増渕左組み、野田右組みのケンカ四つの組手同士。開始1分増渕が大内刈で有効を奪う。その後も増渕の攻め手が多く、野田に指導1。野田は反撃の大内を繰り出す。徐々に前に出始める野田に、2分30秒、増渕が場外際で内股を仕掛け一本となる。増渕が同門対決を制し、全試合一本勝ちという内容で優勝を果たしました。また、野田は成長を大きく感じさせる試合内容で2位入賞となりました。

100kg超級

1回戦

大鋸 一本
(大外刈)
紺野
(京葉ガス)

2回戦

一本
(不戦勝)
 
大鋸 一本
(払 腰)
西郷
(海上自衛隊横須賀)
木村 一本
(小外刈)
多田
(パーク24)

3回戦

一本
(横四方固)
西野
(アーバンセキュリティ)
大鋸 一本
(大外刈)
出本
(三菱レイヨン)
木村 一本
(合 技)
長田
(東洋水産)

4回戦

GS・判定
(3-0)
船津
(奈良少年刑務所)
大鋸 優勢
(技 有)
七戸
(九州電力)
木村 一本
(反則勝)
合田
(ダイコロ)

準々決勝戦

優勢
(有 効)
清水
(パーク24)

辻が序盤に場外際で仕掛けた、両襟からの内股で有効を奪うと、その後の相手の攻めを捌き、優勢勝ちを収める。

大鋸 GS・判定
(3-0)
片渕
(日本中央競馬会)

両者激しい攻防を見せる。最初の4分でも決着が付かず、延長戦へ突入。大鋸は、延長戦に入り攻め手を増やすも決定的なポイントは奪えず、試合終了。旗判定は攻め手を増やした、大鋸に旗が揃い、優勢勝ちを収める。

木村 一本
(小外掛)
石井
(日本中央競馬会)

開始より、前に出て間合いを詰めようとする相手に対し、木村は間合いを取ろうと組手を取りに行く。中盤に場外際での攻防で相手に間合いを詰められた一瞬の隙を突かれ、小外掛を受けてしまい、一本負けを喫した。

準決勝戦

一本
(合 技)
生田
(ALSOK)

辻は昨年優勝者の生田選手と対戦。お互いしっかりと組み合い技を出し合う。辻はがむしゃらに片襟からの内股で攻める。相手が間合いを詰めて裏投げで返そうとしたところを上手く捌き、技有を奪う。そのまま寝技に移行し、横四方固で抑え込み一本勝ち。強豪を破って決勝進出を果たす。

大鋸 一本
(大内刈)
石井
(日本中央競馬会)

開始から、間合いを詰めて、大外刈、払腰と攻める相手に裏投げで返そうとするも、反り返った所を大内刈で合わされて、一本負けを喫した。

決勝戦

一本
(大外刈)
石井
(日本中央競馬会)

開始すぐに内股を見せる辻。1分33秒、相手のフェイントからの小外掛で有効を奪われる。取り返そうと前に出る辻だが、2分、相手が大外刈を仕掛けてくると、辻はそれを返そうとするが、相手が足を絡め、返されないようにコントロールすると、辻は背中から倒れ、一本負けを喫する。昨年の優勝者を破っての決勝進出だったが、惜しくも位入賞となりました。

100kg級優勝の増渕選手コメント

今回から階級を上げて100kg級で、挑戦して、優勝する事ができ、新たなスタートラインに立つことが出来ました。優勝出来たのも、職場の皆様のご理解やご協力、会社の理解があるからだと、日々感謝しています。気を引き締めて、次の大会の為、基本的なことからしっかりとしていきます。今後とも皆様の温かい声援をいただけたら幸いです。

81kg級優勝の垣田選手コメント

目標にしていた大会で勝つことができホッとしています。色々な方に応援していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、これからが勝負なのでこれまで同様、課題を明確にし、練習に励んでいきたいと思います。これからも、応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

73kg級優勝の齋藤涼選手コメント

今回は苦しい試合ばかりでしたが、なんとか優勝でき、この1年の成長を実感することができました。これから国体・講道館杯と試合は続きますが、自分の持ち味を出して全て勝てるよう頑張ります。今後も応援よろしくお願いします。

最終結果

男子

60kg級

優勝 石川 裕紀(了徳寺学園)
2位 竪山 剛(鹿情報教)
3位 小川 武志(了徳寺学園)
3位 山岸 将大(J-ROAD)

66kg級

優勝 青木 勇介(パーク24)
2位 浅野 大輔(自衛隊体育学校)
3位 樋口 真広(パーク24)
3位 伊藤 健太郎(自衛隊体育学校)

73kg級

優勝 齋藤 涼(旭化成)
2位 鳥居 智男(S・T・O)
3位 赤迫 佑介(自衛隊体育学校)
3位 山本 竜也(赤穂YAWARAクラブ)

81kg級

優勝 垣田 恭兵(旭化成)
2位 海老 泰博(旭化成)
3位 平尾 譲一(パーク24)
3位 黒岩 翼(了徳寺学園)

90kg級

優勝 花本 隆司(京葉ガス)
2位 矢嵜 雄大(月江寺柔道クラブ)
3位 馬場 大輔(中京柔道クラブ)
3位 法兼 真(ALSOK)

100kg級

優勝 増渕 樹(旭化成)
2位 野田 嘉明(旭化成)
3位 新井 優来(ぎふ柔道クラブ24)
3位 奥井 真也(東芝)

100kg超級

優勝 石井 竜太(日本中央競馬会)
2位 辻 玄太(旭化成)
3位 大鋸 新(旭化成)
3位 生田 秀和(ALSOK)

男子22歳未満

優勝 岡 一太朗(新日鐵・広畑)
2位 小林 真也(新日鐵・広畑)
3位 安本 一貴(陸上自衛隊別府駐屯地)
3位 日名子 隼輔(トヨタ自動車)

女子

48kg級

優勝 伊部 尚子(ぎふ柔道クラブ24)
2位 濱口 光(了徳寺学園)
3位 萩野 早映(高宮接骨院)
3位 田上 愛香(ヤックスケアサービス)

52kg級

優勝 浅海 静香(JR東日本グループ)
2位 小島 愛子(自衛隊体育学校)
3位 近藤 優子(S・T・O)
3位 東川 真梨(ヤックスケアサービス)

57kg級

優勝 石川 慈(コマツ)
2位 宇高 菜絵(コマツ)
3位 塩瀬 絢子(三井住友海上火災保険)
3位 広村 麻衣(自衛隊体育学校)

63kg級

優勝 貝沼 麻衣子(淑徳柔道クラブ)
2位 片桐 夏海(コマツ)
3位 谷本 育美(コマツ)
3位 岩田 千絵(コマツ)

70kg級

優勝 川上 由貴(フォーリーフジャパン)
2位 大住 有加(JR東日本グループ)
3位 飯田 有香(まるや接骨院)
3位 上野 巴恵(三井住友海上火災保険)

78kg級

優勝 渡邉 美奈(了徳寺学園)
2位 岡村 智美(コマツ)
3位 柴野 亜希(北関東綜合警備保障)
3位 高橋 千尋(三井住友海上火災保険)

78kg超級

優勝 立山 真衣(フォーリーフジャパン)
2位 新田 沙也加(日本エースサポート)
3位 小貫 沙綾子(松前柔道クラブ)
3位 野村 沙矢香(かなや接骨院)

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