第62回全日本実業柔道団体対抗大会
1部 旭化成A 5年ぶりの王座奪還!
6月2・3日(土・日)岩手県・北上総合体育館に於いて全日本実業団体対抗大会が行われ、当部より、1部にA・Bの2チームが出場しました。
Bチームは初戦で敗れましたが、Aチームは順当に決勝戦へ勝ち上がり、ロンドンオリンピック100kg超級日本代表の上川選手を擁する京葉ガスの対戦を制し、5年ぶりとなる優勝を果たしました。
なお、大会優秀選手賞に西潟健太と吉田優也が受賞しました。
詳しい内容をご報告させていただきます。
1部
1回戦
旭化成B | 0-3 | ALSOK |
---|---|---|
木村 | 引き分け | 小林 |
西田 | 一本 ○ (払巻込) |
熊代 |
野田 | 優勢 ○ (指導2) |
生田 |
辻 | 一本 ○ (大外刈) |
今井 |
田中 | 引き分け | 法兼 |
旭化成A | 1-0 | センコー |
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吉田 | 引き分け | 杉淵 |
百瀬 | 引き分け | 石本 |
西潟 | ○一本 (払巻込) |
武井 |
増渕 | 引き分け | 駒瀬 |
高井 | 引き分け | 沼田 |
準決勝戦
旭化成A | 3-1 | 日本中央競馬会 |
---|---|---|
吉田 | ○ 一本 (途中棄権) |
山本 |
百瀬 | ○ 優勢 (技 有) |
池田 |
西潟 | ○一本 (隅 落) |
片渕 |
大鋸 | 一本 ○ (大外刈) |
石井 |
高井 | 引き分け | 佐藤 |
準決勝戦、日本中央競馬会と対戦。先鋒の吉田は開始より積極的に前に出てプレッシャーを掛ける。相手はそのプレッシャーに対して片手からの内股で応戦。
1分21秒に場外際で相手の内股の戻り際に足払を掛けると腹ばいに倒す。
この時に相手は怪我をして棄権。吉田の勝利となる。
次鋒は百瀬が組手で相手に圧力をかけて場外際に追い詰めペースを掴む。
徐々に相手に疲れが見え始めた残り30秒に相手に指導を与える。残り時間が少なくなる中でも百瀬は焦ることなく攻撃をし終了間際、得意の大内刈で技有を奪い勝利。
中堅は西潟。身長差15cmの有利さを活かし積極的に奥襟を掴み左右の払腰で相手に揺さぶりを掛けていく。残り30秒をきり場外際で相手が前に出てきた所をタイミングよく隅落に切り返して一本勝ち。チームの勝利を決める。
副将は大鋸。約10cm身長の高い相手の積極的な奥襟を取りに来る組手を捌きながら攻める機会を窺う。3分56秒ガッチリと組み合った所で、相手は大外刈を掛けてくる。それを返そうとするも背中から倒れ一本負け。
大将は高井。相手としっかりと組み合い両者けん制しあう。攻め手が少なくなった2分24秒に両者指導を与えられる。その後、内股を繰り出すもポイントには至らず、試合終了、引き分け。
決勝戦
旭化成A | 4-0 | 京葉ガス |
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増渕 | 引き分け | 手塚 |
西潟 | ○ 一本 (指導4) |
須藤 |
百瀬 | ○優勢 (指導3) |
寺島 |
高井 | ○ 優勢 (技 有) |
花本 |
吉田 | ○ 一本 (体 落) |
上川 |
3年ぶりの決勝戦は京葉ガスとの対戦。先鋒は増渕。主導権を握ろうと先に組んで技を出す。1分55秒、相手に指導。増渕ペースで試合が進むも決め手なく引き分け。
次鋒は西潟。身長差10cmを活かして奥襟を掴み、相手の得意技でもある左右の担ぎ技を掛けさせない。1分29秒、西潟の左右の払腰で攻めると
相手に1つ目の指導。その後も払腰を中心に技を掛け主導権を掴んでいく。
3分19秒、相手は焦り技を掛けて潰れると掛け逃げとなり2つ目の指導となる。
西潟は攻撃を緩めず4分に3つ目の指導、4分32秒、4つ目となる指導を重ね反則勝ちを収める。流れを引き寄せる貴重な先制点を奪う。
中堅は百瀬。大学の同級生同士で手の内を知り尽くしている相手だが、得意の組手を活かし開始よりプレッシャーを掛けて場外に追い詰めていく。2分に相手に一つ目の指導、3分7秒に2つ目の指導を与える。相手の反撃を組手で捌き攻撃に移る百瀬は4分38秒に3つ目の指導を与えて試合終了。優勢勝ちを収め貴重な追加点を加えて優勝へ王手とした。
副将は高井。中量級の相手は動いてかき乱そうとする。高井は冷静に組み止めて56秒内股で有効を奪う。相手が得意の担ぎ技で高井の股にもぐり込んでくるも潰して反撃の糸口を掴ませない。1分21秒、高井の連続攻撃に相手は防戦一方の展開となり指導が与えられる。その後も攻防が続き4分16秒、相手が後ろに回ろうとしてもつれ合いになったところを内股で切り返して技有を奪う。決定的なポイントを掴んだ高井は最後まで自分のペースを崩さず試合終了。この勝利で5年ぶりの優勝が決まる。
大将は吉田が登場。相手はロンドンオリンピック代表の上川選手。吉田は開始より持ち前の運動量で相手に得意な組手の形や技に入らせない。開始53秒に吉田が寝技でチャンスを作るが、体格差を利用され逃げられる。
吉田は組手と間合いを上手く取りペースを掴み始めていく。2分18秒に吉田は攻撃を繋ぎ相手に指導を与える。相手は動く吉田を組み止める事ができず焦り始める。3分7秒、吉田は相手が気持ちを切り替えようとした一瞬の隙を逃さず、もぐり込むようにして体落に入れば相手はきれいに一回転。
見事な一本勝ちで5年ぶりの優勝の有終の美を飾る。
最終結果
男子1部
優勝 | 旭化成A |
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2位 | 京葉ガス |
3位 | ALSOK |
3位 | 日本中央競馬会 |
男子2部
優勝 | 九州電力 |
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2位 | 東レ滋賀 |
3位 | パーク24 |
3位 | 高宮接骨院 |
3部
優勝 | 岩手県警察 |
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2位 | 盛岡少年刑務所 |
3位 | アーバンセキュリティ |
3位 | センコー |
女子1部
優勝 | コマツ |
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2位 | 自衛隊体育学校 |
3位 | 三井住友海上火災保険 |
女子2部
優勝 | 日本エースサポート |
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2位 | JR九州 |
3位 | JR東日本グループ |
3位 | 丸順 |
個人賞
優秀選手賞 | 西潟 健太(旭化成) |
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吉田 優也(旭化成) |