第45回平和カップ広島柔道大会

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1部 安定した実力を発揮し2年ぶりの優勝!
2部 チームワークと軽量級の活躍で準優勝

3月31日(日)広島県東区スポーツセンターに於いて平和カップ広島柔道大会が行われ、当部より、一般1部・2部にそれぞれ1チームが出場しました。

1部は実業団トップチームや大学トップのチームが参加するなどレベルの高い試合が繰り広げられる中、当部は実力を発揮し2年ぶりの優勝を果たしました。

2部は段数制限の為、4名で試合に臨み、なおかつ無差別の団体戦方式に軽量級中心のメンバー編成の中、軽量級の活躍とチームワークで準優勝を果たしました。

結果をご報告させていただきます。

一般2部

予選リーグ1試合

旭化成 4-1 ゆうスポーツクラブ

予選リーグ2試合

旭化成 2-1 大阪産業大学B

トーナメント2回戦

旭化成 4-1 専修大学

トーナメント3回戦

旭化成 2-1 鹿屋体育大学A

準決勝戦

旭化成 2-1 国士舘大学
  不戦負け 井上
齋藤 引き分け 浅利
大束 引き分け 田中
一本
(払 腰)
甲斐
小林 優勢
(技 有)
手嶋

一般2部準決勝は国士舘大学との対戦。

先鋒は段数制限がある為、不戦となり相手チームに一本勝ちのポイントが与えられる。

次鋒は齋藤(右組)と浅利選手(左組)との対戦。相手は齋藤より50kg程重い。
しかし、齋藤は小外刈から体落などの連絡技で攻めていき、大きい相手が下がる展開になり試合のペースを掴む。開始1分50秒、消極的な相手に指導1が与えられる。
次に指導が相手に与えられると齋藤のポイントとなるが、相手は必死に前に出て何とか指導を免れようと攻めてくる。齋藤も攻めるがポイント無く、引き分け。

中堅は大束(右組)と田中選手(左組)との対戦。ここでも体重差が50kg程ある。
そして、田中選手は先日の東京都柔道選手権大会で3位入賞の実力者。不利な対戦と思われたが大束はそんな不安を一蹴する怒涛の攻めを見せ、全く相手は技を出すことができない状態が続く。しかし、なかなか指導の宣告が無く試合終了。結果は引き分けだがこの試合の流れを左右する大事な一戦となった。

副将は辻(左組)と甲斐(左組)との対戦。辻は前の大束の勢いそのままに前に出て、どんどん圧力を掛けて内股で相手を浮かす。そして、1分20秒を回った時に辻の間合いになった瞬間払腰を掛ければ相手は大きく宙を舞い背中から落ちて一本を奪う。大将戦へと望みを繋ぐ貴重な1点を奪い取る。

大将は新入社員の小林(左組)と手嶋選手(左組)との対戦。ここで負ければチームの負けになる非常にプレッシャーの掛かるところだが小林は全く焦ることなく冷静に自分の柔道に徹する。小林は大外刈や足技で幾度も攻めるがなかなかポイントにはならかったが、2分30秒過ぎにようやく大外刈で技有のポイントを奪いリードする。その後も攻め続け一本こそ奪えなかったが貴重な勝利をあげてチームを決勝へと導く。

決勝戦

旭化成 1-2 東海大学A
  不戦負け 平井
齋藤 引き分け 渡邊
大束 一本
(小内刈)
本原
引き分け 五十嵐
小林 優勢
(指導2)

一般2部の決勝戦は東海大学との対戦。

先鋒戦は段数制限の為、不戦負け。1点ビハインドでのスタートなる。

次鋒は齋藤(右組)と渡邊選手(左組)の対戦。両者はケンカ四つの組手でお互いになかなか引き手が取れない状況が続く。東海大学としてはポイントゲッターの渡邊選手で勝ちを奪いたいところだが、齋藤は団体戦での戦い方を充分理解し、引き分けとし次に繋げる。

中堅は大束(右組)と本原(左組)の対戦。両者は普段から東海大学で練習をおこなっている。大束は袖釣込腰や体落で攻めて行き自分のペースで試合を進める。そして、開始1分過ぎに指導1を奪う。相手は勝負に出て背中を持って変則的なスタイルに変えてポイントを奪いにくる。そして、背中を持って小内刈に来たところを上手く返して有効ポイント奪いリードする。その後も相手は背中を持って距離を詰め積極的に攻めて来る。
そして、残り50秒となったところでお互い縺れあいになり大束の方が先に背中を着いてしまい一本の判定。痛い1点が相手に入り苦しい展開になる。

副将は辻(左組)と五十嵐選手(右組)との対戦。辻は一本勝ちをしなければいけない状況での登場となった。対する五十嵐選手は一本を取られなければチームの優勝が決定する場面。開始から辻は前に出て、体落、内股でどんどん攻めて行く。中盤に払腰で宙に浮かすがポイントは奪えず。なおも辻は強引に一本を狙いにいき攻め続けるも指導1を奪うことしか出来ず試合終了。この時点でチームの負けが決まる。

大将は小林(左組)と竹(左組)の対戦。小林はチームの負けが決まっている状況での試合だったが何とか一矢報いるため積極的に前に出て攻めていく。相手はなかなか組み合わずポイントが奪えない。しかし、小林は前にプレッシャーを掛けて有利に試合を進めて残り1分10秒と30秒に指導を奪い有効ポイントで勝ちとなった。

一般1部

予選リーグ1試合

旭化成 3-0 帝京科学大学

予選リーグ2試合

旭化成 4-0 金沢学院大学

トーナメント1回戦

旭化成 4-0 國學院大學

準決勝戦

旭化成 2-1 新日本製鐵住金
田中 引き分け 武田
穴井 引き分け 小林
西潟 一本
(隅 落)
増田
上杉 一本
(大外刈)
小野
垣田 優勢
(指導2)
松宮

1部準決勝は新日本製鐵住金との対戦。

先鋒は田中(左組)と武田選手(左組)の対戦。両者とも明治大学出身で手の内を知り尽くしているのでなかなか技が出ず、組手争いが続く。両者攻め手はないが、1分20秒田中に指導1が与えられる。田中は前に出て圧力を掛けて行き、相手は苦し紛れの背負投を掛けるのが精一杯の状態に。徐々に試合のペースを掴み始めラスト1分で相手に指導1が与えられポイントで追いつくも逆転はならず引き分け。

次鋒は新入社員の穴井(右組)と小林選手(右組)の対戦。体格的にもほぼ同じ両者はお互いに技の掛け合いとなる。穴井は大内刈、体落等の技を中心に攻めれば相手も大外刈を中心に掛けてくる。一進一退の攻防が続くが引き分け。

中堅は西潟(左組)と増田選手(左組)の対戦。両者とも130kgを超えている巨漢だが、西潟の身長は190cm以上、相手は170cm台と全く体型が全く違う。お互い左組で開始からがっぷり組み合う緊迫した空気が流れ始めたときに西潟が隅落を掛ければ大きな相手が一回転。一本にはならなかったが技有を奪いリードする。
西潟はなおも攻め続けラスト1分過ぎに隅落に行けば見事に決まり一本勝ち。貴重な1点を奪う。

副将は新入社員の上杉(右組)と小野選手(右組)との対戦。上杉は長身の相手に対しても冷静に対処に立技から寝技への移行で開始早々チャンスを作るが相手も必死で逃げる。相手は大外刈などを掛けるが上杉はこれを冷静に捌き得意の足技で相手を揺さぶりペースを掴む。お互いに決定的なポイントが無くラスト1分を切ったところで相手の大外刈を不用意に受けてしまい一本負けを喫してしまう。これで1-1の同点となり勝負は大将戦へ。

大将は垣田(左組)と松宮選手(右組)の対戦。相手の松宮選手は変則的な柔道スタイルで垣田より一階級上の選手なので強引に距離を縮めて接近戦をしたいところ。
しかし、垣田は相手の心理を読んで自分の距離を徹底的にキープし背負投、巴投で攻めていき相手に隙を与えない。開始1分に指導1を奪う。なおも背負投、足技と繰り出して完全に試合の主導権を奪う。そしてラスト2分切ったところで消極的な相手に対して指導2が与えられ有効ポイントでリードし、そのまま試合終了。2-1で決勝戦へ駒を進める。

決勝戦

旭化成 4-0 東レ滋賀
田中 一本
(縦四方固)
河井
穴井 引き分け
西潟 優勢
(指導2)
青木
上杉 一本
(支釣込足)
田村
垣田 一本
(横四方固)
和久田

一般1部の決勝戦は東レ滋賀との対戦。

先鋒戦は田中(左組)が河井選手(右組)を早い動きで揺さぶり背負投で大きく崩し寝技でチャンスを作り相手にプレッシャーをかける。1分27秒、相手の内股で大きく浮かされるもバランスよく堪える。そして、相手のスタミナが切れてきた3分8秒に得意の背負投で技有を奪い、そのまま縦四方固で抑え込み合技で一本勝ち。チームに流れを引き寄せる。

次鋒は穴井(右組)が角選手(左組)との対戦。開始37秒、長身の相手より内股から大内刈と技を仕掛けられ有効を奪われる。有効を奪われた穴井は前に出て攻め込む。
そして、1分16秒に片手からの背負投で相手を腹ばいにさせ、その後も体落から足払の連続技で攻めると消極的な相手に指導1が宣告された。その後も穴井が大外刈などで相手を大きく崩すもポイントには至らないが、さらに消極的な相手に対し残り23秒で指導2が与えられ有効ポイントで並ぶ。あと一歩のところで試合終了となり引き分け。

中堅は西潟(左組)と青木選手(右組)の対戦。西潟は身長差約20cmの利点を生かし動きの速い相手を組み止めて支釣込足で攻めると消極的な相手に対して、開始2分と3分過ぎにそれぞれ指導が与えられる。その後、相手の攻撃を捌き優勢勝ちを収めチームの勝利を大きく引き寄せる。

副将は上杉(右組)と田村選手(右組)の対戦。お互いがっぷりと組み合う。開始54秒に上杉が一瞬の隙をつき支釣込足で相手を倒し一本勝ち。この時点でチームの2年ぶり優勝を決める。

大将は垣田(左組)と和久田選手(右組)の対戦。体重差40kgの相手に対し垣田は組手でずらし揺さぶる。そして、開始1分過ぎに垣田の動きに翻弄され息が上がり始めた相手が崩れ四つん這いになったところを逃さず返して横四方固で抑え込み一本勝ち。
優勝に華を添えた。

最終結果

一般1部

優勝 旭化成
2位 東レ滋賀
3位 山梨学院大学
3位 新日鐵住金

一般2部

優勝 東海大学A
2位 旭化成
3位 国士舘大学
3位 福岡大学A

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