平成25年全日本選抜柔道体重別選手権大会
90kg級の吉田は決勝進出も敗退し準優勝!
81kg級の海老は3位入賞!
5月11・12日(土・日)に福岡県・福岡国際センターに於きまして全日本選抜柔道体重別選手権大会が行われ当部より5名の選手が出場しました。
今大会は8月にブラジル・リオデジャネイロにて行われます、世界選手権大会の最終選考会となっております。
初日は73kg級に大束、齋藤の2名が出場しました。
2日目は、81kg級に海老、90kg級に吉田、100kg超級に百瀬の3名が出場しました。
新ルールが適用された大会で、初日の73kg級では大束と齋藤が初戦で試合の主導権を握る展開を見せていましたが敗退しました。
2日目の90kg級の吉田は初戦、準決勝戦と抜群の技の切れを見せて一本勝ちで勝ち上がり決勝戦に進出する。これまでのルールでは相手の技を受ける場合や連絡技による下半身への接触は認められていた。今回の試合では試験的に新ルールが適用され相手の技を受ける為であっても下半身を触れることは認められない。吉田は加藤選手の背負投を受ける為に反射的に手が出てしまい反則負けとなり準優勝に留まりました。
81kg級では海老が初戦を勝ち上がり、準決勝戦で敗退し3位となりました。
100kg超級の百瀬は初戦でロンドンオリンピック代表の上川選手と対戦し優勢負けで敗退しました。
詳しい試合内容をご報告させていただきます。
73kg級
1回戦
齋藤 | 優勢 ○ (有 効) |
中村 (大阪府警) |
大束 | 優勢 ○ (有 効) |
西山 (筑波大学) |
81kg級
1回戦
海老 | ○ 優勢 (技 有) |
永瀬 (筑波大学) |
準決勝戦
海老 | 一本 ○ (内 股) |
丸山 (天理大学) |
準決勝の相手は成長著しい丸山選手(左組)との対戦。海老(左組)は開始から背負投を中心に攻撃を組み立てる。対する相手は内股、袖釣込腰で応戦。開始1分、海老に対して指導1が宣告される。その後、海老が攻め立て開始1分40秒に相手へ指導1が宣告される。相手は袖釣込腰を狙って掛けるが海老は冷静に捌く。海老は背負投から巴投へと変化し攻める。相手は海老の背負投を警戒し奥襟を持って距離を詰めようとするが組手で上手く捌きながら背負投を掛ける。
するとラスト29秒となったところで海老の攻撃が偽装とみなされ指導2が宣告される。気持ちの整理がつかないまま試合再開となり不用意に相手の内股を受けて一本負けを喫してしまう。
90kg級
1回戦
吉田 | ○ 一本 (内 股) |
池田 (日本中央競馬会) |
準決勝戦
吉田 | ○ 一本 (体 落) |
近藤 (筑波大学) |
準決勝の相手は昨年ロンドンオリンピックにて銅メダルを獲得した西山選手を破り勢いにのる若手の近藤選手(左組)と対戦。吉田(右組)はケンカ四つの相手に対し釣手(右手)で相手の動きを制し引手(左手)を取りに行く。相手は吉田に両手を持たれることを嫌い組み合わない。すると開始36秒、組み合わない相手へ指導1が宣告。その後、吉田は先に組みに行き組手充分となったところで前後左右に相手を揺さぶり前に出てきた相手の力を利用し体落を掛ければ相手は見事に回転し一本。決勝戦へ駒を進める。
決勝戦
吉田 | 一本 ○ (反 則) |
加藤 (千葉県警) |
決勝戦の相手は前年度今大会優勝の加藤選手(左組)との対戦。開始早々、相手は得意の巴投を仕掛けて来るが冷静に捌く。対する吉田は支釣込足を掛け相手はバランスを大きく崩すもポイントにはならず。そして開始から40秒ほどのところで相手が片手から変則的な背負投(通称:韓国背負投)を掛けてきたところを腰辺りに手を沿え上手くこらえたかに思われた。それから審判が30秒ほど合議し、出た結論は吉田の手が下半身に触れての防御とみなされ反則負けの宣告。新ルールの適応により不完全燃焼の結果となった。
100kg超級
1回戦
百瀬 | 優勢 ○ (有 効) |
上川 (京葉ガス) |
最終結果
60kg級
優勝 | 川端 龍(了徳寺学園職員) |
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2位 | 石川 裕紀(了徳寺学園職員) |
3位 | 高藤 直寿(東海大学) |
3位 | 山本 浩史(ALSOK) |
66kg級
優勝 | 福岡 政章(ALSOK) |
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2位 | 海老沼 匡(パーク24) |
3位 | 高上 智史(日本体育大学) |
3位 | 森下 純平(了徳寺学園職員) |
73kg級
優勝 | 中矢 力(ALSOK) |
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2位 | 西山 雄希(筑波大学) |
3位 | 中村 剛教(大阪府警) |
3位 | 大野 将平(天理大学) |
81kg級
優勝 | 丸山 剛毅(天理大学) |
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2位 | 安田 知史(天理大学) |
3位 | 海老 泰博(旭化成) |
3位 | 小原 拳哉(東海大学) |
90kg級
優勝 | 加藤 博剛(千葉県警察) |
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2位 | 吉田 優也(旭化成) |
3位 | 近藤 拓也(筑波大学) |
3位 | 下和田 翔平(京葉ガス) |
100kg級
優勝 | 小野 卓志(了徳寺学園) |
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2位 | 熊代 佑輔(ALSOK) |
3位 | 柴崎 裕亘(福岡県警察) |
3位 | 小林 大輔(ALSOK) |
100kg超級
優勝 | 七戸 龍(九州電力) |
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2位 | 上川 大樹(京葉ガス) |
3位 | 王子谷 剛志(東海大学) |
3位 | 石井 竜太(日本中央競馬会) |
世界柔道選手権大会 日本代表選手
60kg級 | 高藤 直寿(東海大学) |
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66kg級 | 福岡 政章(ALSOK) |
海老沼 匡(パーク24) | |
73kg級 | 中矢 力(ALSOK) |
大野 将平(天理大学) | |
81kg級 | 長島 啓太(日本中央競馬会) |
90kg級 | 西山 将士(新日鐵住金) |
100kg級 | 小野 卓志(了徳寺学園) |
100kg超級 | 七戸 龍(九州電力) |