第43回全日本実業個人選手権大会

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73kg級は齋藤が2年ぶり3回目の優勝!!
90kg級で垣田が初優勝!!穴井が3位入賞!
100kg級で増渕が2年ぶり2回目の優勝!!
100kg超級は西潟が当部同士の対戦を制し2連覇達成!!
          大鋸が惜しくも準優勝!上杉が3位入賞!

8月31日(土)に兵庫県尼崎市ベイコム総合体育館におきまして第43回全日本実業柔道個人選手権大会が行われました。

今大会は11月に行われます講道館杯全日本体重別選手権大会の出場資格を付与される大会となっており出場資格をかけた、白熱した大会となりました。

初日は66kg級に前野、73kg級に大束、齋藤、81kg級に白井、西田、海老が出場。

2日目は90kg級に垣田、吉田、穴井、100kg級に増渕、出口、野田、田中、小林、100kg超級に大鋸、木村、辻、西潟、上杉が出場しました。

初日の73kg級で齋藤が接戦を制し、見事2年ぶり3回目の優勝を飾りました。81s級では白井が一度は敗れましたが、講道館杯の出場資格決定戦を勝ち上がり、出場資格を獲得しました。

2日目の、90kg級では垣田が階級変更後、初の試合となる今大会を優勝し81s級と合わせて2回目の優勝を果たしました。穴井は接戦を勝ち上がりましたが惜しくも準決勝戦で敗れ、3位となりました。

100kg級では増渕が2年ぶり2回目の優勝を果たしました。

100kg超級では西潟が準決勝戦、決勝戦と当部同士の対戦を制し見事2連覇を果たしました。

大鋸は惜しくも敗れ準優勝となりました。上杉は準決勝戦で西潟に敗れ3位となりました。

各試合の詳細は以下の通りです。

66kg級

2回戦

前野 一本
(背負投)
野村
(アルテサロンホールディングス)

73kg級

2回戦

齋藤 一本
(大内刈)
小池
(日本生命保険)
大束 一本
(横四方固)
内村
(MAR福岡柔道クラブ)

3回戦

齋藤 一本
(内 股)
川田
(豊田自動織機)
大束 優勢
(技 有)
勝見
(日本生命保険)

4回戦

齋藤 一本
(大内刈)
岩本
(ナチュラル)
大束 優勢
(技 有)
名嘉
(EPLOC)

準々決勝戦

齋藤 優勢
(技 有)
田村
(パーク24)

準決勝戦

齋藤 優勢
(有 効)
西岡
(京葉ガス)

齋藤の準決勝の相手は昨年の今大会チャンピオンの西岡選手。開始30秒齋藤が足払で大きく崩すもポイントなし。組み手が厳しい相手に対し、足技でさばくが2分9秒、齋藤に指導1が与えられる。この指導をきっかけに齋藤が反撃に移り、3分24秒、相手に指導が与えられる。齋藤は前に出てプレッシャーをかけると4分37秒に相手が苦し紛れに内股を仕掛けてきたのを返し有効を奪い、優勢勝ちを収め決勝戦進出を決める。

決勝戦

齋藤 判定
(2-1)
太田
(了徳寺学園)

決勝戦の相手は昨年の学生チャンピオンの太田選手。齋藤は奥襟を取りながら足技を出してプレッシャーをかければ、1分15秒、消極的な相手に指導1が与えられる。3分40秒に両者大外刈で攻め合うもポイントなし。4分22秒、相手が起死回生の袖釣込腰に齋藤は大きく浮かされるも腹ばいにさばく。5分間では勝負がつかず3分間の延長戦に突入。
延長戦に入り、相手が強引ながらも連続で技をかけてくるのをさばくが、56秒齋藤に指導1が与えられる。両者の一進一退の攻防が続く中、2分10秒、齋藤が足払で崩す。これで勢いを得ると、2分40秒には奥襟で相手の頭を下げれば足技でリズムを作り一気に主導権を握りそのまま試合終了。判定は2-1と僅差だったが勝利し2年ぶり3回目の優勝を果たした。

81kg級

1回戦

西田 一本
(背負投)

(福岡医健専門学校)
白井 一本
(体 落)
瀧花
(京都医健専門学校)

2回戦

海老 一本
(背負投)
田浦
(豊田自動織機)
西田 一本
(内 股)
丸峯
(日本通運)
白井 一本
(総合勝)
松原
(和歌山柔栄会)

3回戦

海老 優勢
(技 有)
木次
(高宮接骨院)
西田 一本
(内 股)
澤田
(アイシン精機)
白井 一本
(背負投)
井之上
(ふくおかフィナンシャルグループ)

4回戦

海老 一本
(背負投)
田邉
(JFEスチール)
西田 判定
(1-2)
小林
(パーク24)
白井 一本
(浮 落)
安久津
(社会福祉法人河内厚生会)

準々決勝戦

海老 優勢
(指導2)
中井
(パーク24)
白井 優勢
(指導2)
吉井
(パーク24)

講道館杯資格決定戦

白井 一本
(合 技)
高原
(まるや接骨院)

今大会より、講道館杯出場資格決定戦はベスト4に強化選手がいる場合、強化選手の人数分、ベスト8の選手で決定戦を行い、出場資格を付与されることとなった。
白井は講道館杯の出場資格を勝ち取るために、序盤から攻めて主導権を握る。1分26秒に指導を相手に与えると、1分56秒に得意の体落で技有、2分31秒に隅返で技有を奪い、合技で一本勝ちを収め、講道館杯出場資格を獲得した。

90kg級

2回戦

垣田 一本
(背負投)
馬場
(中京柔道クラブ)
吉田 一本
(内 股)
冨田
(まるや接骨院)
穴井 一本
(上四方固)
鈴木
(MAR福岡柔道クラブ)

3回戦

垣田 一本
(大内刈)
井川
(MJC)
吉田 一本
(払 腰)
平井
(ダイコロ)
穴井 優勢
(有 効)
佐藤
(ツクバ計画)

4回戦

垣田 優勢
(指導2)
吉永
(新日鐵住金・広畑)
吉田 一本
(内 股)
菅原
(パーク24)
穴井 判定
(3-0)
黒澤
(東レ・滋賀)

準々決勝戦

垣田 優勢
(有 効)
法兼
(ALSOK)
穴井 一本
(上四方固)
立花
(近畿通関)

準決勝戦

垣田 優勢
(技 有)
菅原
(パーク24)

今大会、吉田優也(旭化成)、西山大希(新日鐵住金・広畑)を敗り台風の目となった菅原選手と対戦。
厳しい組手で相手の攻撃を抑える垣田は開始57秒に低い背負投で技有を奪う。これでペースを掴んだ垣田は2分26秒、前に出てくる相手に合わせて小内刈をかけるも不発。4分2秒、垣田の攻撃のリズムに技の出せない相手に指導1が与えられる。垣田の組み手に全くと言っていい程、相手はついてこれず試合終了。優勢勝ちを収めて決勝戦進出。

穴井 一本
(小外刈)
北野
(パーク24)

穴井は背中を持って変則的な組み手が得意な北野選手と対戦。穴井右組み、北野選手左組みとケンカ四つとなる。開始49秒、相手が背中を持って引き寄せて隅返を狙うが穴井は冷静にさばく。
59秒、穴井が技を繋げて攻めれば相手に指導1が与えられる。その後も相手は間合いを詰めようとする。
1分56秒、穴井は間合いを詰めようとする相手の出ばなを狙って体落を仕掛けるも体勢が崩れてしまう。
その戻り際に相手の小外刈を受けて背中から倒れ一本負けを喫した。

決勝戦

垣田 優勢
(指導2)
北野
(パーク24)

左組み同士、相四つの戦い。お互い釣手を自由にさせないように組み手争いから始まる。
52秒、垣田が小内刈で倒していくも相手は帯取返に切り替えポイントなし。しばらく組手争いが続き2分、両者に指導が与えられる。2分50秒相手の姿勢が崩れた所に垣田が小内刈をかけて相手は背中をつける。相手は再度、帯取返で返そうとする。一度は主審がポイントを宣告したが、協議の結果ポイントはなし。垣田が攻撃のリズムを掴み始めて背負投を繋げると3分10秒、相手に2つ目の指導が与えられる。相手は組み際に隅返を掛けてくるが垣田は体をひねって逃れる。
3分47秒に垣田が小外刈で崩す。3分52秒、組手争いのさなか、相手の反則気味の技を受けて肘を痛める。少し時間を取り試合再開。力が入りにくい状況だが、組手で相手を捌き試合終了。
優勢勝ちを収め、階級変更後、初優勝となり81kg級と合わせて2階級制覇を果たした。

100kg級

2回戦

野田 不戦勝 田村
(東レ・滋賀)
小林 一本
(大外刈)
永田
(日柔整請求サービス)
田中 優勢
(背負投)
菅澤
(JR東日本リテールネット)
増渕 優勢
(有 効)
沼田
(センコー)
出口 不戦勝 ラディック
(K.K.Sports)

3回戦

野田 一本
(袈裟固)
濱上
(ALSOK)
小林 優勢
(技 有)
杉淵
(センコー)
田中 優勢
(有 効)
金子
(センコー)
増渕 一本
(内 股)
稲田
(三菱重工・名古屋)
出口 一本
(背負投)
寺島
(京葉ガス)

4回戦

野田 一本
(大内刈)

(京葉ガス)
小林 優勢
(技 有)
當眞
(東芝)
田中 優勢
(技 有)
乙津
(東芝)
増渕 一本
(大内刈)
奥井
(東芝)

準々決勝戦

野田 優勢
(指導2)
齋藤
(新日鐵住金・広畑)
小林 判定
(1-2)
穴井
(了徳寺学園)
増渕 一本
(内 股)
制野
(センコー)

準決勝戦

増渕 一本
(大外刈)
乙津
(東芝)

増渕の準決勝戦は粘り強い戦いで勝ち上がってきた乙津選手。重心が低く力強い相手に対して増渕はしっかりと組み合うと上下の動きで相手を揺さぶり大外刈で投げて一本を奪い、決勝戦進出を決める。

決勝戦

増渕 一本
(内 股)
穴井
(了徳寺学園)

決勝戦は階級変更し力をつけてきている穴井選手と対戦。増渕左組み、穴井選手は右組みとケンカ四つとなる。開始より激しい引き手争いを見せる両者。増渕が身長差を生かして上から押さえつけるようにして技を出せば1分45秒、相手に指導が与えられる。1分59秒、相手の小外刈で体勢を崩されるも増渕はこらえる。2分13秒に増渕が相手の押してくる力を利用して隅返に行けば有効となる。増渕がペースを握り、なおも攻めて2分41秒に場外際に追い込んでいき内股で投げ一本。100kg級で2年ぶり2回目の優勝を飾る。

100kg超級

2回戦

西潟 一本
(隅 落)
武山
(日本通運)
上杉 一本
(合 技)
小野寺
(十全会・聖明病院)
一本
(内 股)
安齋
(日光警備)
大鋸 優勢
(指導2)
酒井
(新日鐵住金・広畑)
木村 一本
(上四方固)
崎村
(戸高鉱業社)

3回戦

西潟 優勢
(技 有)
須藤
(京葉ガス)
上杉 優勢
(指導2)
谷村
(センコー)
一本
(出足払)
藤原
(アーバンセキュリティ)
大鋸 一本
(大外刈)

(十全会・聖明病院)
木村 一本
(払 腰)
和久田
(東レ・滋賀)

4回戦

西潟 一本
(朽木倒)
赤迫
(新日鐵住金・広畑)
上杉 一本
(合 技)
増田
(新日鐵住金・広畑)
一本
(肩 固)
小野
(新日鐵住金・広畑)
大鋸 判定
(2-1)
谷本
(ダイコロ)
木村 判定
(0-3)
岩尾
(京葉ガス)

準々決勝戦

西潟 優勢
(有 効)
渡辺
(パーク24)
上杉 一本
(横四方固)

(九州電力)
大鋸 一本
(上四方固)
岩尾
(京葉ガス)

準決勝戦

西潟 一本
(払 腰)
上杉

当部同士の対戦は西潟左組み、上杉右組みで引き手争いから始まる。西潟は両襟を掴んで左右の振りを見せるが上杉は冷静にさばく。1分4秒に上杉が仕掛けるタイミングに合わせて西潟が逆の払腰をかけると上杉こらえきれず背中から倒れ一本。西潟が決勝進出を決める。

大鋸 一本
(大外刈)
小野
(新日鐵住金・広畑)

大鋸は長身の小野選手と対戦。手足が長く懐も深い相手に対しなかなか技が出せない。相手も大鋸の組手のうまさに技を出すことができない。1分50秒、膠着した両者に指導が与えられる。その後はお互い技を繰り出すも単発になり、ポイントまで至らない。徐々に相手が大鋸のプレッシャーに頭が下がり始めた3分30秒、大鋸が浴びせるように大外刈をかけると相手は背中から倒れ、一本勝ち。ベテランのうまさを見せて決勝戦進出。

決勝戦

西潟 優勢
(指導2)
大鋸

2連覇を狙う西潟と、先輩の意地を見せたい大鋸の対戦。西潟左組み、大鋸右組みのケンカ四つの対戦は、西潟が手足の長さを利用して奥襟を先に掴み、技を繰り出そうとする。55秒、大鋸に指導が与えられる。両者組み手争いから1分25秒西潟の払腰を大鋸は小外刈に切り返す。両者徐々に技を出し合うが、2分33秒に大鋸へ2つ目の指導が与えられる。2分57秒、西潟の左右の払腰を大鋸はしっかりと受け止める。その後も一進一退の攻防を見せるも試合終了。西潟が懐の深さを利用した戦い方で優勢勝ちを収めて2連覇を果たした。

最終結果

60kg級

優勝 石川 裕紀(了徳寺学園)
2位 矢野 大地(パーク24)
3位 野村 忠宏(ミキハウス)
3位 仲村 茂樹(フォワードウォーカー)

66kg級

優勝 小倉 武蔵(了徳寺学園)
2位 八巻 祐(松前柔道クラブ)
3位 青木 勇介(パーク24)
3位 鈴木 雅典(VILLAGE)

73kg級

優勝 齋藤 涼(旭化成)
2位 太田 慶一(了徳寺学園)
3位 西岡 和志(京葉ガス)
3位 鳥居 智男(関西医療学園)

81kg級

優勝 中井 貴裕(パーク24)
2位 小林 雅司(パーク24)
3位 平尾 譲一(パーク24)
3位 吉井 健(パーク24)

90kg級

優勝 垣田 恭兵(旭化成)
2位 北野 裕一(パーク24)
3位 穴井 航史(旭化成)
3位 菅原 健志(パーク24)

100kg級

優勝 増渕 樹(旭化成)
2位 穴井 亮平(了徳寺学園)
3位 齋藤 俊(新日鐵住金・広畑)
3位 乙津 瑞希(東芝)

100kg超級

優勝 西潟 健太(旭化成)
2位 大鋸 新(旭化成)
3位 上杉 亮太(旭化成)
3位 小野 勇輝(新日鐵住金・広畑)

22才未満

優勝 阿部 匡志(関西医療学園)
2位 松村 勇樹(三菱重工・名古屋)
3位 渕上 幹斗(福岡医健専門学校)
3位 佐藤 翔平(戸高鉱業社)

女子

48kg級

優勝 山岸 絵美(三井住友海上火災保険)
2位 田上 愛香(ヤックス)
3位 黒江 優希(北関東綜合警備保障)
3位 森崎 由理江(鹿屋体育大学柔友会)

52kg級

優勝 宮川 拓美(コマツ)
2位 渡邉 美樹(JR東日本女子柔道部)
3位 斉藤 美貴(アルテサロンホールディングス)
3位 加賀谷 千保(了徳寺学園)

57kg級

優勝 石川 慈(コマツ)
2位 玉置 桃(三井住友海上火災保険)
3位 藤井 敬子(日体柔友会)
3位 松本 薫(フォーリーフジャパン)

63kg級

優勝 大住 有加(JR東日本女子柔道部)
2位 塩瀬 絢子(三井住友海上火災保険)
3位 渡辺 華奈(JR東日本女子柔道部)
3位 磯辺 友里(創柔会柔道クラブ)

70kg級

優勝 上野 巴恵(自衛隊体育学校)
2位 小島 佑香(JR東日本女子柔道部)
3位 谷口 亜弥(了徳寺学園)
3位 石井 優花(三井住友海上火災保険)

78kg級

優勝 渡邉 美奈(了徳寺学園)
2位 岡村 智美(コマツ)
3位 濱田 尚里(自衛隊体育学校)
3位 只野 真梨枝(九州旅客鉄道)

78kg超級

優勝 山部 佳苗(ミキハウス)
2位 石川 笑美子(日本エースサポート)
3位 新田 沙也加(日本エースサポート)
3位 土屋 文香(松前柔道クラブ)

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