第31回宮崎県柔道選手権大会

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西潟が同門対決を制し、初優勝!!
田中が持ち味を発揮し、2位!
小林が意地の3位入賞!

2月16日(日)宮崎県・宮崎県武道館において第31回宮崎県柔道選手権大会が行われ、当部より、5名の選手が出場いたしました。

決勝戦は当部同士の対決となり、体格で大きく上回る西潟が田中を圧倒し、試合終了間際に豪快な大外刈を決め、初優勝を飾りました。

今大会は、4月29日に行われます、全日本柔道選手権大会の県予選を兼ねており、昨年全日本選手権大会に出場した増渕、辻、野田、垣田(宮崎県推薦選手)の4名と今大会で決勝を戦いました西潟と田中の2名を合わせ計6名が宮崎県代表として3月9日(日)に行われます九州柔道選手権大会に出場いたします。

各試合の詳細は以下の通りです。

1回戦

西田 一本
(体 落)
橋本
(宮崎日大)
白井 一本
(体 落)
山下
(都城商業)
田中 一本
(帯取返)
小田
(宮崎日大)
小林 一本
(内 股)
清野
(延岡学園)

2回戦

西潟 一本
(横四方固)
長友
(宮崎刑務所)
西田 優勢
(判 定)
大畑
(宮崎県警)
白井 優勢
(判 定)
猪俣
(宮崎県警)
田中 一本
(崩袈裟固)
佐藤
(宮崎県警)
小林 一本
(袈裟固)
中村宏
(宮崎県警)

準々決勝戦

西潟 一本
(払 腰)
麻生
(宮崎県警)
西田 一本
(崩袈裟固)
猪俣
(宮崎県警)
田中 一本
(崩袈裟固)
林田
(宮崎刑務所)
小林 一本
(内 股)
弓家
(宮崎産経大)

準決勝戦

西潟 一本
(大外刈)
猪俣
(宮崎県警)

準決勝で西潟(左組)が対戦するのは当部の白井と西田を破り勝ち上がってきた猪俣選手(左組)となった。勢いそのままに向かって来る相手に対し西潟は右手で相手の前襟を持ち、左手は奥襟を掴んで引き寄せようとする。相手は西潟の組手を嫌い、下がりながら巴投で勝機を見いだそうとするも西潟は冷静にさばく。そして開始1分10秒、西潟十分の組手になった瞬間、本来の組手(左組)とは逆の右大外刈を放つと相手は反応することができず大きく宙を舞い、見事一本を奪い決勝戦へ弾みをつける。

田中 一本
(一本背負投)
小林

田中(左組)、小林(左組)が順当に勝ち上がり準決勝での対戦となった。
お互い手の内を知り尽くしているのでどちらが先に主導権を握るか鍵となる。試合序盤は膠着状態となり開始40秒に両者消極的とみなされ指導1が宣告される。その後、田中は巴投を軸に寝技に引き込みチャンスをうかがい、対する小林は足払や大内刈など足技で攻めてポイントに繋げようとする。中盤過ぎから小林が徐々に奥襟を掴み有利な状態となり大外刈で田中を何度か仰け反らせる。流れは小林に傾いているかに思えたが田中は組手を変則的なスタイルに変え阻止し、帯取返など奇襲攻撃で流れを引き寄せようとする。そして、残り時間1分30秒となったところで田中が絶妙なタイミングで帯取返に入ると小林はこらえきれず回転し技有のポイントが宣告され田中がリードを奪う。両者とも疲れが見え始め苦しい時間帯に突入するが後の無い小林は必死に前へ出て、大内刈から大外刈、内股などで反撃する。田中も疲労困憊の表情で凌ぐのがやっといった状況。残り時間20秒を切り小林が強引に左手で奥襟を掴みに行く瞬間に田中が一本背負投に入ると小林は反応できず一回転し一本。会場からは見応えある試合をした両者に対し温かい拍手が送られた。

3位決定戦

小林 一本
(大外刈)
猪俣
(宮崎県警)

準決勝戦で惜しくも破れた小林(左組)と猪俣選手(左組)の対戦となった。九州選手権への切符は懸かっていないが補欠順位を決める重要な戦いになる。小林は準決勝戦で激しく体力を消耗し疲労の色が隠せない様子だが、試合開始より先手を取り大外刈や内股を中心に果敢に攻めて行く。お互いにポイントを奪おうと攻めるも投げるまでに至らず時間が過ぎていく。小林の体力は限界に近づいていたが気迫を全面に出し執念で前へ出ていく。残り時間1分少々となったところで小林十分の組手になり強引に大外刈を掛けると相手は体をひねって逃れようとするも上手くコントロールし真後ろに刈り倒し一本の宣告。日頃の稽古やトレーニングに対し、ひた向きに取り組んだ成果が出た試合内容で次に繋がる戦いを見せた。

決勝戦

西潟 一本
(大外刈)
田中

決勝戦は西潟(左組)と田中(左組)の同門対決となった。お互いに手の内を知り尽くした者同士だが序盤よりお互いに攻め合う展開となった。西潟は身長で10cm、体重では30kgと田中を大きく上回り、その体格差を活かし前へ圧力を掛けていく。こうなる事は予測済みといった様子の田中は釣手(左手)で西潟の顔を抑え距離を取りながら巴投や背負投で攻めていく。西潟は、払腰や支釣込足で攻め大きく揺さぶり膝を着かせる。開始1分37秒、後手にまわり消極的とみなされた田中へ指導1が宣告される。田中は先手を取って流れを変えたいところ。攻めのスピードを上げ、小内刈や一本背負投と休まず攻めて行く。西潟は冷静にさばき、開始2分に田中が攻めて戻るタイミングに合わせ足払を掛け有効ポイント奪う。後が無くなった田中は距離を取る戦法から逆に西潟の奥襟を深く持ち密着する戦法へと切り替えた。乗るか反るかの緊迫した展開が続いたが、残り時間35秒のところで西潟は前襟(右手)を掴み奥襟(左手)を取りに行きながら大外刈を掛ければ田中は堪えることができず背中から落ち、同門対決を一本で決め、今大会オール一本の結果で初優勝に華を添えた。

優勝した西潟選手のコメント

全日本選手権につながる第一歩なので、いい流れを作るためにも優勝したかったのでよかった。
すべて一本で勝つことができたものの、内容的には満足のいくものではないので、これからの練習でよくしていきたい。次は九州選手権なので、去年の借りを返すつもりで優勝目指して頑張りたい。

最終結果

優勝 西潟 健太(旭化成)
2位 田中 貴大(旭化成)
3位 小林 督之(旭化成)*第1補欠
4位 猪俣 省一郎(宮崎県警察)

九州柔道選手権大会出場者

増渕 樹(宮崎県推薦)
辻 玄太(宮崎県推薦)
野田 嘉明(宮崎県推薦)
垣田 恭兵(宮崎県推薦)
西潟 健太
田中 貴大

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