第93回日本陸上選手権

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2009年6月28日/広島

 

 

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岩井が後半独走で優勝、世界陸上代表に!

6月28日、第93回日本陸上選手権が世界陸上代表選考会を兼ねて広島ビッグアーチで行われました。

足立知弥、荒川丈弘、宗由香利が故障や体調不良で欠場となり、旭化成選手の参加種目は男子10000mのみになってしまいました。

大会最終日、18時05分にスタートしたレースは気温29.5度と厳しい条件になりました。
岩井勇輝、大野龍二、白石賢一、河添俊司、豊後友章の5名が、世界選手権代表に挑みました。

オーブン参加のヤコブ選手(Honda)が集団から抜け出し、第2グループに大野と岩井が入りました。
A標準記録を突破している松宮選手(コニカミノルタ)と佐藤選手(日清食品グループ)は早々と離れてしまいました。

5000mで大野が苦しくなり遅れ出すと、中尾選手(トヨタ紡織)と岩井の勝負となりました。
集団の後方につけていた岩井は、中尾選手がミカジェル選手(トヨタ紡織、オープン参加)から離れると、すかさず前に出ました。

6000m過ぎで中尾選手が少し遅れ出すと、岩井がミカジェル選手を交わしてロングスパートを掛け、逃げに入りました。
中尾選手を徐々に引き離し、伸びやかな走りを最後まで持続した岩井は、日本人トップでゴールに飛び込みました。

日本選手権優勝の岩井は、B標準記録を突破してる為、選考基準をクリア、世界選手権10000m代表が決定しました。

後続の大野は、最後の競り合いで尾田選手(トヨタ自動車)に破れ4位でした。

 

 

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日本陸上選手権結果

男子10000m
1位 岩井勇輝 28分19秒25
4位 大野龍二 28分41秒09
22位 白石賢一 30分05秒24
24位 河添俊司 30分12秒80
28位 豊後友章 30分37秒80

 

選手のコメント

<岩井選手のコメント>
  岩井勇輝

日本選手権10000mを走りました岩井です。
今シーズン5戦目のレースとなりました。
これまでのレースでの反省が生き、運も自分に味方してくれ、優勝する事が出来ました。
走りの面では、まだまだ未熟な部分もあり、自分より強い選手も数多くいます。
その時、その時において感じる『自分に必要な事、すべき事』を的確に見極めて、一つ一つそれを実行に移して来ました。
それらの『積み重ねてきた事』が今回の結果に結び付いた大きな要因だとも感じています。
優勝という結果に奢ることなく、冷静に受け止め、今後も自分のやるべき事を、見失わずに取り組んで行きたいと思います。
最後になりましたが、現地に応援に来てくださった方々や、応援の連絡をくださった方々に改めてお礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました!

岩井勇輝

 
<大野選手のコメント>
  大野龍二

今回の日本選手権では10000mに出場しました。
故障で出遅れてしまったのですが、しっかり1ヶ月で状態も上げることが出来、みんなと同じ条件でスタートラインに立てました。
レースは4000m過ぎから足に余裕がなく、5000m過ぎに先頭から離れてしまい、苦しいレース展開になりました。 しかし、最後まで諦める気持ちはなかったので、離れてからも前を追いました。
最後の競り合いで負けてしまい4位でしたが、最後まで攻めるレースが出来たので後悔はありませんでした。
今回は岩井さんが優勝して、世界選手権の切符を獲得し、僕は取れず悔しかったですが、今の自分の力を再確認出来ましたし、まだまだ練習すれば優勝出来ると確信出来ました。
これから練習を積み重ねて、強い選手になれるように色々な挑戦をして行きたいと思います。
次はホクレンディスタンス大会があるので、この悔しさをレースにぶつけて、10000m27分40秒、5000m13分25秒を出すために頑張りたいと思います。
これからも旭化成陸上部と大野龍二の応援、よろしくお願いします。

大野龍二

 

 

 

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