第58回全日本実業団対抗陸上競技選手権

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2010年9月24〜26日/新潟

 

 

(男子10000m決勝2組)深津卓也   (男子10000m決勝2組)大西智也   (男子5000m Jr)丸山文裕

 

 

大西が今季日本最高、深津と共に大幅自己新!

第58回全日本実業団対抗陸上競技選手権が、新潟市の東北電力ビッグスワン競技場で9月24〜26日に行われました。
http://home.m07.itscom.net/jita/

10000m決勝2組に、岩井勇輝、大西智也、深津卓也の3人が出場しました。
レースはケニア選手が数名飛び出し、高速で始まりました。
深津と大西は集団の前方でレースを進めましまが、岩井は後方に位置しました。

日本選手の集団が2つに切れてしまい、岩井は後ろの集団を引っ張る形になりました。
大西と深津は5000mを13分47秒で通過し、大幅な自己記録更新が可能になりました。

他の日本選手は、木原選手(カネボウ)と佐藤選手(日清食品)の2名になり、佐藤選手が遅れました。
7000〜9000mでペースが落ちましたが、ラスト2周で深津が先ずスパートを掛けると、被せるように9400mで木原選手が逃げに入りました。
大西は素早く対応しましたが、深津は遅れました。
ラストの直線で、大西が木原選手を交わし、大幅な自己新で日本人トップの5位でゴールしました。
深津も、27分台の大幅自己で8位、日本人3位の力走をみせました。
岩井は最後の2000mで失速してしまい、21位に終わりました。

今回の大西の記録は、今季日本人トップ、旭化成歴代2位の素晴らしいものでした。

2日目の午前中に5000m予選が行われました。
1組の佐々木悟は、最後の1000mからのペースアップに対応できずに14位。
2組の豊後友章は、3000mで集団から遅れ18位。
3組の河添俊司は、ラストの7位争いに敗れて9位,、3人共に予選で敗退しました。

800mに宗由香利が出場、予選を2位で通過して決勝に進みました。
決勝では前半トップを走り健闘しましたが、ラスト250mから先頭の2人から遅れ出し、最後で1人に交わされて4位でした。

Jr5000mに丸山文裕と松尾良一が出場しました。
レースはスローで始まりましたが、4000mから一気にペースが上がりました。
丸山は4人の集団に残りましたが、ラスト200mからの、せめぎあいに破れ、4位でした。
松尾は4000mから失速、辛うじて自己記録は更新しましたが、先頭から26秒離される勿体ない走りでした。

3日目にJr1500mが行われ、松尾が出場しました。
スタートから好位置に付けて走りましたが、ラストスパートでトヨタの2選手に敗れ3位でした。

 

 

(男子5000m Jr)丸山文裕、松尾良一   (男子5000m予選2組)豊後友章   (男子5000m予選1組)佐々木悟   (男子5000m予選3組)河添俊司

 

第58回全日本実業団対抗陸上競技選手権成績

男子10000m決勝2組
5位 大西智也 27分50秒72 日本人大会新、[自己新]
8位 深津卓也 27分56秒29 [自己新]
21位 岩井勇輝 28分43秒47
男子5000m予選1組
14位 佐々木悟 14分06秒53
男子5000m予選2組
19位 豊後友章 14分18秒09
男子5000m予選3組
9位 河添俊司 13分59秒28
男子5000m Jr
4位 丸山文裕 14分10秒61
12位 松尾良一 14分29秒52 [自己新]
男子1500m Jr
3位 松尾良一 3分52秒75

 

選手のコメント

<大西選手のコメント>
 

全日本実業団で10000mに出場させていただきました。
今回は合宿での練習や直前の調整でも調子が良く、自信を持ってスタートラインに立つことができました。
さらに当日の天候もよく最高の環境で走ることになりました。
レースがスタートし、思っていたよりもハイペースでレースが進みました。
しかしペースもいつか落ち着くだろうと思い集団の中で我慢しました。
中盤以降、集団も少なくなりペースが落ち着いたので少し余裕を持って走ることができました。
レース終盤、日本人が3人に絞られてからは勝つことを意識し、誰がスパートをかけても対応できるよう備えました。
またスタンドから「熱くなるな、冷静になれ」というコーチの声にも助けられ力まず走ることができました。
その結果、最後の100mで一気にスパートをかけ日本人トップでゴールすることができ、タイムも27分台という思ってもみなかったタイムでした。
今回のレースは日本選手権で最後競り負けてしまったことを活かすことができたレースとなり自信にもなりました。
来月は世界ハーフがありますし、その後の駅伝でもしっかりと結果が出せるようにこれからも頑張ります。

 
<深津選手のコメント>
 

今回の全日本実業団選手権は、初の試合ということで、思いっきりチャレンジしようと思っていました。
春のトラックでは思っている以上の走りができて自信も付いていたので記録よりは順位を意識しての試合でした。
合宿後ということもあり、疲労で調子もあがってはいなかったのですが新潟の涼しい気候に助けられました。
結果は27分56秒29、日本人3位ということでタイムも大幅の更新と世界陸上B標準を突破出来良かったと思います。
しかし、これはまだ満足できるものではないので、さらに上を目指して日々努力していきたいと思います。
また、同じチームの大西さんが日本人トップということで、日本のトップ選手が更に身近になりました。
先輩に追いつけるよう、練習から挑戦していきたいと思います。

 

 

  (男子10000m決勝2組)深津卓也、大西智也

 

参考

旭化成男子10000m歴代ランキングトップ10

順位 氏名 日時 場所 記録
1 米重修一 88/05/13 東京国際陸上 27分43秒04
2 大西智也 10/09/24 全日本実業団陸上 27分50秒72
3 大野龍二 08/06/01 新潟選抜競技会 27分53秒19
4 高尾憲司 95/06/10 日本陸上競技選手権 27分56秒05
5 深津卓也 10/09/24 全日本実業団陸上 27分56秒29
6 大崎栄 95/06/10 日本陸上競技選手権 27分57秒02
7 岩井勇輝 09/06/10 ディスタンスチャレンジ深川大会 27分58秒03
8 佐保希 93/04/04 選抜陸上中・長距離熊本大 27分58秒47
9 宗猛 78/07/03 DNガラン国際 27分59秒31
10 永田宏一郎 04/06/05 日本選手権 28分00秒12

 

 

 

選手のプロフィールは こちら

 



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