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2022/01/11

産業洗浄分野を支えるユーテック®FS

- コアレッサーの圧力損失上昇と管理方法 -


  1. 始めに

    ユーテック®FSは不混和な油と水を迅速に分離する液液分離(油水分離)システムです。界面活性剤を含む洗浄工程においても多くのお客様にご利用いただいております。ユーテック®FSに内装されているコアレッサーフィルターでの液液分離にはフィルターろ材の表面性状が重要です。この親和性が変化すると油水分離に影響を及ぼします。
    加工後の部品などを洗浄する場合、その表面には様々なものが付着しており、これらは洗浄液の吹き付けや超音波処理などの洗浄作業によって洗浄液に取り込まれます。このため洗浄液には純粋な加工油だけではなく、大気中のほこりや、切削粉、変質した油剤、バイオフィルムなど様々です。わずかな量の混入でもコアレッサーに捕集され、徐々に蓄積し、コアレッサーの閉塞や油水分離性能へ影響します。今回はコアレッサーの閉塞挙動やどのような影響を与えるかについて事例を交えてご紹介します。

    本記事はユーテック®FSご使用中の方で以下の方に有用です。

    • 最近油の排出量が減った気がする方
    • コアレッサーを交換したことがない方
    • ユーテック®FSの導入を考えている方
  2. プロセス事例

    想定される工程
    切削工程で部品表面に付着した油分を除去するために加温した洗浄液をスプレー噴射し洗浄している。コアレッサーの前には固形異物を除去するためのプレフィルターを設置し、洗浄液を循環使用している。
    ・洗浄液中の成分:加工油(非水溶性)/洗浄剤(水系洗浄剤)

    "適用したフィルター・条件"
    ・プレフィルター:ユーテック®MF AMシリーズ
    ・コアレッサー:EUSタイプ 洗浄工程向け標準コアレッサー
    (交換推奨差圧 100 kPa)
    ・運転条件:定格流量

  3. 閉塞事例・管理方法の紹介

    コアレッサーが閉塞する原因は主に洗浄液内に取り込まれた異物が原因です。異物が多い工程ではコアレッサーの手前にプレフィルターを設置し、プレフィルターにて異物を除去していますが、すべての異物が除去できるわけではありません。このためプレフィルターが除去できなかった異物がコアレッサー表面に付着・蓄積することでフィルターが閉塞していきます。
    以下に示すのは運転時間に対するフィルター閉塞時の基本的な圧力損失変化とフィルターの表面のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を示します。
    フィルターの閉塞が始まると圧力損失が急激に上昇します。

    このような閉塞が生じるとフィルター表面の親和性が変化するため油水分離性能に影響が出ます。油水分離性能の変化は使用する液体によって異なりますが、徐々に分離性能が低下していき、油の排出量が低下することがあります。また圧力損失の上昇により工程設備への影響も生じる可能性があります。今回は代表的な付着物として固形物を示していますが、バイオフィルムや変性した油剤などのゲル状物が付着する場合もあります。
    このためフィルターの圧力損失は日々観察し、管理しておく必要があります。弊社で推奨する管理用の用紙の見本を以下に示します。日単位や週単位で圧力値を管理しておくとフィルターの交換時期を予想し管理することが可能になります。また定期的な確認を行うことで突発的な事象であるか、徐々に蓄積したのかも把握することができ、工程の維持管理に貢献します。

  4. まとめ

    今回、産業洗浄分野におけるユーテック®FSについて液中の物質がフィルターに捕集された際の影響に関して説明させていただきました。
    弊社ユーテック®FSは油水分離に関して多数の技術的なノウハウを有しております。

    • コアレッサーフィルター交換の必要性について聞きたい方
    • 今までコアレッサーフィルターを交換したことがない方
    • コアレッサー式の液液分離フィルターの導入を検討されている方

    は、ぜひ一度ご相談ください。
    最後までお読みいただきありがとうございました。

    ※当事例は弊社での代表的な試験結果であり、製品の性能を保証するものではありません。

<連絡先>
旭化成株式会社
パフォーマンスファブリック事業部 フィルタ営業部
金子 宝麒(ジェリー)
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