旭化成 繊維グローバル
産学連携プロジェクトGlobal Academia-Industry Collaborations

HOME > 旭化成 繊維グローバル産学連携プロジェクト > 産地の学校ベンベルグラボ > 未来を担う学生とのコラボレーションがスタート!

ベンベルグ® ラボ スタート!

<ベンベルグ>ラボの第1講がはじまりました。 テーマは「イントロ講義 なぜ、産地の学校が<ベンベルグ>に注目したか?」です。 。

大学生、ファッション専門学校生、社会人、産地の学校の修業生と、いろいろな経歴を持つ受講者15人が集合。共通点は、普段知ることのできない<ベンベルグ>の生産背景に触れられる、この貴重で稀な機会に興味を持ったところです。そしてなにより服が好きだ、テキスタイルの知見を勉強したいということ。様々な立場の人間が集まり同じ目的を共有する異種混合感がこのラボ最大の魅力であり強みと言えます。

そもそも<ベンベルグ>はどのような素材であるかを宮浦さんから説明がありました。<ベンベルグ>は、当社が80年以上にわたり生産している再生セルロース繊維・キュプラのブランド名。コットンリンターと呼ばれる本来繊維としては使用されないコットンの種のうぶ毛部分を原料に、化学と技術の力で上質な繊維として生まれ変わらせているということ。この<ベンベルグ>を製造するメーカーは世界でも当社のみで、世界で生産される繊維総量のわずか0.02%という非常に稀少性の高い素材であることが説明されました。

今回の<ベンベルグ>ラボを通して、学んだことをそれぞれが思い描いたビジネスプランや将来設計、新たな提案を最終講義のプレゼンテーションで、発表する予定です。

宮浦さんから配られた教科書を見ながらテキスタイルの製造工程や専門用語、織物や編物の機械について、染色や混率などの基礎的な知識の講義がありました。

次に、当社が用意した実際の<ベンベルグ>のサンプル生地を皆が見て触りながら、富士吉田、桐生、尾州など産地ごとの特性の解説がありました。 短繊維と長繊維の違いから、同じ工程でも地域によってさまざまな特色があることなど。そしてこの違いこそが、強い日本の繊維産業構造を作ったというお話でした。マニアックながらも面白いお話です。

最後には、当社マーケティング室の佐藤健二郎から<ベンベルグ>についての詳しい解説がありました。その後の質疑応答では受講生から本格的な質問が次々と寄せられ、当社の熟練の技術者でも答えに戸惑う場面も。受講生の好奇心の高さとあつい気持ちを聞けたところで、気がつけば終了の時間がきていました。 第2講へ向けて、「市場リサーチ」の課題が出て、初回講義は終了となりました。

TOPページに戻る

PAGE TOP