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ベンベルグ® ラボ 第6講
~「発表会」講義の成果をプレゼンテーション~

コットンリンターを原料とした再生セルロース繊維<ベンベルグ>をテーマに開催された、<ベンベルグ>ラボ。昨年10月から始まった同プログラムもいよいよ最終講を迎えました。参加された15名の受講生は、富士吉田産地への視察や延岡のベンベルグ工場の視察などを通して、当社のサステナブル素材<ベンベルグ>の生産背景を存分に学んでいただきました。

~学びを通してアウトプットするプレゼンテーションの意義~

成果発表会となる<ベンベルグ>ラボ第6講・最終プレゼンテーションが、2月16日に神保町の日本ファッション協会で開催されました。 「ラボでインプットした学びを各自のフィールドを通して咀嚼し、それぞれが思い描くビジネスプランや将来設計、新たな提案を最終日のプレゼンテーションでアウトプットする。それこそがこの<ベンベルグ>ラボの目的です。」と、産地の学校主宰・宮浦晋哉さんが初回の講義で話された通り、まさに今回の最終講義は半年間にわたる学びの集大成。これまでの講義で学んでいただいた目に見えない経験や知識を、プレゼンテーションという"形"に置き換え、自分自身の成長を心ゆくまで実感して欲しいと思います。さらに、仲間たちの"異なる意見や視点"に触れることで、成長はより加速していくのだと思います。
開始時刻が近づくにつれて、和やかだった会場の雰囲気も徐々にピリッと引き締まり、受講生のみなさんの表情も真剣そのもの。それだけ真摯に<ベンベルグ>と向き合い、今日のプレゼンに取り組んでいただけたのかと、嬉しさと同時に改めて本プログラムの意義を再認識させられました。

~個性が炸裂した最終プレゼンテーション~

14時30分いよいよ最終プレゼンテーションが始まりました。スライド資料を見せながらの説明にとどまらず、今回のために製作した服のサンプルを披露する人、デザイン画を描きイメージを伝える人、演出にBGMを取り入れた人など、その伝え方や視点も三者三様。多彩なアイデアが次々と披露されました。なかには漫才をする受講生も登場するなど、その発想力と表現力に驚かされるばかりの最終プレゼンテーションとなりました。
今回発表された内容は要約すると3つのカテゴリーに分類されました。
1.ベンベルグの特性を活かした新規ブランド事業の提案。
2.SNSを中心とするメディアを使った情報発信。
3.産地の活性化に繋がる生地開発とその仕組みづくり。
全てのプレゼンテーションが終わり、気がつけば終了予定時刻の17時をオーバー。時間があっという間に感じられるほどに痺れる2時間半でした。

プレゼン終了!受講生たちの思い

受講生のみなさんに今回のプレゼンテーションと、また<ベンベルグ>ラボについてのご意見をうかがいました。

<鈴木惟士さん・大学生>
今日はみなさん気合の入ったプレゼンをしていたのでとても刺激になりました。6回の講義を通して、全てが体験したことの無いことばかりだったので、新しいモノとのふれあいや、知識が得られたことが良かった。また、旭化成さんやラボメンバーとの出会いを通して、僕たちの活動を知ってもらえたことも大きいです。

<伊藤さん・学生>
今回<ベンベルグ>ラボを受講して本当に良かったと思っています。入った当初は繊維産業について知らないことも多かったのですが、一から生産背景を知ることができて、いろんなことが刺激になりました。

<八代さん・学生>
プレゼンはとにかく緊張しました。みなさん自分とは全く違うことを考えられていて、そういう視点もあるんだなと気づくことも多かったです。ラボに関しては、<ベンベルグ>を知れたことが私にとって大きかった。知ることで世界も広がるし可能性も広がっていくと思います。凄くいい機会となりました。

<森口さん・学生>
社会人を経験されている方のプレゼンは、マーケティングやお金のこと、コンセプトの組み立て方などよく考えられていて、人への伝え方についてとても勉強になりました。ラボは、これまでひとつの素材にフォーカスすることがなかったので、ここに異素材を組み合わせたらどうなるのか、染色するときに、素材の組み合わせによって色の差が出て面白いんじゃないかとか、頭のなかでいろいろな妄想が駆り立てられ、いい経験になりました。

<大場さん・学生>
みなさんプレゼンに関しての組み立てかたがうまくて、<ベンベルグ>ラボで学んだことと、これまでに自分で経験して来たことを混ぜ合わせながらプレゼンされていたのが凄いと思いました。

選考結果発表!

全員入賞でもおかしくないくらい、どのプレゼンテーションも高いクオリティで審査は困難を極めました。そしていよいよ審査結果の発表。「みなさんお待たせしました。審査の結果今回は、特別賞、旭化成賞、産地の学校賞の上位3名を選ばせていただきました。」と宮浦氏。そして以下、各賞の受賞者が発表されました。

特別賞 「Bemberg×カリビアンファッション」佐々木茉裕さん

旭化成賞 「土に還ろう」鈴木一生さん

産地の学校賞 「ベンベルグ×産地~撚糸から作る新しいベンベルグ生地の研究~」森口理緒さん

<ベンベルグ>ラボにとって賞は一つの結果にすぎません。本当に大切なことは、この半年間に及ぶ貴重な機会を通して得た経験や出会いを、受講生のみなさんが今後の活動にどう活かし広げていくかです。今回のラボで得た宝物を胸に一歩ずつ前に向かって進んでください。今後のみなさんのご活躍を心から願い見守りたいと思います。半年間お疲れ様でした。

ラボが終わって

審査終了後、関係者の方々からコメントをいただきました

<産地の学校主宰 宮浦さん>
今日でプログラムの最終日となりますが、これで終わりということではなく縁は切らさずに、産地の学校としても今後ご一緒できることがあれば積極的に絡んでいきたいと思います。ありがとうございました。

<一般社団法人 日本ファッション協会 日根野哲也さん>
旭化成さんという大きな会社の方々の前でプレゼンできる機会は滅多にありません。この貴重な体験をぜひ今後の仕事に活かして頑張ってください。

<旭化成マーケティング室室長 近野哲>
みなさん本当にお疲れ様でした。今回は普段行う企業の面接とは違う視点でそれぞれの賞を決めさせていただきました。産地の学校賞は、生産者や産地への向き合い方というところで賞にふさわしかった。旭化成賞は、作り手と消費者側との橋渡し的な要素がプレゼンに反映され、さらに生産ロスなどの内容も盛り込まれていて、非常に旭化成らしいという視点で評価しました。また、その二つに当てはまらない、マーケットインから発想した提案ということで特別賞を選ばせていただきました。ですが、今回の選考に優劣はありません。そして今後も、これまでと変わらず旭化成として責任を持ってみなさんのバックアップをしていきたいと思っています。非常にインスパイアされることの多い一日となりました、ありがとうございました。

<旭化成マーケティング室 入江桂子>
みなさん興味を向ける分野が違うなかで、<ベンベルグ>をどう活かすのか。そこを考えることが今回一番大事だったと思います。私たちも皆さんから学ぶことが多かったです。お疲れ様でした。

<旭化成マーケティング室 富川智子>
旭化成と受講生がどちらに側にも依存することなく、お互いのやりたいことを率直にディスカッションすることができてよかったです。みなさんのプレゼンからは、<ベンベルグ>のことをたくさん考えてくれたことが伝わり、感動して泣きそうになりました。

<旭化成マーケティング室 佐藤健二郎>
消費者の皆さんにとって<ベンベルグ>の認識度がまだまだ低いと改めて教えられる機会となりました。生産者としてではなく、消費者の視点でもっと<ベンベルグ>を知っていただけるような活動を今後していきたいと思います。

<旭化成マーケティング室 瀬戸良成>
色々皆さんと話をさせていただいて、私自身もインスパイアされることが多い半年間でした。今後とも皆様と繋がっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

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