2002/08/01

「ファイネックス」の開発についてを掲載いたしました。

2002年7月31日

「ロイカ」を使用した立体編物「ファイネックス」の開発について

旭化成せんい株式会社は、スパンデックス繊維「ロイカ」を使った世界初のストレッチファブリック「ファイネックス」を開発しましたので、 お知らせいたします。

1.背景と経緯

 現在、旭化成はスパンデックス繊維 「ロイカ」 の高機能化をはかり、他の追随を許さない差別化原糸群の開発を行っておりますが、
お客様のニーズに応え、スパンデックスの加工技術についても積極的に開発を進めてまいりました。
特に 「ロイカ」 と ポリエステル との混用品染色において堅牢度を高める "旭ER加工" 技術、「ロイカ」 使いの生地について経緯の 伸縮バランスを巧みにコントロールした 「ニューエブリボディ」 技術等、業界に先駆けて多くの加工技術を開発し、お客様に提供しております。
このように当社が蓄積してきたスパンデックス加工技術と 「フュージョン」 に代表される立体編物技術を活かし、この度、「ロイカ」で空隙を 形成した世界初の立体編物 「ファイネックス」 を開発いたしました。

 「ファイネックス」は、「ロイカ」ベアー糸を使用することで、従来の立体編物にはない 伸縮性とソフト感・独特の弾力風合い を 実現できるため、立体編物が資材分野だけでなく、 直接肌に触れる用途 にも展開できるようになりました。 さらに「ロイカ」サブブランド糸(高機能糸)を使用することで バリエーションに富んだ機能を付加する ことが可能となります。 当社は、鋭意市場の開拓を進めるとともに、お客様にもこの技術を提供してまいります。

2.編構造の特長
 「ファイネックス」は、表裏二枚の編地を 「ロイカ」 ベアー糸 で柱状に支えることにより、中間層に厚さ2〜3ミリのスペース を確保した立体構造をしています。 さらに 「ロイカ」 ベアー糸の量を絞り込めば、表裏二枚の編地 を 「ロイカ」 ベアー糸で貼り合せた状態になり、糸量を調整する ことで、立体から平面まで多様な変化を付けることができます( 特許7件出願)。
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3.「ファイネックス」の特長
① 伸縮性と厚みにより、熱成型性(モールド成型)が抜群で、モールド成形後の変形に対する回復力と反発力に優れ、 保形性も良好です。しかもボリューム感の割りに軽量で、厚み方向の圧縮回復性に優れています (特に繰り返しや長時間圧後のヘタリはありません)。
② 表裏二枚を貼り合せた平面状の編地ではストレッチバランスを格段に向上させることができます。 また、表裏二枚の生地の素材を変えれば完全なリバーシブルの編地となり、様々な機能をミックスしたストレッチファブリックを作ることができます。
③ 編地表面が滑らかでソフト感があり、独特の弾力風合いをしています。
④ 通気性に富み、蒸れにくい素材です。

4.適用分野

 柔軟性・弾力性と伸縮性に富み、直接肌面に使用できることから、衣料用(インナー・スポーツ・アウター用途)・衣料副資材・ 生活資材分野(サポーター等メディカル用途)・一般資材分野(靴材用途)等幅広く展開できる新しい材料です。

5.今後の展開

当面は用途開発促進のため、チョップで生地供給をいたしますが、順次、ライセンス契約によりお客様へのノウハウ移管を行い、 多方面での展開を計ってまいります。

以上

  ※「 」は旭化成せんいの登録商標です。

<お問い合わせ先>

     ロイカ事業部 ロイカ生産業務室       Tel. 06−6347−3540

              インナー・レッグ素材営業部 Tel. 06−6347−3547
<ご参考>
「ファイネックス」と他の主要構造体との性能比較

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