イマドキの共働き家族とは?

親のサポートもちゃっかり受ける。妻の親なら7割が支援:25年の変化 親のサポート編

1.「親を頼るべきでない」は少数派に

2012年 親の協力・支援(妻の親)
夫の親であろうが、 妻の親であろうが、 上手に協力を得る。

共働きで子育てをする夫婦の、親から受けるサポートについての意識、実態はどう変わったのでしょうか。
調査では、かなり多くの夫婦が親の協力・支援を受けて生活している実態が浮かび上がってきました。その割合は、夫の親より妻の親、親世帯との距離が遠居より近居の方が高くなる傾向があります。
(2012年「子育て期共働き家族・専業主婦家族調査」)
たとえば近居の親からの支援を見てみると、日常的な子どもの世話は夫の親で22.3%が、妻の親では43.2%が協力してもらっています。
また緊急時の子どもの世話に至っては、夫の親でも半数近く、妻の親なら7割を超える割合で協力をしてもらっているのです。

さらに、親の協力・支援に対する意識はというと、1991年の調査では「親を頼るべきでない」と答えた人が近居でも3人に1人、遠居では半数近くにのぼったのに対し、2012年には近居では夫の親で約2割、妻の親だと17.3%と少数派に。
これらの結果から、夫の親・妻の親にかかわりなく、状況に応じて協力を上手に得て、何とか共働きと子育てを乗り切ろうとする家族像が見えてきます。

親の協力、支援に対する意識

2.「親と近くに住みたい人」が増える

日常における妻の親の援助(子どもの世話をする)

博報堂生活総合研究所の「日本の家族25年変化 3.11後の家族の潮流考察 2013.9」によれば、親との同居や近居について聞いた調査では、この25年で「別居して生活するが近くに住みたい」が圧倒的に増えています。
近居のメリットの一つに、親の援助を受けやすいことがあげられますが、実際に日常的に自分の親に子どもの世話をしてもらっている妻が4割以上に達し、この割合も25年前より大きく増加しています。
近くに住む親も巻き込むかたちの、ネットワーク家族化が進んでいるのかもしれません。

親との同居意向

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