1.節約したい家事時間、充実させたい家族との時間
「節約したいと思う時間」に関する調査で、昔も今も妻は「家事」をあげる人が多くなっています。
昔と今の違いは、昔は夫で家事をあげる人がほとんどいなかったこと。つまり、家事をやっている夫自体がほとんどいなかったと考えられます。(1992年 DEWKSnet調査)
そしてフルタイム世帯の妻も昔は、たとえば「夕食作り・後片付け」の時間を節約したいという人が一番多かったものの、その割合は4人に1人と、多数派ではありませんでした。これは、昔の妻はたとえフルタイムワーカーでも、食事作りに手を抜いてはいけないという意識があったためでしょう。
現在では半数近くの妻が夕食作り・後片付けの時間を節約したいと答えていて、掃除、洗濯もそれぞれ高い割合になっています。
ここで注目したい変化は、フルタイム世帯では掃除、洗濯をあげた夫が大きく増えたことにあります。
かつて「家事の合理化」は妻の問題だったのが、今や夫の問題にもなったわけです。
夫婦共に生活のタイムマネジメントを必要とし、生まれた時間を家族のコミュニケーションに使いたいという意識が見られます。