心地よく健やかに住まうこととは?

くらしの豊かさは「いごこち」のよさで決まる。心地よい場所に人は移ろう。

建物の基本性能は心地よい住まいの条件

心地よく住まうために大切な7つの機能

住まいの「いごこち」「心地よさ」にとって大切なことは、調査の結果、同等かそれ以上に、住宅の基本性能に重きをおく人が多いことがわかりました。
基本性能とは言うまでもなく、耐火・耐震性や断熱性、そしてアフターサービスやメンテナンスといった、建築そのものの信頼性を担保する機能のこと。
こうした基本性能があったうえで、家族と過ごす、屋外で楽しむ、風・光を取り入れるなどの要因をバランスよく備えた住宅が、心地よいといえるのでしょう。

多くの人がいごこちよいシーンは「外を眺める」「食べる」「ぼーっとする」

住まいの居心地のよさを
もたらす3つの要件

住まいの中でのいごこちのよさは、何によってもたらされるのでしょうか。
調査の結果、多くの人が感じる居心地のよさは「くつろぎ感」「充実感」「一体感」に分類されることがわかりました。
そしてそこには、「家族やペットとのイベント・遊び」の要素、「一人での趣味・娯楽」の要素、「庭・緑・自然の景色」の要素、「陽当たり・採光」の要素が関係しています。

居心地因子

なお、いごこちがよいと感じるシーンの第一位は「外を眺める」でした。いごこちのよさを得るには、リビングから庭やベランダの自然(緑や生き物)を眺めるというように、外の眺めが大きなポイントなのです。
続いて、第二位は「食べる・食事する」、第三位は「ぼーっとする」です。「食べる」ことは、毎日の営みで家族をつなぐ大きな接点ですね。一方で「ぼーっとする」ような一人の時間も貴重な時間。居心地のよさは、自然とのつながり、家族とのつながり、一人の時間を上手にバランスさせて成り立つもののようです。

居心地がよいと感じるシーンの行為別頻度

季節や時間によって、心地よい場所に人は移ろう

居心地のよさは、前述のように「庭などの景色」「陽当たり・採光」と関係が深いのですが、住まいの中では、季節や時間によって、差し込む光や風、窓からの眺めなどが刻々と変化しています。その変化のなかで、きっと心地よいと感じられる場所も変化をしていることでしょう。しかし、一方で現代日本の住まいの多くは、リビング、ダイニング、個室などの用途が固定され、心地よさを求めて過ごす場所を気軽に変えることができません。
私たちは、住まいに複数の心地よい居場所が用意されているならば、季節や時間帯によって、人は気に入った居場所を選んで移動するのではないか・・・と考え、実験で確認することができました。
「心地よい場所は季節や時間によって変わり、そこに人は移ろう。」季節や時間でいごこちのよさを求めて移ろえるプランニングをすることが、豊かな住まいに求められるといえます。

家族でたべる場所の選択結果一覧

眺めの良さがポイント!

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