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AsahiKASEI旭化成ホームズ株式会社


News Letter  
 

平成23年7月15日
旭化成ホームズ株式会社

 
 
ペット共生に関する研究結果を踏まえた住まいづくりガイド
「ノマDOで実現する ひともペットも健康に暮らせる家」を制作
〜 ひともペットも自然の一員です。〜
 
 
   旭化成ホームズ株式会社 くらしノベーション研究所(所在:東京都新宿区、所長:熊野 勲)では、平成10年に発足したペット研究会を中心に12年以上にわたり続けてきた研究結果などを踏まえ、住まいづくりガイド「ノマDOで実現する ひともペットも健康に暮らせる家」を制作しましたので、お知らせします。
  平成20年に同研究所が行った「ペットと住居環境調査」では、8割以上が室内飼いであり飼い主の心配事はペットの健康問題が多数を占めているという、ペット飼育の現状が見えてきました。これは、エアコンなどの設備機器により一定に保たれた住環境の中で暮らすことが多く、日常的に自然環境に接する機会が少なくなった、私たち現代人が抱える問題とも共通する課題と言えます。本ガイドはこのような現状に鑑み、「ひともペットも自然の一員です。」というキャッチフレーズの下、光や風など自然の恵みを上手に取り入れることで、ペットが心地よい居場所や飼い主とのコミュニケーションを求めて自由に移動する「ノマDO」を促し、ひともペットも健康で快適に暮らせる住まい方を提案しています。
   本ガイドは、ペットと住まう家づくりを検討されるお客様に向けたツールとして当社の営業担当・設計担当などが使用するとともに、広く一般に役立ててもらうために当社くらしノベーション研究所のウェブサイト(https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/kurashi/index.html)でも一般公開します。

※「ノマDO」とは、ペットにとって心地よい環境、ペットが健康に暮らせる家について、オーナーの視点とペットの行動という視点から考えた時に浮かび上がった新たなテーマです。「ノマDO」とは、ペットが屋内における環境のよい場所を求めてその「場」に移動する「ネコ的行動」と、飼い主たちとのコミュニケーションを求めて居場所を決める「イヌ的行動」を総称して表すために、「NOMAD(遊牧民)」と「DO(行動)」を組み合わせた造語です。ペットが健康に暮らすには、ペットにとって居心地よい場所があり、ペットが「ノマDO」できる家であることが大切です。
 
  I.背景  
   核家族化や少子高齢化の進展に伴い、ペットを家族の一員と捉えるペット共生社会という意識が高まりつつあった平成10年、当社では「ペット研究会」を発足(現在はくらしノベーション研究所の研究員が兼任)し、ペットと住まいに関する調査・研究活動を行ってきました。
   商品面では、業界初のペット共生戸建住宅「ヘーベルハウス プラスわん・プラスにゃん」を平成12年に発売、更に平成15年には近隣や来訪者などへの配慮といったペットの社会性に鑑みてリニューアル発売を行うなど、ペット共生住宅の分野では先駆的な提案を続けてきました。賃貸集合住宅においても、単なるペット可ではなく入居者全員がペットを飼うことを前提としたペット共生型賃貸住宅商品「ヘーベルメゾン プラスわん・プラスにゃん」を平成18年に発売、オーナーにも入居者にもともに好評を博し、多くの受注実績を上げています。このペット共生型賃貸住宅事業を更に本格的に展開するため、建物や設備などのハード面に加えてソフト面やサービス面も強化し、本年6月20日よりリニューアル発売をしました。
  当社がペット研究会を発足してからこれまでの約12年の間に、ペットを飼うための住まい環境は著しく向上してきました。その一方、ペットの長寿化と室内飼育化が進む中、ペットの運動不足や生活習慣病といった新たな心配事がペット飼育における課題となりつつあります。
   従来から当社では、「+NEST(プラスネスト)」や「F.lower living(フラワーリビング)」など家族のつながりやコミュニケーションをテーマとした商品提案を積極的に行うとともに、特に都市における賢く快適な暮らし方として「光や風など自然の恵みを活かす心地よい住まい」を提案してきました。今回は、ペット共生住宅においても「自然の恵み」を取り入れることによりひともペットも健康で快適に暮らせ、お互いにコミュニケーションが取りやすい住まいづくりにもつながるのではないかと考え、その手引きとなる住まいづくりガイドを制作しました。
 
  II.ガイドの主な内容(コンテンツ)  
  ◆はじめに:ペット共生の新たな視点「ひともペットも自然の一員」
 1.ペット共生住宅「プラスわん・プラスにゃん」の変遷
    1)ペットは家族の一員(2000年10月)
    2)ペットも社会の一員(2003年8月)
    3)ひともペットも自然の一員(2011年5月)
 2.「ペットと住居環境調査」の概要
 3.12年間の研究活動から見えてきたこと:長い人生を一緒に過ごす仲間だから、ペットの健康が重要に
    1)ペットへの関心・心配は「健康」「病気」
    2)ペットにも「生活習慣病」が増加
    3)減らない「ペット医療費」、高まる「ペット医療保険」への関心
◆ペット共生住宅の新テーマ:ペットが健康に暮らすには「ノマDOが大事」
 1.オーナーの考えるペットにとって心地よい環境とは?
   1)「自分(ペット)の居場所がある」ことが、犬・猫共通のTOP
   2)犬は「通風がよい」「家族と過ごせる」、猫は「日当たりがよい」「家の中を自由に動き回れる」ことが重要
 2.ペットの行動から見える心地よい環境とは?
    ・ペットの行動に見る心地よい環境のキーワードは「隠れ家」と「(家族や屋外との)つながり」
 3.居心地のよい複数の場をノマDOできる家が、ペットが健康に暮らせる家
◆ペットが健康に暮らせる家で実現すること:ペットの健康によい家は「ひとにもよい家」
  ・ペットにとって今の家の問題点は?
   1)今の家(環境)の問題点は「外に連れ出せない(行けない)」「運動できない」こと
   2)留守時の配慮は夏場の「空調」に関することが多い
   3)約4割の人が「多い」と回答、水道光熱費だって結構かかる
   4)冬場の寒さ対策は「設備」に頼らない方が半数近くいる
   5)問題解決のヒントは「設備に頼り切らない」家のあり方にある
   6)ペットの健康によい家は「ひとにもよい家」
   7)ペットの健康によい家は「省エネにもつながる」
◆ペット共生住宅の新提案:ノマDOで実現する「ひともペットも健康に暮らせる家」
 1.季節や時間に合わせた居場所をつくり「室内にもっと自然の刺激を取り入れましょう」
   1)ペットのために通風と日差しなどの温熱を配慮
   2)床材多種使いコーディネート:ペットのための温熱環境を支援
 2.気分に合わせた居場所をつくり「ペットの寛ぎと運動を促しましょう」
   1)犬間・猫間の拡充(室内飼い支援)
   2)犬のお散歩支援
   3)内猫の屋内運動支援
 3.問題を解決する「ノマDOできる」プラン例
  ・設備に頼り切らない屋内環境の実現と運動の支援で、ペットの健康を守る
 
  以上  
 
<本件に関するお問い合わせ先>
〒160-8345 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル
旭化成ホームズ株式会社 広報室
(電話)03-3344-7115 (FAX)03-3344-7050
(メール)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp