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AsahiKASEI旭化成ホームズ株式会社


News Letter  
 

平成24年10月15日
旭化成ホームズ株式会社
旭化成不動産レジデンス株式会社

 
 
「しぜんごこちの家」を体感できるモデルハウス
「街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン」オープン
 
 
 旭化成ホームズ株式会社くらしノベーション研究所(所在:東京都新宿区、所長:松崎昭夫)は、“自然の心地よさを楽しみながら暮らす”ことを提案する「しぜんごこちの家」のモデルハウスを、平成24年10月20日(土)にオープンします。
 同モデルハウスは、旭化成不動産レジデンス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:渡辺衛男)が開発している「アトラス上大岡」の戸建街区に建設され、「街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン」として旭化成ホームズがヘーベルハウスの新築請負受注活動に使用した後、建売住宅として販売される予定です。
 


「街かどヘーベルハウス」とは、当社が取り組むモデルハウス形態の1つです。住宅地などに敷地を購入し、その敷地条件・周辺環境などに合わせて設計した実売ベースのモデルを建設し、一定期間一般公開した後に建売住宅として販売する取り組みです。

街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデンの展示・公開終了時期・販売時期は未定です。ご見学などの際は事前に現地担当者にご確認ください。

  1.「しぜんごこちの家」とは  
   「しぜんごこちの家」とは、「都市にある自然を上手に取り入れることで、心地よい暮らしを生み出していく家」というコンセプトで「くらしノベーション研究所」が提案する、都市における新たな住まい方です。かぜ、ひかりなどの自然を取り入れるために従来の家のつくり方とは大きく異なる発想の転換をし、住まい手自身が積極的に都市の自然に近寄り、関わることができる仕掛けを提案しています。このような家づくりのポイントを「自然をとりいれる」「自然にあわせる」「家族を自然につなぐ」という3つの言葉で表現しました。
 

(1)自然をとりいれる


 従来から当社は都市部を中心に住宅事業を展開していますが、特にこの数年来の傾向として、都市の住宅でももっと自然を身近に感じる暮らしがしたい、という要望が強まっているように感じます。
 屋内に豊かな風を通すために、従来の家のつくり方でよくある水回りを北側に集めて建物に「裏側」をつくるような発想を止めて、あえて奥まった部分に居場所となる「奥の間」を設けることで風の通り道を確保します。廊下が各部屋によって閉ざされがちな個室階でも、風の入口と出口を確保した「風の廊下」を設けることで、他の個室を経由しなくても各部屋に風を通せるように設計します。
 光についても、時々刻々と位置を変える日差しを楽しむ窓辺のスペース「窓の場」をあちこちに設けておくことで、陽の移動に対応して動ける居場所が確保されます。また、陽の光が直接が当たる場所だけではなく、「奥の間」の北側窓から入る反射光や拡散光など、柔らかい明るさを楽しむ居場所も大切な要素です。
 このように風や光の特性を捉えた設計上の工夫をしておけば、都市の住宅にも自然を取り入れることは十分に可能です。


(2)自然にあわせる


 都市の住宅でも設計上の工夫により風や光を取り入れることはできますが、当然ながらそれらは時刻や季節によって常に状況が変化していきます。都市の家で自然を楽しむには、常に陽当たりや風通しのよい場所をつくろうとするのではなく、住まい手の方が心地よい居場所を選んで移動するという発想の転換が必要です。当社では、住まい手が自然のリズムに合わせて心地よい居場所を求め移動するそのような行動を「移ろ居(うつろい)」と名付けました。
 「しぜんごこちの家」では、窓辺のベンチや床上げタタミ室などの段差を利用した空間など、多様に使える心地よい居場所をたくさん設けておくことで、自然に合わせて心地よい居場所に移動する「移ろ居」を行いやすくしています。


(3)家族を自然につなぐ


 心地よい家では、家族それぞれが様々なことをして過ごすために、家族が集まるスペースだけでなく「一人で過ごせる居場所」も上手に用意することが必要です。家族が顔を合わせながら一緒に過ごすだけでなく、直接姿は見えなくても気配を感じられる距離感で過ごすことも一種の家族の団らんと言えます。そのためには「見える場」と「隠れる場」という多様な空間づくりが必要です。
 心地よい居場所をたくさん設けた「しぜんごこちの家」であれば、明るさや温熱環境などとともに家族との距離感をも自由に選びながら、いくつもの居場所を使い分け「移ろ居」をすることができます。自然を取り入れ、自然に合わせて暮らすことができる「しぜんごこちの家」は、ほどよい距離感で家族を自然につなぐ家でもあります。

  2.「しぜんごこちの家」の取り組み経緯  

(1)産学共同研究会「ひとと住環境研究会」


 当社では、ひとの健康と心地よさを両立させる住環境のあり方(真の快適)を研究するため、平成18年から東京都市大学(当時・武蔵工業大学)との産学共同研究会「ひとと住環境研究会」を発足させ、共同研究を行いました。平成21年に発表した同研究会の研究報告において、季節や時刻に合わせ心地よい場所を求めて居場所を変える行動を「移ろ居(うつろい)」と名付け、自然のリズムに寄り添い結果的に省エネルギー・環境負荷低減にもつながるライフスタイルとして提唱しました。
 この時の発表では、研究結果の報告とともに、「移ろ居」を行いやすくする様々な工夫を凝らしたコンセプトハウスを建設しました。このコンセプトハウスは「街かどヘーベルハウスつくば吾妻」として社内外に広く公開し、実際に「移ろ居」行動を促進するために必要な条件などの研究・実証実験に活用しました。


(2)小冊子「しぜんごこちのくらし」「しぜんごこちの家」


 当社ではその後、現・くらしノベーション研究所を中心に、自然のリズムに寄り添う「移ろ居」行動を基本とする暮らしについて研究を続けてきました。特に昨年は、東日本大震災後の節電意識の高まりもあり、全国の皆様が暮らし方を見直す一助にしてもらうための小冊子「しぜんごこちのくらし」を7月に発行・配布しました。
 更に本年7月、上記冊子で提唱した暮らし方を個々の建築計画に実際に取り入れてもらえるように、具体的な設計ノウハウをまとめたヘーベルハウスプラン集「しぜんごこちの家 コンセプト&プランブック」を発刊しました。
 「しぜんごこちの家」の普及にあたっては、このプラン集を使っての提案とともに、一定期間の展示・公開後に建売住宅として販売するモデルハウス「街かどヘーベルハウス」での建設を予定しています。街かどヘーベルハウスは、実際の敷地条件や周辺環境に即して設計されるため「しぜんごこちの家」の心地よさを実際に体感してもらうことができます。これまでに「しぜんごこちの家」として建設された街かどヘーベルハウスは愛知県名古屋市に1棟あり(街かどヘーベルハウス広路本町)、今回の「街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン」が首都圏では初の事例となります。


3.「アトラス上大岡」について  
   「アトラス上大岡」は、旭化成の旧社宅・グラウンド跡地(神奈川県横浜市)において旭化成不動産レジデンスが建設しているマンション・戸建の一体開発プロジェクトです。戸建街区「アトラス上大岡ガーデン(総区画数33区画)」とマンション「アトラス上大岡ヒルズ(総戸数139戸)」から構成されています。
 開発コンセプトとしては、落ち着いた住宅街が広がる丘陵地の高台立地だからこそ得られる光と風の豊かな住環境を活かし、子育て世代が自然とのふれあいを感じて快適に暮らせる街づくりを目指しています。マンション居住者も含め街全体の人が気軽にくろげる緑地公園を戸建街区に設置したり、街全体で設けた緑地協定により美しい緑の景観を一体となって管理するなど、美しい緑の景観や自然とのふれあいによる街の価値の維持・向上を図っています。
 また、住戸設計においてもくらしノベーション研究所の知見を活かした自然の恵みを取り入れる心地よい暮らし方を提案するとともに、戸建街区の全住戸に太陽光発電システムを搭載するなど、設備機器と暮らし方という両面から自然の恵みを活かした心地よい街づくりを目指しています。
 このようなアトラス上大岡における住まいづくり・街づくりのあり方と、くらしノベーション研究所が提唱する自然の恵みを取り入れ心地よい暮らしを実現する家づくりの考え方が合致することから、今回ここに「しぜんごこちの家」のモデルハウスを建設することとしました。

  4.「街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン」の概要  
 
(1)
名称
街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン
(2)
住所
神奈川県横浜市港南区東芹が谷2-4-1
(3)
1階床面積
77.24m2(23.3坪)

2階床面積

52.79m2(15.9坪)

延床面積

130.03m2(39.3坪)
(4)
見どころ

しぜんごこちの家のプランニングのポイントである以下の6つの視点から、モデルハウスの見どころをつくり込んでいます。



①みんなの居場所・それぞれの居場所



②表の居場所・奥の居場所



③窓辺で集う・窓辺でくつろぐ



④見える場・隠れる場



⑤小さな環・大きな環



⑥つなぐ段差・くつろぐ段差
(5)
問い合わせ先

旭化成不動産レジデンス株式会社 03-3344-7117
 
  以上  
 
<本件に関するお問い合わせ先>
〒160-8345 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル
旭化成ホームズ株式会社 広報室
(電話)03-3344-7115 (FAX)03-3344-7050
(メール)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp
 

【街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン 平面図】








1階
2階


【街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン 外観写真】





【街かどヘーベルハウスアトラス上大岡ガーデン 室内写真】