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AsahiKASEI旭化成ホームズ株式会社


News Release

平成25年7月8日
旭化成ホームズ株式会社



複数台のピロティーガレージを備え、2階リビングに連続する
ラウンジデッキのある中部地区向けの3階建ての住まい
「ヘーベルハウス フレックス ラウンジデッキのある家」を発売


 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:平居正仁)は、中部地区の都市型敷地の特性と複数の車を所有する生活様式に着目して開発した「ヘーベルハウス フレックス ラウンジデッキのある家」を都市型3階建て住宅のトップブランドである「ヘーベルハウス フレックス」シリーズ(重量鉄骨システムラーメン構造)の中部地区向け新商品として発売します。
 名古屋市中心部をはじめとする3階建て戸建住宅が建設される中部地区の都市型の敷地は、面積が120m2程度の整形地が多く、東京を中心とする首都圏に比較して広く、複数台の車の駐車スペースが敷地内に必要になるという地域特性があります。当社がこれまで中部地区のこのような敷地に供給してきた3階建住宅の多くは、敷地の前面を複数台用の駐車スペースが占めることから、法定建蔽率60%に対して使用建蔽率に余裕を持ちながらも、庭を備えない住まいとなりがちであり、リビングも2階に設置する事例が多くありました。今回の商品では、この点に着目し、駐車場として舗装されてしまう庭に代えて、複数台の駐車スペースをピロティーとして建物に取り込み、増加した1階面積分を2階リビングと連続する大きなベランダ(ラウンジデッキ)という形で天空に開いた新たな空間を設けることを提案します。リビング・ダイニングに大開口で繋がり、周囲の視線を適度に遮りながら天空から光が注ぐ快適なこのラウンジデッキを設けることで、外部の空間と一体となった、家族が集う快適な空間を2階に実現します。これにより、従来は単に駐車スペースとして空いていたり、大型の屋根付きカーポートが占めてしまっていた敷地前面が整い、街並み景観にも貢献することが可能と考えます。大きなラウンジデッキが2階に設けられているので、屋上については太陽光発電設備にフル活用することができます。
 今回の新商品により、中部地区での3階建てトップブランドを一層強化することで、更なるシェアアップを目標にしています。モデルハウスとして名古屋市瑞穂区に「街かどヘーベルハウス」を建築し、ゴールデンウィークより既に公開中です。


Ⅰ.背景
   当社は日本初の建設大臣一般認定を取得したシステムラーメン構造による本格的3階建て住宅「ヘーベルハウス フレックス3」を昭和61年に発売し、都市型3階建て住宅のパイオニアとして高い評価をいただきました。以後、「ヘーベルハウス フレックス」シリーズとして積極的な商品展開を行うことで、「3階建てなら旭化成」という評価をいただいてきました。これまで当社では、東京を中心とした首都圏に多い比較的狭小な敷地に、光や風などの自然の恵みを賢く取り込むことで豊かな生活空間を提案する商品を多く提供して参りました。近年では、ルーバースクリーンで適度に視線を遮り、2階リビングと一体となった半屋外空間「そらのま」を提案する「ヘーベルハウス そらのま+(プラス)」や、2階の屋上に快適なプライベートガーデンと一体となった居室を提供する「ヘーベルハウス スカイコテージのある家」を発売いたしました。
 今回の提案は、これまでの都市型狭小3階建て提案に比較して、面積的に広い中部の都市型敷地の特性に合わせて開発されたものです。これにより中部地区のお客様のより細やかなニーズに対応することで、中部地区における3階建て受注の更なる拡大を期待しています。


<愛知県の弊社3階建ての傾向>
当社戸建3階建住宅の200m2以下の敷地面積分布構成
(平成24年度当社受注顧客データより)

 昨年度当社が受注した200m2(60.5坪)以下の敷地に建設する戸建3階建て住宅の敷地面積を東京都と愛知県で比較してみました。結果、図のように愛知県においては、120m2程度の敷地面積が多く、都市型の狭小敷地でも東京都に比較すると面積が大きいことがわかりました。さらに愛知県で受注した案件の計画内容を詳細に見ていくと、このような敷地の法定建蔽率が60%の地区にもかかわらず、使用建蔽率は約40%台の計画が多く、その理由は敷地内に複数台の駐車スペースを確保する為であることが分かりました。これらは、戦後の区画整理の特徴から、敷地形状が整形であることや道路幅が比較的広い住宅用地が多いこと、車社会の地域性と車を大切にする県民性により、複数台用の駐車スペースを優先的に敷地前面に確保することが多いことに起因していると推察されます。その結果として、庭のない単純な建築計画が多くなっており、屋上も太陽光発電パネルが設置されることが多いため、魅力のある豊かな空間計画がされていませんでした。
 このような現状に鑑み、中部地区の都市型狭小敷地に向けた、新たな提案をすることといたしました。
<参考>
(自動車検査登録情報協会調べ 平成24年3月末時点)

自動車保有台数
世帯当たり保有台数
愛知県
3,875,593(全国1位)
1.328台
東京都
3,070,148
0.484台(全国最下位)


Ⅱ.商品特徴

 今回の商品の特徴は、名古屋市中心部に多く見られる東京地区等と比較すると広めの都市型狭小地において、建蔽率いっぱいまで1階建物を大きくすることで複数台の車の駐車スペースをピロティーとして建物に取り込み、敷地内に庭が取れなくなる分を2階のリビングに連続し、適度に近隣からの視線を遮りながら天空から光が注ぐ大きなベランダ(ラウンジデッキ)として確保する提案をするものです。この2階ベランダ空間は、周囲からの視線を適度に遮るスカイウォールや視線を抜くスカイウォールウィンドウ、日差しをコントロールするオーニングテントなどで設えることでリビングと連続する快適な空間(ラウンジデッキ)を創り出しています。


【東接道敷地の事例】
■間口の狭い短冊状敷地の場合
 接道間口6m×奥行20m
 敷地面積120m2の事例





■比較的間口が広い敷地の場合
 接道間口10m×奥行12m
 敷地面積120m2の事例





<2階に設ける大きなベランダ(ラウンジデッキ)で新たな価値を創出>
 ラウンジデッキは、外周を高さ約1.9mのヘーベル壁「スカイウォール」で囲うことで隣接家屋など周囲の視線を遮ったり、部分的にパネル手すりやガラス窓を併用して解放感や眺望を確保するなど、周辺環境に合わせてご提案します。
 2階リビングは、全面開放可能な窓「フォールディングウィンドウ」で大きくラウンジデッキとつながれ、都市の住宅においても広さや光と風を十分に感じられます。開口部にはあえて庇をつけずリビングに開放的な光を取り入れながらも、夏には「オーニングテント」で日よけをし、屋外でありながら室内と一体となった快適な空間を生み出します。ラウンジデッキを庭として活用できることで屋上は庭としての活用ではなく太陽光パネルを全面設置できるなどの様々な価値を生んでいます。






Ⅲ.商品概要

1.
構造

重量鉄骨システムラーメン構造
2.
販売地域
愛知県、三重県・岐阜県の一部
3.
販売目標

年間100棟
4
発売日

7月20日(土)より


以上

<本件に関するお問い合わせ先>
〒160-8345 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル
旭化成ホームズ株式会社 広報室
(電話)03-3344-7115 (FAX)03-3344-7050
(メール)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp


◆プラン例平面図(街かどヘーベルハウス 汐路Ⅱ)
(所在地:名古屋市瑞穂区汐路町二丁目15番2)
今回提案の「ヘーベルハウス フレックス ラウンジデッキのある家」を、名古屋市瑞穂区にて建設、展示場として活用しています。車通りの多い国道に面し、マンションなども建つ街の中において、周囲の視線が気にならないプライベートな空間を確保するなど、ラウンジデッキの心地よさを体感いただけます。


 


  ◆街かどヘーベルハウス 汐路Ⅱ 外観・内観写真