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AsahiKASEI旭化成ホームズ株式会社



News Release

平成26年7月14日
旭化成ホームズ株式会社


30代~40代・子育て中の共働き夫婦を対象とした「妻の家事ハラ」実態調査結果を発表
共働き夫婦における夫の家事参加率は9割超に
夫の約7割が「妻の家事ハラ」を経験!
~妻が査定する「夫の家事」の時給=804円 VS. 夫の自己査定=1,008円!~
ドラマ風に再現した「妻の家事ハラ」ムービーもスペシャルサイトで公開

  旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:池田英輔 以下、旭化成ホームズ)は、  共働き家族のよりよい暮らしの有り方を長期的・継続的に調査・研究している旭化成ホームズ「共働き家族研究所」(※1)の設立25周年を機に、30代~40代の共働き・子育て夫婦を対象に「妻の家事ハラ」に対する実態調査(※2)を実施しました。また同時に、調査結果や「妻の家事ハラ」をドラマ風に再現したムービーが視聴できるスペシャルサイト「妻の家事ハラ白書」も公開します。


I.調査の背景

  共働き世帯は既に1,000万世帯(※3)を超え、若い世帯を中心にさらに拡大しています。それに伴い、夫の家事参加率も高まりを見せていますが、その一方で、家事に不慣れな夫が行う家事に対し、妻が不用意にダメ出しを してしまうといった行為が、夫の家事協力を妨げてしまっているという逆転現象も発生しているようです。
  「共働き家族研究所」では、この夫の家事協力に対する妻のダメ出し行為を、「妻の家事ハラ」と定義し、当事者へのアンケート調査によりその実態に迫りました。今回の調査では、共働き夫婦における現在の「夫の家事」参加率、「妻の家事ハラ」経験率を確認した他、夫の家事協力に対する夫・妻それぞれの評価や、具体的な「妻の家事ハラ」の内容、さらに夫が「妻の家事ハラ」を受けた時の心情など、さまざまな視点での結果をまとめ、さらに「共働き家族研究所」所長の入澤敦子からの総括も発表します。

■スペシャルサイト「妻の家事ハラ白書」:https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/kajihara/index.html/
※「妻の家事ハラ」をドラマ風に再現したムービー:【妻の家事ハラ白書】総集編
https://www.youtube.com/watch?v=5Ep3rMUWEbk(YouTube)

スペシャルサイト「妻の家事ハラ白書」 「妻の家事ハラ」をドラマ風に再現したムービー:【妻の家事ハラ白書】総集編

※1:旭化成ホームズ「共働き家族研究所」
https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/kurashi/kenkyu/dewks/index.html/
「共働き家族研究所」では有業主婦が増えつつあった1989年に初の共働き家族向け住宅「ヘーベルハウスDEWKS(デュークス)」発売以来、25年にわたって、共働き家族を取り巻く社会の変化や課題と、暮らしやすい社会の実現に向けて総合的な研究を重ねています。

※2:「妻の家事ハラ」に関する実態調査
・全国30代~40代、子育て中の共働き夫婦を対象とした、「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率調査
・全国30代~40代、子育て中の共働き夫婦で「家事ハラ」経験者を対象とした、「妻の家事ハラ」実態調査

※3:共働き世帯の増加について
総務省統計局:なるほど統計学園高等部/共働き世帯に関するデータ
http://www.stat.go.jp/koukou/cases/cat4/fact4.htm


Ⅱ.主な調査結果・主旨

<調査1:「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率>
  1. 1) 子育て中の共働き夫婦における、夫の家事参加率は9割超 (93.4%)
  2. 2) 「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割(65.9%)
  3. 3) 「妻の家事ハラ」を経験している夫婦でも、8割以上(82.2%)は「仲が良い」と回答

<調査2:「妻の家事ハラ」に関する実態>
  1. 4) 「妻の家事ハラ」発生率が高い家事は「食器洗い」と「洗濯物を干す」
  2. 5) 夫が受けた「妻の家事ハラ」の内容1位は「やり方が違う!」と指摘を受けた(42.6%)
       妻がしてしまった「家事ハラ」の内容1位は「やり方が雑!」と指摘した(40.1%)
  3. 6) 妻が査定する「夫の家事」の時給=804円 VS. 夫の自己査定=1,008円
  4. 7) 「妻の家事ハラ」を受けた時の、夫のやる気が無くなる率は約9割(89.6%)
  5. 8) 夫の家事参加意欲向上のために、妻が心掛けていること1位は「ありがとう」と言う(70.2%)

Ⅲ.アンケート調査実施概要

■調査方法: インターネット調査
■実査期間: 2014年6月20日(金)~23日(月)
■調査対象/回答者数:
・調査1:「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率
全国30代~40代、子育て中(末子6歳以下)、共働き夫婦(妻がフルタイム勤務)/1,371名
・調査2:「妻の家事ハラ」に関する実態
対象者1:調査1の回答者で、「妻の家事ハラ」を経験したことがある夫/472名
対象者2:調査1の回答者で、夫に「家事ハラ」をしてしまったことがある妻/459名

Ⅳ.調査結果

<調査1:「夫の家事」参加率と「妻の家事ハラ」経験率>
(1)子育て中の共働き夫婦における、夫の家事参加率は9割超 (93.4%)
共働き夫婦が増加していく中、夫の家事参加率はどの程度まで高まっているのでしょうか。全国30代~40代、末子が  6歳以下(未就学)、妻が1日8時間以上(フルタイム)仕事をしている共働き夫婦に、夫が自宅で家事を手伝ったことがあるかどうかを聞いてみたところ、「ある」の回答が全体の93.4%と、9割を超えました。その内訳は「よく手伝う」が47.2%、「たまに手伝う」が46.2%となり、約半数の夫は日常的に家事参加をしていることがわかりました。

子育て中の共働き夫婦における、夫の家事参加率は9割超

(2)「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割(65.9%)
夫が家事参加をしている共働き夫婦のうち、どの程度が「妻の家事ハラ」を経験しているのでしょうか。夫に聞いてみた ところ、妻から「家事ハラ」を受けたことが「ある」と回答した夫は65.9%と約7割。回答の内訳を見てみると、「必ずある(8.0%)」と「よくある(15.8%)」を合計した、高頻度経験者が全体の23.8%、「たまにある」が29.7%、「1度くらいはある」は12.4%となりました。この結果から共働き夫婦の中で、「妻の家事ハラ」が存在していることが確認されました。

「妻の家事ハラ」を受けた経験を持つ夫は約7割

(3)「妻の家事ハラ」を経験している夫婦でも、8割以上(82.2%)は「仲が良い」と回答
「妻の家事ハラ」を経験したことがある夫婦に「夫婦仲」を夫と妻それぞれに聞いてみたところ、夫は「とても仲が良い」が全体の17.6%、「どちらかと言えば仲が良い」が64.6%と全体の82.2%が「仲が良い」と回答。妻も「とても仲が良い」が26.8%、「どちらかと言えば仲が良い」が58.0%と、全体の84.8%が「仲が良い」と回答しました。この傾向は年代別(30代、40代)で比較してもほぼ同様の傾向で、「妻の家事ハラ」が必ずしも、夫婦の仲に決定的な影響を及ぼしている訳では ないことが確認されました。

あなたは妻と仲が良いですか?グラフ あなたは夫と仲が良いですか?グラフ

<調査2:「妻の家事ハラ」に関する実態>
(4)「妻の家事ハラ」発生率が高い家事は「食器洗い」と「洗濯物を干す」
「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事とは、いったいどのようなものでしょうか。夫には「妻の家事ハラ」を受けたことが ある家事の内容を、妻には夫に「家事ハラ」をしてしまったことがある家事の内容をそれぞれ聞いてみたところ、夫・妻 共に1位は「食器洗い(夫=50.8%、妻=39.0%)」、2位は「洗濯物を干す(夫=35.4%、妻=38.3%)」と同様の順位と なりました。「妻の家事ハラ」が発生している家事ジャンルは、夫・妻共に共通の家事に多いことがわかりました。

あなたが「妻の家事ハラ」を受けたことがある(妻の場合、したことがある)家事のグラフ

(5)夫が受けた「妻の家事ハラ」の内容1位は「やり方が違う!」と指摘を受けた(42.6%)
     妻がしてしまった「家事ハラ」の内容1位は「やり方が雑!」と指摘した(40.1%)
「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事の内容が確認されましたが、「妻の家事ハラ」の具体的な内容とはどのようなものでしょうか。夫には受けたことがある「妻の家事ハラ」の内容を、妻には夫にしてしまったことがある「家事ハラ」の内容をそれぞれ聞いてみたところ、夫の1位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘を受けた(42.6%)」、2位は「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘を受けた(39.8%)」、3位は「やり方が下手!と指摘を受けた(26.3%)」という結果となりました。一方、妻の回答1位は、「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘をしてしまった(40.1%)」、2位は「やり方が(妻のルールや手順)と違う!と指摘をしてしまった(36.2%)」と、1位と2位の順位が入れ替わったものの、夫と同様の回答、3位には「不経済(使いすぎ、余計である等)と指摘をしてしまった(30.7%)」がランクインしました。この結果から、妻が日常的にこなしている家事のやり方やクオリティ、ノウハウを、夫が守ってなかったり、無視してしまっていることに 起因して、「妻の家事ハラ」が発生している様子がうかがえます。

あなたが受けたことがある「妻の家事ハラ」の内容のグラフ あなたがしてしまったことがある「妻の家事ハラ」の内容のグラフ

(6)妻が査定する「夫の家事」の時給=804円 VS. 夫の自己査定=1,008円
「夫の家事」に対して、夫・妻それぞれどのように評価をしているのでしょうか。「夫の家事」を時給で換算し、評価をして もらったところ夫の査定平均は1,008円だったのに対し、妻の平均査定は夫よりも200円以上安い804円という結果と  なりました。夫の自己評価よりも妻の評価は低いことが確認されました。

(7)「妻の家事ハラ」を受けた時の、夫のやる気が無くなる率は約9割(89.6%)
「妻の家事ハラ」を受けた時の夫の心情は、どのようなものでしょうか。夫には「妻の家事ハラ」を受けた時の心情を、  妻には夫に「家事ハラ」をした時の夫の心情を想定し、やる気が上がったか、無くなったかを4段階評価で回答してもらったところ、夫は「少しやる気が無くなった」が50.6%、「まったくやる気が無くなった」が39.0%と、全体の約9割に該当する89.6%が、「妻の家事ハラ」によってやる気を無くしていることが確認されました。妻の回答も同様の傾向となりましたが、「少しやる気が無くなった」が63.6%、「まったくやる気が無くなった」が22.0%と、「まったくやる気が無くなった」の回答では、夫の方が17ポイントも高く、「家事ハラ」をした妻よりも、された夫の心情的なダメージが深いことがわかります。

「妻の家事ハラ」を受けた時のあなたの心情のグラフ あなたの「妻の家事ハラ」を受けた時、夫はどんな心情になったと思うかのグラフ

(8)夫の家事参加意欲向上のために、妻が心掛けていること1位は「ありがとう」と言う(70.2%)
妻が夫の家事参加意欲向上のために心掛けていることを聞いてみたところ、ダントツの1位は「ありがとうと言う」で実に7割以上(70.2%)の回答を集めました。2位以降は「やってくれたことを純粋に褒める(34.2%)」、3位「疲れているのに ゴメンね、と夫を気遣いながら頼む(24.6%)」、4位「二人とも同時に家事をするように役割分担する(23.5%)」、5位  「さすが!やすごい!など感嘆の表現で褒める(22.9%)」と続きました。言葉で感謝の意思を伝えたり、相手を気遣ったうえでお願いをすることが、夫の家事参加意欲に好影響を与えることを、妻がしっかり理解していることがわかりました。

あなたは、家事参加に関して夫のやる気を起こすために、していること、心がけていること、口にしていることのグラフ

  今回の調査により、子育て・共働き夫婦の中に「妻の家事ハラ」が多く存在していることが解りました。また「妻の家事ハラ」が発生しやすい家事ジャンルや、「妻の家事ハラ」の具体的な内容などが確認されました。今後も増加が見込まれる子育て・共働き夫婦が円満に生活していくためには、「妻の家事ハラ」を解消するお互いの気遣いが一つの鍵となり そうです。旭化成ホームズが展開する、共働き家族研究所では、今後も共働き家族のよりよい暮らしを実現するために  長期的・継続的に調査・研究を実施し、情報発信に努めて参ります。

Ⅴ.旭化成ホームズ「共働き家族研究所」所長の入澤敦子からのコメント

「妻の家事ハラ」実態調査結果から見る共働き夫婦事情 共働き家族研究所 入澤敦子
  「妻の(私の!?)つい口にした一言に、夫はいたく凹むのだ」というのが正直な感想だった。
しかし、結果を読み解く内に納得した。家事ハラ発生率の高い「食器洗い」「洗濯物干し」は、家事デビューの夫にとって、妻のやり方(流儀)が数多く潜み、しかも見えづらい。“雑さ”が歴然と妻の目にふれる象徴的な家事だと言える。
建築家であり日本女子大で教鞭をとる篠原教授は、シェアの定義の中で「場所・情報・モノの共有」「行為の分担・協働」を挙げている。妻の家事ハラは、情報の共有の大切さを感じさせる。それは、住宅計画でも支援すべき課題である。そこに夫婦相互で意識的に「ありがとう」の感謝で歩み寄ることで、家事ハラが家事シェア(協働)に変わっていけば幸せと思えた結果だった。
  次の調査では、夫婦合意の夫家事時給900円を目指すのが、私達研究所の役割だと言える。


Ⅵ.「妻の家事ハラ」再現ムービーについて

旭化成ホームズオフィシャルHP内のスペシャルサイト『妻の家事ハラ白書』にて、ドラマ風の再現ムービーを公開中。食器洗い、料理、掃除、洗濯・・・お手伝いをしている夫に、妻からの何気ない一言。夫の何とも言えない心情描写が見どころです。

「妻の家事ハラ」再現ムービーの画像

【URL】


Ⅶ.7月16日(水)スタートの「妻の家事ハラ白書」広告キャンペーンご紹介

◆掲出路線: JR中央線快速/JR京浜東北線 ADトレイン(各1編成)
◆掲出期間: 2014年7月16日~7月31日(予定)
◆お願い: 当広告物に関するJR東日本各駅、または駅員の方へのお問い合わせについては、ご遠慮ください。
お問い合わせにつきましては、本リリース最下部のお問い合わせ先までお願い申し上げます。

<本件に関するお問い合わせ先>
旭化成ホームズ株式会社 広報室  tel 03-3344-7115
〒160-8345 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル
(Mail)j-koho@om.asahi-kasei.co.jp
くらしノベーション研究所HP https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/kurashi/index.html/