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空き室解消のヒント!人気設備ランキング

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2014年3月 4日

空き室解消のヒント!人気設備ランキング

空き室解消の第一歩は、まず所有する物件の競争力を知ることです。その一つが設備。入居者ニーズの定番となっている設備は整っているのか、確認する必要があります。またどんな設備が人気あるのか、最新ニーズを知ることも大切です。そして、足りない設備があれば設備投資をすることで競争力もアップすることができるでしょう。今回は「入居者に人気の設備ランキング2013」(全国賃貸住宅新聞調べ:全国333社の仲介・管理会社が回答)から、最新の入居者ニーズを探っていきます。

「これがあれば賃料が上がる設備」ランキング2013

この調査は、全国賃貸住宅新聞が毎年行っている調査で、今回は2013年9月23日〜10月10日の期間、全国1,568社の管理会社にアンケートを配布し333社から回答を得て集計されたものです。
まずは、「これがあれば賃料が上がる設備」のランキングです。単身者向け、ファミリー向け別に昨年との比較をしてみます。中には定番になりつつあるものもありますが、ここにランキングされた設備は、付加価値が高く、競争力がアップできる設備と言えます。

■単身者向け物件

 

■ファミリー向け物件

順位

設備

 1(→1)

 インターネット無料

 2(→2)

 エントランスのオートロック

 3(↑外)

 エコキュート

 4(↑6)

 ホームセキュリティ

 5(↓4)

 ウォークインクローゼット

 6(↑7)

 独立洗面台

 7(↑外)

 宅配BOX

 8(↑外)

 追い焚き機能

 9(↑外)

 防犯カメラ

 10(↓5)

 TVモニター付きインターホン

順位

設備

 1(→1)

 追い焚き機能

 2(↑4)

 インターネット無料

 3(→3)

 エントランスのオートロック

 4(↑8)

 エコキュート

 5(↓2)

 システムキッチン

 6(→6)

 ホームセキュリティ

 7(→7)

 太陽光パネル(入居者個別売電)

 8(↑外)

 ウォークインクローゼット

 9(↑外)

 床暖房

 10(↑外)

 24時間利用可能ゴミ置き場

※( )内は前年ランキング・外はランク外

ランク外からランクインした設備に注目!中には定番となりつつある設備もある。

現代のエネルギー問題が影響!? 節電志向でエコキュート上昇

今回の調査で目立ったのが「エコキュート」です。単身者向けでランク外から3位に、ファミリー向けで8位から4位に急上昇しました。ご存じの通り、エコキュートはヒートポンプを利用して、ガス給湯器よりも高効率でお湯を沸かし、光熱費を抑えることができる設備です。
これは日本のエネルギー問題が、消費者の意識にも影響を与えている表れなのでしょう。東日本大震災以降、人々の価値観が大きく変わり、その一つとして省エネ志向があげられます。これまでは、省エネや節電志向はファミリーの方が意識が高かったのですが、単身者でも意識が高まり、価値観の変化を見て取ることができます。
さらにキッチンもIHヒーターを利用してオール電化にする賃貸住宅は、火災に対する安全性も高いため、他物件との差別化という意味でも賃料が高く取れる可能性もあるでしょう。

ヘーベルメゾンでは、エコキュートを含む「オール電化」と「太陽光発電」を取り入れた、エコロジー時代の省エネ賃貸住宅「ヘーベルメゾンeパッケージ」があります。
入居者には、エコロジーなライフスタイルが提案でき、オーナー様は他の物件と差別化をすることができ、また、太陽光発電を売電すれば、収支アップを図ることができます。

省エネや節電志向は、単身者でも高まり、東日本大震災以降の意識の変化が見てとれる。

賃貸でもホームセキュリティの時代に

物件の差別化を図る上で、一つのポイントとなるのがセキュリティ設備です。
ランキングで注目すべきは、「ホームセキュリティ」です。単身者向けで4位、ファミリー向けで6位と上位にランキングしています。平成24年中の侵入窃盗(空き巣)の傾向調査(警視庁)によれば、集合住宅の被害件数は、一般住宅の1.5倍以上多い2937件発生しています。こういった社会背景からもセキュリティへの関心・ニーズが高まっています。不動産会社によってはオプションで、入居者がホームセキュリティ契約ができるよう準備しているケースもあります。

「オートロック」は、単身者向け2位、ファミリー向け3位と依然高いニーズがあります。しかし、オートロックは敷地に余裕がないと後から設置するのは、難しいものです。そんな場合に、ホームセキュリティを導入すれば、デメリットをカバーできるかもしれません。

ランキングの順位でみると、ファミリー向けよりも単身者向けのほうが、セキュリティのニーズは高いことが分かります。単身者向けには、9位にランク外から「防犯カメラ」が上昇していて、10位以内に4つのセキュリティ設備がランクインしています。
また、「TVモニター付きインターホン」が5位から10位に下がっています。後ほど解説する「絶対条件」の2位にもランキングされてるため、入居者からは、もはや当たり前の設備とみられていると思われます。かつてはエアコン付き、シャワー付きといった設備が今は当たり前になったのと同じことのようです。

当然ながら、女性の入居希望者の方がセキュリティ設備にこだわることでしょう。そうした視点から、「ヘーベルメゾンSafole サフォレ」は、女性にとって“安心できる住まい”を考えた、賃貸住宅です。共用部はサフォレ用にカスタマイズされたALSOK(綜合警備保障)のセキュリティシステムにより、24時間365日、遠隔監視されるなど、オリジナルのセキュリティシステムを完備しています。女性入居者にとっては、高付加価値の賃貸住宅と言えるでしょう。

オートロック、TVモニター付きインターホン、防犯カメラ、そしてホームセキュリティなど、防犯に関連する設備のニーズは高まっている。

インターネット設備、宅配BOXーネット時代の設備は定番に

その他、注目すべきはインターネット関連の設備です。
まずは「インターネット無料」が、前回同様、単身者向けでは1位になりました。ファミリー向けでも2位と高いニーズを保っています。今は、光ファイバーだけでなく建物全体が使えるWiFiルーターを設置し、ネットにアクセスさせる方法もあります。そうすれば、パソコンだけでなくスマートフォンも利用できるので、今後はWiFiが主流になっていくかもしれません。

そして、「宅配BOX」がランク外から7位に浮上してきました。これはネットショッピングの利用者が増加したこと以外に、自宅の玄関を開けなくても荷物が受け取れることができるという「防犯上も安全」というニーズの高まりと言えるでしょう。最近では、集合ポストの下のデッドスペースを活用できるコンパクトな宅配BOXもありますので、設置を検討する賃貸オーナーが増えるかもしれません。

この他、単身者向けニーズの5位「ウォークインクローゼット」、6位「独立洗面台」、8位「追い焚き機能」にも注目したいところ。これらはファミリー向けのニーズだったものです。ファミリー向けでは9位「床暖房」、10位「24時間利用可能ゴミ置き場」といった分譲マンション並みの設備もニーズが高まっています。

宅配BOXは、ネットショッピングの利用者増加に伴いニーズが高まっている。今後はWiFiと合せて定番設備となっていく可能性が高い。

「絶対条件の設備」ランキング2013

ここで、部屋探しの時の「絶対条件」と考える設備のランキングを紹介します。
つまり、この設備がないと大きくライバル物件に差をつけられてしまうということです。先ほど触れた「TVモニター付きインターホン」は、共に2位にランキングしていて、もはや定番の設備になっています。また、単身者でも「システムキッチン(4位)」で、ガスコンロは「二口、三口(7位)」を絶対条件にしています。単身者も自炊する人が増えているということです。「独立洗面台」も上位にランキングされています。最近は、省スペース型のものもありますので、リフォームで解決できる場合もあるでしょう。
その他もオートロック以外は、既存物件でも設備投資が可能なものです。ぜひ検討してみてください。

■単身者向け物件

 

■ファミリー向け物件

順位

設備

 1(→1)

 独立洗面台

 2(↑6)

 TVモニター付きインターホン

 3(↓2)

 洗浄機能付き便座

 4(↑外)

 システムキッチン

 5(↑7)

 エントランスのオートロック

順位

設備

 1(→1)

 追い焚き機能

 2(↑4)

 TVモニター付きインターホン

 3(↓2)

 独立洗面台

 4(↓3)

 洗浄機能付き便座

 5(↑外)

 備え付け照明

「絶対条件」は、既存物件でも設備投資可能なものがほとんど。空室期間が長く、「絶対条件」の設備がないのであれば、導入を検討してみるのがよいでしょう。

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