ご計画から完成までのストーリー
長く安心して住める性能、飽きのこないデザイン
広々とした敷地の中にゆったりと配された3棟の3階建て賃貸マンション。中庭には樹木が緑の葉を茂らせ、上質な寛ぎの住空間を創り出しています。
愛知県知立市のK氏は、お父様がかつて稲作をされていた2500m2(約760坪)の土地活用を計画。旭化成ホームズに依頼をいただき、1年間に及ぶ設計期間を経て、この大規模な開発を進められました。
「父が高齢になって以前のように畑仕事をするのは無理なこともあり、土地活用をと考えました。希望したのは、短期的な収益を追うのではなく、長く安心して住んでもらえる性能、個性的だけれど飽きのこないデザインを併せ持った建物。その思いを理解し、多様な要望のすべてに応えてくれたのが旭化成ホームズでした」とK氏はおっしゃいます。
建物の配置から植栽まで考え抜いた緻密な設計
グレード感、デザイン、性能、そして収益性を追求し、旭化成ホームズがご提案したのは、3階建てのマンションを3棟のプランでした。収益性では、2階建てを4棟の方が効率的でしたが、過密に建物を配置せず、ゆとりある空間を創り出すことで高級感を演出でき、収支とのバランスを考え、導き出したのが3階建てが3棟のプランでした。
さらに3カ所の敷地入り口には、それぞれオートロック付ゲートを設置し、入居者だけが敷地内に入れるプランにすることでセキュリティを強化。3つの建物はお互いの部屋から視線が重ならないようにする、C棟は真南に向けた窓をつける、部屋からの見え方を意識した植栽や外構照明の配置など、細部まで配慮がなされています。
「窓ひとつ、木の一本に至るまで、すべてを吟味し、確たる理由の元にその結果が存在している。すべてにこだわることができました」とK氏はおっしゃいます。
「1階」「南向きの窓がない」など、通常入居者から敬遠されがちな条件の住戸には、中庭を自分の庭のように感じられるように窓を設けるなどの設計の工夫で魅力をプラスし、いわゆる「弱い部屋」を作らないようにしたのもポイント。「実際、1階の西側の部屋が一番人気になるほどで、その設計力はさすがだと感じました」とK氏。
プランは、単身者、新婚世帯、ファミリーと多様なニーズに応えられるように計画された1LDKと3LDKで構成。できるだけ多くの方に室内を見ていただけるように2ヶ月にわたって内覧会を行いました。
「社内で一大プロジェクトを組み、みなさんが『いいものを作りたい』との信念で力を注いでくれているのが伝わってきて、信頼してお任せできました。経営はまだ始まったばかりですから、これから先、管理などもしっかりして魅力を保持させ、将来的に成功だったと言えるようにしたいですね」と語るK氏でした。