ご計画から完成までのストーリー
駅から徒歩20分の立地で入居者ニーズを捉えたペット共生賃貸を
東京都葛飾区のS氏は、借地権の買い戻しを機に、隣接する貸駐車場の土地と併せて新たな土地活用を計画されました。
「自宅は23年前に建てたヘーベルハウスです。これまで建物の歪みひとつなく、とても丈夫。私の仕事は技術系だったのですが、その視点からみても耐震や耐
火、耐久、耐風の品質の高さに信頼をしていました。ですから、賃貸住宅を考えた時も迷わず、近くのへーベルプラザへと相談に行きました」とS氏はおっしゃ
います。
土地は、最寄り駅から徒歩20分のバス通りに面した角地。社内で検討を重ね、ご提案したのが「ペット共生賃貸住宅」です。駅からの距離を考えると、長期安
定経営を図るには建物の性能以外に入居者に魅力と感じて選んでもらえる要素が必要です。そこで近くに広い河川敷があることからペット共生賃貸を考えまし
た。
この相談を受け、賃貸の募集担当であるテナント企画室が現地に赴き、周辺調査を実施。周辺にはペットの散歩に適した公園や河川敷がある中、ペット可のマン
ションは点在するものの、ペット共生マンションはほとんどない状況。ペット可はペットを飼わない入居者もいるので、飼う人にとっては気遣いも多く、全ての
入居者が飼うことを前提としていて、気兼ねなくペットとの暮らしを楽しめるペット共生賃貸住宅はニーズがあると判断しました。
しかし、S氏はペットの鳴き声等が近隣の迷惑になるのではとの心配から、当初はこの提案に躊躇されたとおっしゃいます。「でも、募集時にペットとその飼い
主の面接をすることや、入居後もしつけ教室が行われることなどをお聞きしたことで不安が解消し、コンセプトに賛成しました」とS氏。
ペット共生賃貸住宅は、ペットを通じて、コミュニケーションがとりやすく、入居者の快適性・満足度が高まり、結果として定着率が高く経営が安定する傾向が
強く、また、ペット向けの設備・仕様で退室時の入居者負担を軽減することも同時にご説明をしました。
ペット共生、外観、間取り等、複数の付加価値で魅力アップ
コンセプトを受け、入居者とペット、オーナー、そして近隣にも快適なマンションとなるようにプランニング、1LDK×6戸、2LDK×6戸と2タイプからなるプランをご提案しました。今後世帯数は減っても将来の人口動態の変化にも対応できることを考慮しています。
全居室には大きな窓を設置して快適性を高め、ペットスペースや飛び出し防止フェンス、メンテナンスのしやすい見切りをつけた壁クロス等、ペット仕様も充実
させています。また、S氏から「旭化成ホームズの代表作になる外観に」とのご要望をいただき、それに応えるべく外構も含め高級感のあるデザインを追求しま
した。
竣工後、駅からやや距離がある立地にもかかわらず、すぐに満室に。「ペットの鳴き声は本当に外に聞こえず、外観デザインも100%満足。プロとしての適切
なアドバイスをくれたスタッフとの信頼関係を築くことができたこともプロジェクトの成功の要因だと思います」とのS氏の言葉もいただきました。