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閉塞性動脈硬化症(ASO)と血漿交換療法

医療従事者向けサイト

旭化成メディカルは血液浄化(特に二重濾過血漿交換療法)の技術を生かし、ASOの治療に貢献していきたいと考えています。

[1]ASOとは

ASO(閉塞性動脈硬化症)とは主に四肢の主幹動脈に粥状硬化性変化を起こし、狭窄あるいは閉塞を生じてその末梢側に種々の虚血性病変を呈する疾患です。
主として下肢動脈に起こることが多いです。
下肢動脈が閉塞すると足の血流が悪くなり、足がしびれたり、歩行が困難になり、放置しておくと足先が壊死を起こし、下肢切断に至ります。

[2]ASOの現状

近年、わが国では高齢化の進行や食事をはじめとした生活習慣の変化に伴い、ASO患者が増加する傾向にあります。
特に透析患者につきましては、以下にあげる理由によりASO患者の増加が問題となっています。
(1)糖尿病性腎症を原疾患とする透析患者の増加
(2)長期透析患者の増加
(3)透析患者の高齢化

[3]透析患者のASOの特徴

(1)動脈石灰化のため、血流状態の把握が困難で病像がマスクされる場合が多く、診断時には病状が進んでいることが多い。
(2)広範囲で多発性の狭窄がみられる。
(3)虚血性心疾患・脳血管障害など全身の動脈硬化性血管病変を合併する場合が多い。
(4)動脈石灰化のため、血行再建が困難な場合が多い。
(5)微小循環が悪化しておりグラフトが開存しても足趾の虚血・潰瘍、壊死が難治化する場合が多い。

[4]ASOの重症度分類

ASOの症状の進行にしたがって4段階に分類されます。
(Fontaine重症度分類)

I度 無症状・冷感・しびれ

足先がしびれ、冷たく感じます。

II度 間欠性跛行

ある程度歩くと筋肉の痛み・ひきつりや痙攣を感じて歩けなくなりますが、休息すると回復し再び歩くことができます。

III度 安静時疼痛

安静時にも足が強く痛みます。

IV度 潰瘍・壊死

潰瘍を形成し、さらに悪化すると組織が壊死してきます。

[5]ASOの診断

(1)日常診断のチェックポイント

定期的に足を観察し、早期発見することが大事です。

診療項目 チェックポイント
問診 安静時疼痛の有無
跛行出現までの距離・時間
跛行出現時の疼痛部位
身体所見 皮膚の色調変化、萎縮、硬化、びらん、潰瘍など
ベッドサイドにて挙上試験と下垂試験
(挙上試験→蒼白、下垂試験→紅潮)
触診 冷感の有無
末梢動脈拍動の触知
(拍動の減弱または欠如→測定部位より中枢側の狭窄または閉塞)
聴診 血管雑音の有無(雑音は70%以上の狭窄で最高になり、それ以上の狭窄では減弱する)

(2)機能的診断

  • API (ankle brachial pressure index:APIまたはABI):
    足関節と上腕での収縮期血圧の比
    健常人では1.0以上ありますが、0.9以下を示した場合、ASOの可能性があります。ただし、透析患者の場合は血管が石灰化しているため、APIの値が1.2以上と高くでる場合があるので注意してください。
  • 超音波ドップラー血流測定:
    血流速度を測定する方法。流速の低下から狭窄、閉塞を診断する方法。
  • 指尖容積脈波:
    血行の障害に応じて、波高の低下や平坦化がみられます。
  • 経皮酸素分圧(tcPO2):
    毛細血管から溶存する酸素を経皮的に測定することにより、局所の酸素濃度を測る方法です。
  • サーモグラフィー:
    体表面の温度分布を測定し、皮膚血流の状態を評価します。

(3)画像診断

  • MRアンギオグラフィー:
    磁気共鳴による方法で狭窄、閉塞の局在と範囲が測定できます。
    これには二次元または三次元でデータ収集と再構成する方法があります。
  • 血管造影:
    造影剤を注入し血流の方向、閉塞に伴う側副血行路の評価など細径動脈まで評価することが可能です。
  • 血管内視鏡検査:
    血管内腔の状態(色調、内腔表面の形態、血栓など)を内視手術以外の方法で確認する方法です。

[6]治療法と開始時期

(1)理学療法:生活指導(禁煙)・運動療法
(2)炭酸泉浴
(3)薬物療法
a.抗血小板薬
b.プロスタグランジン製剤
c.抗凝固薬

(4)外科的療法
1)血行再建術
i)経皮経管的血管形成術(PTA)
ii)ステント留置術
iii)血栓溶解術
iv)アテレクトミー(粥腫の除去)

2)外科手術
i)バイパス術
ii)切断術

(5)血漿交換療法

  • DFPP:
    血漿分離器にて血球と血漿を分離し、血漿成分分離器にてLDLを含む高分子量物質を除去した後、アルブミン、HDL等の低分子量物質を血球とともに体内に戻す方法です。
  • LDL吸着:
    血漿分離器にて血球と血漿を分離し、血漿成分吸着器にて硫酸デキストランセルロースビーズの持つ陰性荷電が、アポ蛋白Bの陽性荷電と静電結合することで、LDLを選択的に吸着させる方法です。

[7]ASOへの二重濾過血漿交換療法(DFPP)

血漿分離器(プラズマフローOP)により分離された血漿成分を血漿成分分離器(カスケードフローEC(EC-50W))に通すことにより、LDL、VLDL等の高分子量物質を除去し、アルブミン、HDL等の低分子量物質を血球成分とともに体内に戻す方法です。

ASO治療に使用するディスポーザブル製品

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