血液透析事業

血液透析事業について

透析治療機器のパイオニアとして

1974年、総合繊維・化学メーカーとして長年蓄積してきた独自のセルロース繊維技術をベースに中空糸型透析膜の開発に成功、製造・販売を開始しました。以来、国内外における透析治療の普及と発展に応えるため、ダイアライザー、透析関連治療機器の技術と品質信頼性の向上に努めてきました。現在、主力製品であるダイアライザーは国内ではトップシェアを維持し、早くから積極的に進出した海外においては世界70ヶ国以上で使用されています。

世界のパイオニアとして歩んできた血液透析事業は、旭化成グループの医療事業を支える基盤事業とも言えます。ここで得た「膜分離」「吸着分離」などの技術と知見は、アフェレシス療法輸血用血液製剤の安全性向上等の先端医療技術の開発・普及に活用されています。

私たちの思い

患者さまによりよい治療と QOL(Quality of Life)の向上を

血液透析事業では製品の性能、安全性の高さ、そして確かな供給が求められます。慢性腎不全で腎臓が機能しない透析患者さまにとって、週数回の透析はまさに生命をつなぐ治療です。通常1回の治療には通院を含めて1日の活動時間の多くを費やすため、透析治療は患者さまの日常生活を生涯にわたって制約するという側面も持っています。だからこそ、透析治療の安全・安心と、個々の患者さまの考え方やコンディションに配慮したQOL(Quality of Life)向上に貢献する透析治療機器が求められているのです。

私たちは、30余年にわたる事業経験で培った知見にもとづき、透析患者さまのさまざまな病態に適した多様なダイアライザーを提供するとともに、ダイアライザー以外の透析治療機器の高性能化にも取り組んでいます。また、実際に治療を行う医療機関との新しい製品・治療方法の共同研究や、医療機関に対する使用方法や文献などの技術情報の提供を通じ、いつでも、どこでも、安心して血液透析治療を受けられるような環境づくりを支援していきます。

私たちの取り組み

日本で培った最高水準の透析治療を世界各地へ

日本は、関係者の長年にわたる尽力により、透析治療が高度に普及、発展し、世界でも最も透析治療が進んだ国の一つとなりました。一方、世界に目を向けると、十分な透析治療を受けられる環境が整っていない国や地域はまだまだ多く、腎疾患患者さまが病状を深刻化させやすいという現実があります。今後、これらの国・地域でも経済発展と医療環境整備が進むとともに、透析治療を受けられる患者さまの数は増えていき、より高度な透析治療の必要性がさらに高まるものと予想されます。

こうした状況に対して、私たちにできることは、日本の先進的な透析治療に応えるために開発した製品を、世界の患者さまのもとへお届けすること。日本の製造業が誇る、高度で誠実な「ものづくり」の思想をベースとしながら、世界各地の医療環境に適した製品とサービスを提供していきます。そして、世界中で、一人でも多くの患者さまが高水準の透析治療を受けられるよう尽力します。

私たちが果たしたいこと

世界の医療現場で役立つ存在と認め続けられること

透析治療を必要とする患者さまの増加という課題に対して私たちができることは、いつでも、どこにいても、「患者さま」のために、「医師、技士、看護師をはじめ、医療に携わる方々」のために、お役に立てることは何かを考え行動すること、必要とされる存在となること。この志のもと、高水準の透析治療の普及に貢献し、経済や環境要因に左右されることなく、永続的な事業活動と、安定的な製品の供給という重責を果していきたいと考えます。

ダイアライザーをはじめとする透析治療機器で、世界のリーディングカンパニーとなることをめざし、旭化成グループの医療事業全体のグローバル展開を牽引する基盤事業としての役割を担っていきます。

医療従事者の方へ

血液透析に関わる製品や文献などの情報については、医療従事者専用のサイトからご確認いただけます。

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