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術後肝不全
術後肝不全
(post-operative hepatic failure)
外科手術後に何らかの原因で肝細胞の機能が低下して、肝臓の働きを果たせなくなったために、種々の代謝障害によるさまざまな症状をきたした状態を術後肝不全といいます。
輸血によるものや、薬剤による肝障害、術後の感染症などによるものがあります。肝臓は、消化管から吸収された栄養物の代謝のほか、血液中のアルブミンや血液凝固因子などのたんぱく質の合成、アンモニア代謝、および薬物・異物の代謝・解毒・排泄など、生命の維持に必要な多くの働きを担っています。
肝不全の状態になると、人体に有害な物質であるアンモニアを尿素に変えて排泄できなくなるため、血液中のアンモニアの量が増えて、
肝性昏睡
(肝性脳症ともいう)といわれる意識障害をおこします。
また血液中のビリルビンを胆汁として排泄できなくなるため、血液中のビリルビン値が高くなって黄疸(眼球や皮膚が黄色くなる)という症状をきたすなど、肝臓の代謝障害によるさまざまな症状を呈します。
治療は、中心静脈栄養(大静脈内にカテーテルを入れて、無菌的に栄養剤を補給する)による栄養管理のほか、肝臓の再生、修復が得られるまでの肝機能補助の目的で、
持続緩徐式血液濾過
や
血漿交換療法
がおこなわれます。
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